JBMA小田原マラソン                      T.K

2004年11月7日JBMA小田原マラソンハーフの部に出場した。この大会は3年連続
3回目の出場となる。(一昨年はハーフ、昨年は10km) 

この大会の特徴は、
@参加者は600名程度なのに、ボランティアなどを含めると1200名を超えるということで
 大会主催側の手厚いサポートが受けられる。
Aコースの起伏が非常に激しい
Bゲストランナーが豪華(今年は土佐礼子、去年は瀬古利彦)
C余興が楽しい(駒沢大学のマーチングバンド)
D参加賞が豊富(ショルダーバッグ、みかん1袋、弁当、お茶、タオル)
E沢山の盲人ランナー達と競い合う(触れ合う)事ができる
などなど・・・

参加者が少ないのに競技場を利用できるので、更衣室、トイレ、シャワールームも並ぶ事
無く使えるし、レース前後も非常にゆったりとできる。それにレース終了後、弁当を食べ
ながら、マーチングバンドの派手なパフォーマンスを観賞できるのも凄く良い。
コースの厳しさだけが難点だが、それを除けば、個人的には国内のレースの中では、5本
の指に入るんじゃないかと思っているほどだ。

で、レースのほうだが、個人レースとしては、9月の湘南月例以来約2ヶ月ぶりの出場。
10月は駅伝を1本走っただけなので、こんなに間隔が空いてしまったのは、本当に久し振り
だった。それでも走行距離のほうは着実に伸ばし、9月は346km、10月は自己最高の
417kmを踏んできた。内容としては週末のロング(5分/kmペースの30km走)をメインに
据えてきた。前日は少し暑かったので、25kmに抑えてレースに臨むことになった。

この日の作戦は、記録を意識せず、フルマラソンを走るような間隔でスタートして行き、
おり返してから余裕があれば徐々にペースアップをはかろうというもの。間違っても前半
突っ込んで、後半バタバタにならぬよう心に命じてスタートラインに立った。

コースのほうは、トラックを1周して公道に出ると上りが始まり、3km地点を過ぎると1kmで
100m近くの勾配を上る急坂が現れ、その後も平坦なところは殆ど無く、上り下りを繰り返
していく。まあ、そんなコースなんで快調に飛ばすゾ!なんて気持は湧いてこず、じっくり
じっくりと坂を上り、脚にダメージを与えないよう坂を下る。その繰り返しで、坂を上りきる度
に達成感を味わい、坂を下りきった時には、下った分上らなければと思うとちょっと不安に
なる。。。 でも、全く気を許す所がないので、意外と気づかない間に距離が進んで
いたりもする。

スタートから5km地点までのラップは23:21(4:40/kmペース)。前半は激しい上り坂が
あるのでまあこんなもんか? と言ったところ。気温はちょっと高めだった。
続く5km〜ハーフおり返しまでの5.55kmは23:39(4:15/kmペース)。5km地点以降
もアップダウンは繰り返されたが、斜度が前半5kmに比べると若干楽になってきた事
もありペースは上がってきた。基本的に山がちなところを走るのだが、オレンジ色に実っ
たみかんや見晴らしの良いところから見渡す相模湾などの景色を楽しみながら進む。

おり返し点で順位を確認したところちょうど30番目だった。この大会、今年はアテネパラ
リンピックの記念で、総合上位30位までに盾が贈呈されることになっていた。
普段は入賞など縁が無いので、順位など気にしても仕方ないので気にしないが、チャンス
があるなら、無理の無い程度に狙ってみようかな?ということで、前のランナーをじわじわと
追ってみることにした。 その甲斐あって、おり返し〜残り5km地点までの5.55kmは23:15
(4:11/kmペース)にアップし、2人のランナーを抜かした。

残り5kmを過ぎると、再び急な上り坂があらわれる。それでも前に1人のランナーがいたので
追いかける気持を持って走ったせいか、前半抑えていたせいか、良い感じで坂を上れた。
辛かったのはその後の下り坂(残り4.3km〜)。急なうえ、九折になっていて、路面の舗装
状態もイマイチ。『ここで転倒したら・・・』と思うと恐くなってきたので、スピードを落とそうとす
るがそうすると太股前面に強い衝撃が伝わってくる。 早く下り終えないかなぁ・・・ と思うの
だが曲がっても曲がってもカーブが現れる。 そしてようやく下り終えたと思ったら、今度は
壁の様にそびえたつ上り坂。路面にすべり止めの輪が刻印してあるタイプの上り坂だ。
階段を上るような間隔で1歩1歩、足を置いて行く。上を見上げたら斜度に圧倒されてしまう
ので足元に視線を落としてじっと耐えた。坂の途中でさっきまで前を走っていたランナーを
抜かした。もう前にランナーは見えない。あとは自分のペースを守って走りぬくだけ・・・

ようやく坂を上り終えた。これまでの上り坂は上りきってしまえば呼吸は落ちついた。しかし
最後の坂だけは、なかなか息が整わなかった。でもここまでくれば、あとは楽勝。このコース
の中では割と緩やかな坂を1kmほど下り、競技場入り口の短めの坂を上り、トラックを1周
すればゴールになる。ここまでを振りかえってみると、ひとつひとつの坂に集中していたせいか
距離的、時間的な長さはあまり感じないレースだったように思う。コース的にはかなり特徴の
あるコースだが、終わりが近づいてみると、”まあこういうのもアリかな?”程度に受けとめられた。
今回はそれくらいの余裕を残す事ができたと言う事か???

競技場に入っていくと、ゼッケン番号をアナウンスしてくれた。参加者が少ないこともあり、トラッ
ク上には僅か数名しかいないのに、拍手が起こるというちょっとした優越感を味わいながら、
ゴールを目指した。そして最後の直線。声援を贈ってくれた駒澤大学のマーチングバンドに
手を振ってゴールラインを駆けぬけた。 タイムは1時間32分42秒(総合27位)
ラスト5kmのラップは、22:37(4:31/km)だった。

    ハーフの部総合30位以内の記念盾

タイム的には、1時間32分42秒ということで平凡だったが、これだけの高低差があり、また多少の
余裕を持って走りとおせたという点で、内容的には○だったような気がする。スタートする前は、
5分/kmペースの30kmがトレーニングの中心だったので、4分台のペースが出るのか、ちょっと
不安はあったが、その不安は解消された。 ホノルルマラソンまでは残り1ヶ月。このあとも30km走
を基本に、10kmレース2本とハーフ1本で刺激を加え、仕上げて行きたいと思っている。

レース終了後はスタンドで弁当を食べ恒例のマーチングバンドを観賞した。今年はSMAPメドレー?
競技場のフィールドを広々と使って行うパフォーマンスは迫力があって、充分楽しませてもらった。
『やっぱり良い大会だったねー』ということで、来年の出場もほぼ確定!


戻る