来シーズンへ向けて・・・                  T.K

2004年3月21日、荒川市民マラソン。このレースをもって2003年秋から始まった約
半年に渡るマラソンシーズンが終了した。故障に始まり、北海道マラソンの大失速,
東京国際女子記念市民マラソンの関門収用,5年連続記録更新を逃したホノルル
マラソンと結果が伴なわないレースのオンパレードで実りなきシーズン?となってし
まったが、”失敗を成功のもと”として次のシーズンに繋げられるよう、お恥ずかしい
内容ながら、2月〜3月のシーズン終盤戦もレポートにまとめておこうと思います。

湘南月例ハーフの部(2月)

怒涛の失速3連戦(湘南,谷川,横田)の結果を踏まえ、これ以上、ムキになって走
っても駄目!という結論に達して、あくまでもリフレッシュに主眼をおいたこのレース。
時計も見ず、距離も気にせず、ただただゆっくりと走る!を目的に出場した。そんなん
でラップも取っていないからペースなんて分からなかったが、ゴールタイムは2時間を
5分位切っていた?感じ。順位表をみたら、後ろに10人くらいしかいなかったような…
(湘南月例って意外とレベル高い?) レース中はエイドのカステラをつまんだり、併走
してくれた、でんでんむしさんと喋ったり、波待ち30分?のサーファーを眺めたりして
終始リラックス。途中、せりかけて来るおじさんランナーもいたが、気にすることなくマ
イペースを貫いて完走。ハーフってこんなに楽なのね。って感じで終わった。

青梅マラソン
このレースは寒い!という印象ばかりなのだが今回は違った。ぽかぽか陽気でスタート
地点では眠くなってしまうほどだった。このレースもジョグ!と割りきっていたのだが、
半年前に申し込んだ時はやる気満々で陸連の部でエントリーしちゃったものだから、
スタート後、やる気満々の廻りのペースに引き擦られ、最初の5キロは4分47ペース。
次第に登り坂がきつくなっていくが続く5キロも4分43ペース。走る前の感じでは、キロ
5分くらいでいいんじゃないかなーと思っていたのだが、一度ペースが落着いてしまうと、
なかなか変える事ができない。10キロを過ぎ、さらに斜度がきつくなり始めると、1月の
失速3連戦の横田の時に発生した、脚の違和感が再発し始めた。左足の太股後ろ
付近から力が抜けてしまい、着地した時につんのめるような感覚に陥ってしまうのだ。
こうなると制御不能状態で、上半身と下半身が別の人格を持ってしまい、動きがぎくしゃ
くしてどうにもならなくなる。対処法は落着くまでひたすらペースを落とすしかない。
そんな感じで10km-15kmは、4分56秒ペースに落ちた。そんでもって折り返すと下りが
始まるのだが、下りになってこの状態が続くとさらに恐い。左足の反応が鈍いうえに力が
入らないので転倒しそうな危機に陥る。仕方がないので右足でブレーキを掛けながら
下るのだが、そうなると右足に大きな負荷が掛かるので、これまた困った状態となる。
急な下りカーブをいくつかやり過ごし耐えていると斜度が緩み始めた。すると左の違和感
は嘘の様に消え、脳からの命令を素直に受け入れてくれるようになった。15km-20kmは
4分32秒ペース。続く5キロは4分48秒ペース。最後の5キロは下り坂&始めてのシューズ
が影響してか、左右のつめが痛みだしペースダウンして4分51秒ペース。結局2時間24
分でゴールした。(平均ペース:4分48秒/km) 終わってしまうと、こんなもんか?という
物足りなさが残る。(内容が無いからか???) まだまだ充分な回復はしていないようだ。

湘南月例ハーフの部(3月)
青梅が終わってからの2週間はひたすらLSD的なジョグに徹した。平日はジムで8km/h
程度のスロージョグ。週末も20km-40kmの距離を2時間-4時間30分くらいかけてじっくりと
走った。ただゆっくり走るのもなんだから、ちょっとだけフォームを意識して走ってみた。
背筋を伸ばし、肩の後ろ(肩甲骨の付近)と腰を使って走ってみた。ガラスに写るランニン
グフォームはちょっと格好良くなった??? 感じがしないでもない。走りにどれだけの効果
が発揮されるかはわからないが肩の動きは柔らかくなり、肩凝りがなくなってきた。
この日のレースもフォーム矯正?が主眼。良いイメージを持ってどれくらいのペースで走
れるのかを試してみることにした。でんでんむしさんはスタート前キロ5分ということだった
ので、それならちょうど良い?と言う事で、とりあえず無理の無い範囲で着いていってみる
ことにした。スタート直後はちょいと速いかな?とは思ったが、ここ2週間はスロージョグしか
していなかったので、これでもキロ5分程度かな?と思っていた。その後しばらくすると呼吸
も落着き、うんうんやっぱりキロ5分だ!と納得し始め確認の為、ラップをとってみるとキロ4
分30秒で走っていることに気づく。キロ4分30秒だとそれなりにきつく感じても良さそうな
ものだが、意外と楽に走れていた。楽に走れるならペースを落すことも無いか?ということで
そのままのペースを維持。ラスト5キロは余裕があったので、ピッチを意識して走ってみると
キロ4分10秒程度にまで伸びた。走り終わった時には久々の爽快感が漂った。この調子
なら意外とはやく復活?なんて欲も出たが、ここで無理したら元も子もないということで、
あくまで慎重に。。。

荒川市民マラソン
湘南月例と荒川市民マラソンの間にあった週末は、30キロのジョグ(キロ5分程度)を行った。
調子はまずまず。思ったよりも楽に走れた。荒川市民マラソンで記録を狙うなら1週間前に
30キロなんて距離は走らないのだが、今回は荒川も復活への1ステップと考えていたので
練習ペースを変えることなく通常通りのトレーニングを積んだ。そんでもって荒川市民マラソン。
シューズは色気を出さず、セフティータイプを選び、格好もTシャツ+スパッツというファンラン
モード。ゆったりとしたペースで入って、リズムを掴み、あとはできるだけイーブンで気分良く
走りきる。そんなイメージでスタートラインに立った。スタート位置は陸連登録の部なんで、
かなり前。スタートまでのロスは約30秒。多少後ろから突付かれるような感じはあったが、
スムーズなスタートが切れた。しかしながらこの日はペースを作ってくれる人がいなかった
せいか、なかなか良いリズムを掴めず、フォームもここ数週間掴みかけていた良いイメージが
思い出せず、ギコちなかったように思う。その為、5キロ付近では、両足のスネ付近にだるさが
現れ、それが解消された10キロ付近からは、”脚の力が抜ける病”が再発。何とか建てなお
そうと上半身(主に肩裏)を使って走ってみるが、上と下の同期がうまく取れず、どうしてもリズム
が取り戻せない。そんな状態から脱したのは、15kmを過ぎてからだった。イメージと脚の動き
が重なり始めると、自然にペースが上がり、15キロまでは、4分45秒/kmペースだったのが、
15キロ〜30キロは、4分36秒/kmになった。30kmを過ぎて向かい風が気になりだし、それと
同時にやや疲れを感じ始めると、続く5kmは4分47秒/kmに落ちたが、この日は記録を度外視
していたので上がるのも落ちるのも自然任せで、無理にペースを維持しようという気は無かった。
35km-40kmはシャーベットを2個ゆっくりと味わったせいで5分/kmにまで落ちた。40km地点で
スタートからのタイムをチェックすると3時間9分30秒となっていた。残り2.195kmを10分ちょっと
で走れば3時間20分を切れる。ということに気づいたので、残り2キロは、もがいてみることにした。
40kmを超えていたので、ペースはそれ程上がらなかったが、それでも10分18秒でまとめることが
でき、3時間19分46秒(グロス)でゴールした。(ホノルル同様、去年より5分近く遅かった。)

これでフルマラソンは、しばらくお預け。次のシーズンはどこからスタートするか未定だが、6ヶ
月間程度のフルマラソン休眠モードに入る。その間も駅伝有り、ウルトラ有り、リレマラ有りと盛り
沢山なので、脚を休めるわけではないのだが、とりあえず頭の中から、暫らくは42.195kmという
距離感を消し去る。今シーズンは、自分で作り上げてしまった壁に跳ね返されてばかりだったが
次に42.195kmという距離を意識する時には、確かな自信を持ってスタートラインに立てるよう、
どっしりとした土台を築きたいと思う。


とりあえず。。。
今後の目標は、まずは横浜駅伝。最後に自己新を出したのは、サロマ湖100kmなのだが、これは
出場2回目なんで対象外。となると去年の横浜駅伝で記録した5km:18分29秒が最後の自己新と
なり今回の横浜駅伝でこれを更新できないと1年間自己記録更新無しになってしまうので、何とか
記録更新してチームの入賞に貢献したいと思う。 その次はサロマ湖100km完走。これはあくまで
完走が目標!それから7月の富士北麓24hリレーでの入賞を目指す。

しばらく当レポートの連載は休止になります。 オチの無い漫才?のようなレポートにお付き合い頂き
有難うございました。来シーズンは確かな結果を残せるように、また1歩でもサブスリーに近づけるように
頑張りたいと思います。


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