5/1 『今日から5月。走りこみ月間突入!!』
サロマ湖ウルトラマラソンまで残り2ヶ月を切った。この5月は、サロマ湖の走りこみ月間に
指定されており、『走りこみ大会5月編』が開催される。この手の企画ものは決して嫌いでは
ないので申し込んでみた。日々走った距離をインターネットで登録し、順位を競うものだが、
5月はGWに小田原往復マラニック80kmを計画しているので、スタートダッシュが出来そうだ。
前にも書いているが、この5月は週末にまとめて走り、平日に足を休めるという練習パターンに
しようと思っている。具体的には、1週目は小田原往復80km、2週目は小金井公園50km走、
3週目は皇居チャレンジ50km、4周目は小金井公園60km走。こんな感じだ。これだけで240kmに
なるから、あとは平日調整を兼ねたジョギングを週20kmも行えば、300kmは楽に越える。
さて、先月のあたまには、何故、ウルトラに挑戦するのかを記しておいたが、今月は何故、サロマ
湖を選んだのかを、書いておこうと思う。

サロマ湖ウルトラマラソンを選んだ理由として、最も大きいのは北海道が好きだから。毎年の様に
北海道へは旅行に出かけている。スキー、ゴルフ、北の国からロケ地巡り、食べ歩き、単なる観光
など、色々な理由をつけては、北海道を訪れた。今の会社に転職するまでの空白期間?には、車を
フェリーに乗せて、『北海道1周海岸線の旅』なんてのもやってみた。好きな場所は、富良野を筆頭
に、釧路、小樽、日高、トマム、知床、札幌など 数え出したらキリがない。
どこへ行っても美味しいものが食べれるし、綺麗な景色が観れる。そして、2年半ほど前から始めた
ランニングにおいても北海道遠征は行った。昨年の美瑛ヘルシーマラソンだ。とにかく北海道へ足を
踏み入れることが出来るなら、何だって良い。そんなことだから、ウルトラ挑戦=サロマ湖というのも
自然な流れだった。サロマ湖は、『北海道1周海岸線の旅』の時にちょっとだけ目にした。あまりにも
大きかったのと、それまでずっと海岸線を走っていたので、これが湖? 海じゃないの? といった
印象しかない。あれから数年後、まさか、あそこを走ることになるなんて、あの時は思いもしない事
だった。

さらに、サロマ湖ウルトラマラソンを選んだ理由として挙げられるのは、サロマンブルーという制度
への憧れがある。サロマ湖100kmウルトラマラソンを通算で10回完走すると、サロマンブルーとい
うメンバーに登録され、足型のレリーフがフィニッシュ地点に刻まれるという特典があるのだ。
これこそ、極真空手の故大山氏が語っていた、『虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残す』に値す
るではないか。うーんこれはかなり魅力的。でも10回完走する為には、最低10年掛かる。出場でき
ない年もあるだろうし、完走できない年もあるだろう。そう言う意味では、今年からの挑戦というの
は、良い時期?それに13時間というちょっと厳しい制限時間にも闘志が湧く? この13時間という
制限時間は実に微妙な線だと思う。守りに入って、歩きを中心に組み立てたのでは間に合わない。
しっかりと走り、途中途中のインターバルに歩きを入れていく程度で進まないと完走できない。
攻めの姿勢で挑まなければ、ゴールは見えてこないのだ。だからこそ、自信を持って大会に挑める
ように、走りこみを行っているのだし、また練習する意欲も湧いてくるのだ。

そんなところから、サロマ湖を選んだ。ウルトラへの挑戦理由がはっきりとしないのに比べ、こちら
は、はっきりとしている。自分にとってウルトラのスタートは、サロマ湖じゃなければいけない。
また逆に言えば、サロマ湖に出場したいから、ウルトラへ足を踏み入れたと言っても良いかもしれ
ない。それだけ強い思い入れがあるのだから何が何でも完走したい。初挑戦だから、いけるところ
まで行けば。。。なんて最初は思っていたが、今はもう完走! これしかない。
このように、サロマ湖完走!を宣言するのは、諦めかけた時の逃げ道を塞ぐという効果もある。
もし完走できなかったらどうする? その時はいさぎよく、GM?の座を辞任しましょう。(笑)
と言っても、これじゃあ、何のリスクにもならないけどね。。。

5/3〜4 『藤沢〜小田原往復マラニック』
以前から計画していた、自宅から小田原までの往復マラニック(1泊2日)を決行した。
ルール?は、着替え等の必要最低限の荷物を背負い、給水・給食は自分で摂り、走る(時には歩く)
1日目は午後出発で小田原に夕方着。小田原の万葉の湯で入浴・食事・仮眠など合わせて約12時間
の休憩を取り、翌日の早朝出発、昼前に藤沢到着。24時間以内で各自定めた目標距離を消化する。
というもの。参加者は携帯電話を持ち、時折、状況報告を行う。
最初は単独で行おうと思っていたが、何人かで走ったほうが楽しいかなと思って、
6月のウルトラマラソンに出場するとしおさん、MAMORUさん、キャップに声を掛けてみた。
その結果、キャップは復路のみの参加。としおさんとMAMORUさんは往復参加で合計4名の
参加となった。(ちなみにK枝はサポーター参加)

鵠沼のサーフビレッジを集合場所にした。集合場所までは走ってくるも良し、交通機関を使って
来るも良し、ちなみに私は自宅からサーフビレッジまでの約8kmを走った。サーフビレッジから
ゴールの小田原城までは、約32km。ということで自宅から小田原城を往復すると約80kmになる。
自宅を午後1時に出発。かなり暑い。6分/km〜6分30秒/kmペースで30分間Run、12分/km
ペースで6分Walk。これを8回繰り返せば、4時間48分で小田原に到着できる予定だ。
このペースは、本番のサロマ湖でも使う予定。(40km付近まで) 荷物を背負った状態で
このペースを維持したら、どの程度の疲労が出るかというテストも兼ねている。

自宅を出発してから、1サイクルを終了し、次の18分のランニングでサーフビレッジに到着。
(12分のランニングと6分のウォーキングが余ったので、最後のサイクルで調整。)
参加メンバーが集まるのを待ち、午後2時20分頃、仕切りなおして再出発。

1サイクル目終了が茅ヶ崎、2サイクル目終了が湘南大橋を越えたあたり、3サイクル目終了が
大磯駅付近、ここでコンビニに立ち寄りカロリーメイトとジュースを購入。でも渇き気味の口に
カロリーメイトはちょっと食べづらい。やっぱりゼリー系のほうが良さそう?
4サイクル目終了は二宮駅前。ここでK枝と合流、5分ほど休憩して出発。5サイクル目終了は
国府津駅を過ぎたあたり。このサイクルのランニング中にコンビニに寄って、ウィダーインゼリー
を購入した。最後の6サイクル目は、鵠沼まで18分しか走っていなかったので、余っていた12分
を足して、連続で42分走り小田原の街中に突入。評判のアイスクリーム屋で昔ながらのアイスクリ
ームを購入し、歩きながら食べて、そのまま小田原城のゴール地点へ、ほぼ予定通り到着。
ここで、先にゴールしていたMAMORUさん、サポーターのK枝、復路から参加のキャップと合流。
としおさんのゴールを待って、万葉の湯へ。

万葉の湯は、GWということもあってか、家族づれでおお賑わい。入浴と食事は問題無かったが
寝る場所を確保するのに一苦労。大部屋に寝場所を確保したら、今度はサラウンド状態のいびき
が朝方まで続き、結局殆ど眠れず… でも条件は悪ければ、悪いほどトレーニング効果があると
信じて開き直る。翌朝は5時起床。6時頃、吉野家で朝食をしっかりと食べ、6時30分頃、小田原
城を出発。食べた直後に走る。これもウルトラマラソン攻略の為には必要な訓練だ。

ペースは往路と同じ。朝早い事もあって空気がとてもすがすがしい。前日の疲れもそれほど感じず、
順調に1サイクルづつ消化していく。ふくらはぎに張りが出始めたのは、平塚付近。その後、足裏
が疲れ始め、気温の上昇と共に、全身に疲労感が漂い始めた。30分のランニングが長く感じ始め
6分のウォーキングが短く感じる。それから頻繁に尿意をもよおすようになってきた。トイレに行っ
ても少ししか出ないのだが… それを何回か繰り返していたら膀胱が痛くなり始めた。
どうやら水分が不足していて、尿が相当濃く?なっていたようだ。(鵠沼到着時に多めの水分を摂り
また自宅到着後も水分を摂りつづけたら膀胱の痛みは解消された。) 給水の重要さを痛感。
尿が濃くなり始めたら要注意かな。とまあ、小さなアクシデント?は起こったが無事サーフビレッジ
に到着。復路の参加メンバー4名全員揃ったところで解散。私は自宅までの8kmをランニング。
としおさんとMAMORUさんは電車で帰宅。驚かされたのはキャップ。そのまま旗の台まで走って
帰ってしまったのだ。鵠沼を出たときは、行けるところまでと言う事だったが、結局家まで行って
しまったようだ。自宅到着の連絡を受けたのは午後7時頃。小田原から80km以上の道のりを走り
きってしまったのだ。しかも荷物を背負って… これはもうウルトラ完走は当確だね!

この頑張りに大いに刺激され、12日に行う予定だった50km走を、60kmに延ばそうと画策中。
体調のほうは、疲れていることは間違いないが、どうにもならないという状況ではなかった。
今月はあと3回ある週末、走りに走りまくって、徹底的に足をいじめてみようと思う。

5/5 『湘南月例マラソン』
前日、前々日合わせて80kmのマラニックを行っていたので、レースペースで走るのは無理だったが
K枝にサポートをしてもらっていたので、この日は恩返し。K枝のサポートを兼ねて、湘南月例10km
に出場した。ペットボトルを持ち、K枝を先導して風除けになり、記録更新の手助けをしようとした
がこの日は真夏のような暑さで、記録更新はならず。それでも個人的には、疲労回復を促す良い練習
になったようで、ふくらはぎの張りなどが良い具合に解消された。今後は平日あまり走らず、体調を
整える事に専念する。体重の増減には要注意かな?

今月の走行距離は、これで102km。今年になってからの通算では、1207kmになる。
道央自動車道の千歳JCTを越え、札幌の手前、輪厚PA付近に来た。この付近は新千歳空港から札幌
市内へ入る時に使うルートで何度も運転しているので風景が目に浮かぶ。動物出没注意の看板が所々
現れる場所だ。(実際にこのあたりで出没したのをみたことはないが…) 去年の美瑛遠征の時は、
空港で買った北菓楼のシュークリームを食べながら運転していたあたりだな… 
もう少し行けば北広島。以前プレーした札幌広島プリンスゴルフ場がある。札幌まであと15km。
週末までには到達しそうだ!! 

5/12 『小金井公園にて60km走』
5月に入ってからの練習パターン(週末まとめて走って、平日休む)をはじめてから2度目の週末
を迎えた。第1週目はGWを利用しての小田原往復1泊2日80kmマラニックを行ったわけだが、
今週は、小金井公園周回コース(5.1km)を利用して、60kmのLSD走行に挑戦した。
これまでで、1度に最も長く走ったのは、フルマラソンの42.195kmなので、そこから先の未知の
領域へ足を踏み入れるという期待半分・不安半分の気持ちで走り始めた。

ペースは、6分〜6分30秒/kmを維持して、1周36分以内で走る。走りつづければ、6分30秒
ペースでも33分強で走れてしまうので、残った時間は休憩やウォーキングなどに費やす。
したがって、6分/kmペースなら、1周30分36秒で走れるので、4分24秒間休める事になる。

練習開始時刻は、午前8時、天候は曇り時々晴れ。気温は少し暑いかなという感じもするが、
それほどでもない。小金井公園は木陰が多いので、晴れていても涼しいのだ。
序盤(10kmくらいまで)は朝食後、間も無い事もあり、ペースが思ったよりも遅く、休憩時間が
それほど取れなかったが、10kmを過ぎたあたりから、調子が出始め6分/kmペースにのる。
余った時間は給水したり、積極的に給食したり、やることなければ歩いたりして、1周36分を
きっちり守って進んでいた。はっきりとした疲労が出始めたのは40kmを過ぎてからだった。
6分30秒/kmギリギリくらいまでペースが落ち込み、給水・給食の時間が足りなくなり始めた。
50kmに達すると、身体全体が重く、だるくなり始める。エネルギー系のゼリーや牛乳、梅干、
バナナなどを口に入れると一時的に回復するが、2km〜3kmで切れてしまう。
50km以降は、12分間ウォーク、26分間ランで1周に合計38分を掛けて消化。56km終了時に
シューズを交換して、残りの1周を走り、何とか予定の60kmをクリア。それにしてもシンドイ。
本番ではこのあと、40kmも走らなければならないとは。。。

今回の練習で分かった事は、
・とにかく食べる事が大事。その為には胃を鍛える事も必要。食べたら元気が湧いてきた。
・梅干・牛乳は効果ありそう。 苦手な梅干が甘く感じたし、牛乳を飲んだ直後は、足が動いた?
・シューズは途中で交換したほうが良さそう。履き替えた時、何となくスッキリする。
・止まっての休憩は短めに、給水等は歩きながらが良さそうだ。失ってしまった時間は取り戻せない。
 前に進まない数分間の積み重ねが命取りになりかねない。1歩でも前へ進んだほうが良い。
・左足小指のマメがクセになっている。左足の小指(先に近いほう)にマメがいつも出きる。
 ワセリン・バンソウコウ等試しているがイマイチ、効果的な対応策を考えなければ…
・今のままでは、完走は黄色信号。もうワンステップ、パワーアップする必要がありそうだ。
 5月の残り2週も、50km以上の走りこみを行って、身体を長時間運動に馴らさなければ…

今回の練習で61km走った。タイムは7時間20分。本番では、60kmを7時間程度で通過したい。
これが叶えば、残りの40kmは、10kmあたりに1時間30分を費やす事が出きる。
10km1時間30分なら、歩きと走りを半々にする事が出きる。こうなれば、完走当確ライン。
60km通過が7時間24分ならボーダーライン。これを越えるようだと赤信号だ。

5/17 『小金井公園60km走、ダメージは?』
小金井公園60km走を走り終えて、5日目。一昨日は朝5km、昼5kmのジョギングを行い、
昨日は、昼5kmのジョギングを行った。疲労は腰などにややあるものの走るのに、特に
支障は無い。気になる箇所は右足親指、中指の付け根付近が、痛いような痒いような
感じがする程度。4月に悩まされた足首痛は、発生していない。

少し気になるのは体重。ホノルルマラソン出走時の68kgから殆ど変化が無い。年初の
計画では、65kgくらいまで落すつもりだったが、長い距離を走っても、その分食べて
しまうので、思うように落ちない。ただし体脂肪は、17%→14%前後に落ちているので、
脂肪と筋肉が入れ替わってきているということかな? 胴囲は、76cm→72cmに
なっているので、これも少し引き締まった感じ?
体重が落ちていないのは不満だが、まあダイエット目的の走りこみではないので、良しと
しよう。今週末は、皇居チャレンジ50km。制限時間が5時間30分というのは、ちょいと
厳しい感じがするが、時間内で完走できれば、良いトレーニングになりそうだ。

一応、保険でスタート前に皇居1周しておいて、最後の周で関門に引っ掛かっても、50km
走ったことになるよう、手は打っておくつもりだが…
今月の走行距離は、これで195km。年間通算で1300kmに達した。札幌市内を通り抜け、旭川
へ向けて走行中。旭川まで残り50km、旭川からサロマ湖ウルトラマラソンスタート地点である
湧別までは、150km。あわせて200km走れば、スタート地点に辿りつける事になる。
そして、そこからさらに100km走れば、サロマ湖のゴールが見えてくる???

5/19 『皇居チャレンジ50km』
皇居チャレンジ50kmに挑戦した。制限時間が5時間30分ということで、サロマ湖の完走
ペースで走ったのでは、制限時間に引っ掛かってしまう。このレースを時間内で完走するには
1周5kmのコースを33分以内で走る必要がある。念の為、最後の関門に掛かっても、50km
走となるようにレース前に皇居を1周しておいた。そしてこの時、既にこの日の苦戦を予想
できるような異変?を感じていた。

まず第一に気温が高い事。アスファルトからの照り返しが強く、1周廻っただけでかなり汗ばん
でいた。第二に腰からお尻に掛けて鈍い痛みというか張りと言うか、そんな感じの違和感が
あった。第三に、前夜、ちゃんこ鍋を食べ過ぎたせいか、わき腹あたりがチクチクと痛む事。
まあトータルで考えても、良い材料はほとんど見当たらなかった。腰の違和感は、1週前に
行った小金井公園60km走の疲労残りと思われる。スタートは午前10時。隣の日比谷公園では
華やかに東京シティーロードレースが開催されていたようだが、こちらは静かに?レースが
スタートしていった。最初の1周は30分。体調は相変わらずボヨーンとしていて、身体も
重く感じ、あまり良くない。2周目、3周目と29分で周回するが、体調は回復の兆し無し。
ながーいレースになりそうな予感。4周目、5周目は再び30分で周回。前を走るベテラン
ウルトラランナーの逞しいふくらはぎを眺め、また走法を研究しながら進む。 中間となる
5周目が終了した時点で2時間28分59秒。調子が良ければこのまま、キロ6分ペースで最後
まで押しとおそうと思っていたが、やはり体調が思わしくない。わき腹の痛みだけに留まらず
今度は右のろっ骨内側(肺かな?)が痛み出した。息を大きく吸いこむと痛む。

そこで、サロマ湖の完走ペース(前半戦)5km36分に落す。このペースを維持して行ければ
後半の25kmは、3時間となるので、前半と合わせて5時間28分59秒でギリギリ完走となる。
ただ体調は著しく悪く、呼吸が浅いせいか、足も重くなり始めていたので、実際このペース
を維持して行けるかどうかは不安だった。それでも1周、2周と周回数を重ねて行く。
左わき腹、右胸が痛み、上り坂では、腰からお尻にかけた付近にピリッとした痛みが起き
足の力が抜けるような感覚になるが、我慢して走る。皇居の芝生に目をやると、『ここで、
寝転んだら気持ち良いゾー!』なんて耳元で悪魔がささやく。最初は苦にならなかった観光客
の行列も段々鬱陶しくなってくる。同じ景色、同じ上り坂、同じ下り坂、先が見えてしまう
だけに、気分転換もできない。『今日は体調が悪いから』というのを理由にリタイヤしよう
とも考えた。肉体的にみたら、そのほうが良いのかもしれない。ここで無理して体調を崩すより
自重して立てなおした方が。。。でもサロマ湖当日だって、こういう状況にならないとは限らない。
『こんなところで、挫折していたらサロマ湖のゴールなんて。。。』そう自分に言い聞かせ
身体に鞭打ち、必死に走る。残り1周、レース前に走っていなければ、もう終わっていたのに…
なんて思いながらも、前へ進む。残り時間38分。これまでのペースから、9分歩いて27分走る
と兆度1周できるというのが分かっていた。これで5km36分ペースだったから、さらに2分、
余分に歩くことができる。折角ここまで来たのだから、何としても制限時間内に完走したい。

ここで自分に負けたら、サロマ湖でも同じことを繰り返してしまいそう… 懸命に足を運ぶ。
そして最周回の上り坂を上り終え、残り1.5km。時間は12分近くある。給水所で頭から水を
被り、もう1度気持ちを入れなおして、坂を下って行く。コース誘導員から、幾度も頑張れ!
と声を掛けられた。既に完走し帰途につく人からもラストか?と声を掛けられ、頷くと
『おめでとう』と励まされた。残り500m付近からは、としおさんが並走してくれた。

そして桜田門の下には、K枝が… 残り100m 制限時間まであと3分。既に完走していた人、
応援に来ていた人、係りの人が拍手で迎えてくれた。数こそ少ないが、ゴールする時に拍手
で迎えてもらえるなんてあまり無い経験だった。結局制限時間2分前でのゴール。制限時間内
完走者の中では、限りなくビリに近い順位だと思う。(後には9人しかいなかった。) でもこれだけ
最悪の条件が揃った中で、完走と言う、ウルトラマラソンでは最高の結果を残せたことを素直に
喜びたいと思う。

そうだ、このレースはウルトラマラソンなんだ。サロマ湖ばかりに注目していたが、このレース
でウルトラマラソンのデビューを飾る事が出来たんだ。そう思うと、何か嬉しかった。このレースに
出場していた、ウルトラ界の猛者達にちょっとだけ近づけた気がした。この日はレースで50km。
レース前に5km。計55kmを走った。結果的には、計算通りの完走だったが、内容的には一杯いっぱい
だった。ここから先、どうやって45kmも走ればいいんだ??? ウルトラマラソン完走の喜びとは裏腹
に100kmという距離の壁をより一層高く感じた。5月はもう1週、60km近くの走りこみを計画していたが、
疲労の蓄積が再確認できたので、今度の週末は、軽めのマラニック(20km〜30km)でもして、体調を
整えようと思う。6月は、1週目に湘南ビーチ。2週目に小田原マラニック(40km)を行い、残りの2週は
ゆったりと調整して本番に備える事になりそう。これで年間通算1355km。旭川に到着した。

5/23 『皇居チャレンジ50km、ダメージは?』
皇居チャレンジ50km(実際は55km走った)を走り終えて4日目。足のダメージは特に無し。
殆ど回復している。違和感が残るのは、左腰(尻?、坐骨神経?)だ。普段は全く感じないが、
上り坂を上り始めると、時々ピリッと痛む。昨日は右、今日は左という状況なんで、それほど
深刻では無さそうだが、やはり今週末のハードな練習は回避することにする。
土曜日は野球に行き、グランドを多めに走り、日曜日は、自宅から鵠沼までのマラニックと
うさぎさん企画の砂浜走に合流する予定。このままズルズルと体調が下降していくのは避けたい。

5/25 『半年ぶり草野球』
ウルトラマラソン挑戦を決めてから控えていた草野球にこの日は久しぶりに出場。週末は出来る
だけ走るために時間を費やしたかったので、敢えて避けていたのだが、先週の皇居50km走で
ちょっと疲れが溜まってきていた気がしたので、気分転換の意味も込めて出場した。
草野球とは言え、半年も遠ざかっているとさすがに感が鈍るもんで、4打席目までは、セカンド
フライ、ファーストフライ、キャッチャーフライ、三振と、全く良いとこ無し。それでもようやく目が
慣れ始めた5打席目にレフトオーバーの長打を放った。がっ欲張りすぎて3塁を狙い憤死。
結局、チームには全く貢献できなかったが、個人的には満足。5打席目の当りはここ数年で一番
と言って良いほどの当たりだったから… もちろん走ることは忘れません。試合前、30分早く
グランドに到着して、じっくりと芝生の上を走り、距離を稼いだのでした。

5/26 『自宅→鵠沼往復走&砂浜走』
自宅から鵠沼までの片道約8kmを走り、鵠沼でうさぎさん、その走り仲間4名に合流し、湘南海岸
の砂浜走を行った。アスファルトの上とは異なり、波打ち際の締まった砂の上は、適度に柔らかく
走りごこちが非常に良い。ここ3週間ほどロードで酷使してきた足裏に心地良い刺激を与えられた
気がする。砂浜走は1時間ちょっと。時折乾いた砂の上を悪戦苦闘しながら走り、普段使っていない
筋肉を目覚めさせた??? 砂浜走のあとは、昼食を軽く摂り、自宅に向かってまた走る。
この日は合計で約25km。ゆっくりと疲れをながすイメージで気持ち良く走れた。自宅に帰って
シャワーを浴びると、心地良い睡魔に襲われ、ダウン。完全休養ではないが、動きながら疲れを抜く
ことができたかな? 今月の走行距離はこれで、295km、年間通算1400kmに達した。旭川から
スタート地点の湧別へ向けて走り出した。湧別まであと100km。ゴールの常呂まで200kmだ!

5/31 『今月の走行距離は?』
5月26日の時点で295kmだった月間走行距離は、その後平日にちょっとだけ走り、320kmに達した。
これで、今年に入ってからの累計で1425km。サロマ湖のゴールまで残り175kmとなった。
年初の計画では、1月250km、2月270km、3〜5月300km(5月までで1420km)だった。結果は、
1月271km(+21km)、2月262km(-8km)、3月310km(+10)、4月262km(-38km)、5月320km(+20km)
合計1425km(+5km)だったので、合計だけ見れば、計画通りにきている。(4月は風邪で苦しんだ分、
ちょっとマイナスだが。。。) これまで足首の痛み、風邪、などあり全て順調!とは言いがたいが、
曲がりなりにも目標距離には達した。ふくらはぎやすねの辺りに筋肉がついてきたのが実感できる。
この5ヶ月間でそれなりのパワーアップは図れたと思う。(だからと言って、完走できるだけの力がついた
かどうかは分からないが。。。) 

これ以上のパワーアップを望むのは、残り1ヶ月という期間を考えると、ちょっと厳しいので(故障が恐い)
6月に入ったら、少しづつ走行距離を落して行き、できるだけ疲れを溜め込まないよう心掛けたいと思う。
ビーチラン、ハイキング、マラニックなどで身体を鈍らせないように心掛け、良い状態で本番を迎えたいと
思う。今週末は湘南ビーチマラソン(3年連続)。あまりムキにならず、最後方からスタートして徐々に順位
を上げて行くような、そんな走りをしたいと思う。本番まであと1ヶ月。遥か彼方のサロマ湖が近づいてきた。


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