健康フェスティバルin子供の国
金子尊博
今回は、健康フェスティバルin子供の国に参加した。
この大会は、10時間の部、5時間の部、フル、ハーフ、園内2周、園内１周など
種目数が多く、制限時間がない。その中で私が選んだのは、ハーフの部。
12月のホノルルマラソンを最大目標にしているので、それまでに一度ハーフマラソンを
フルマラソンのペースで走ってみて、どの程度余裕が残るかを試してみたかった。
フルマラソンの目標完走タイムは5時間を切る事だったので、１ｋｍ6分30秒〜7分
のペース設定をした。一般的な市民ランナーからみたら、かなりレベルの低いところ
だろうが、まあ今の自分には、フルマラソン完走という事を考えるとこれが精一杯だと
思う。それでも去年の今頃は、草野球でダイヤモンドを1周しただけで息が上がり、
２ｋｍ程度のジョギングですら、食欲がなくなるほどの体力だったので、それを思えば
大きな進歩だ！天気は大雨、時々雷も鳴り響く荒天。キャプテンの『今日はめげている』
という言葉に心が揺らぎ、棄権も考えていたが、夢中でTシャツにゼッケンをつけている
K枝さんの姿をみて、出場する事を決意する。
そういえば、去年のホノルルマラソンも大雨だった．．．
そもそも、走る事などには全く興味のなかった自分が『ホノルルマラソン』という甘い言葉
に誘われ、走り始めたのは去年の10月。その時の体重は９０ｋｇ＋α？
これまでの人生の中で最重量で、とても、走れる体型ではなかった。この体重で
マラソンなんかしたら、足に負担がかかり、きっと完走する（ゴールに辿りつく）ことは
出来ないだろうと危機感をいだき、ホノルルマラソンで完走するまでという条件で禁酒を
行い、同時にジョギングを始めた。最初は２ｋｍから徐々に距離を伸ばし、ホノルル
マラソンの直前には17kmまで走れるようになった。
体重も８５ｋｇまで落した。そしてそれなりの自信を持って大会に出場したが、結果は
ひどいものだった。1度だけのつもりで参加したマラソンだったが、この悔しさから国内の
大会にも出場するようになった。ホノルルマラソンでの完走（歩かずに）を目指して。
また、走る事の楽しさや喜び、苦しみを分かち合いたいという目的でランニングチームを
結成した。このランニングチーム（サムズ・アップ）のおかげで多くの人と知り合った。
そして5月の山中湖ロードレースでは、最後まで走りきったという満足感を味わい、
8月の24時間リレーマラソンでは、炎天下の中、完走を果たしてチームメイトと涙した（？）
そして10月、走り始めてから1年が経ち、この大会を迎えた。体重は７４ｋｇ。
自分にとってこのレースのタイムは関係無い。ペースを守って気持ちよく走り、最後に
どれくらい余裕を残せるかが課題だった。午前9時30分、雨の中、スタートが切られた。
コースは子供の国の園内外周道路を5周する。（1周約４ｋｍ）
スタートしてからしばらくすると急な登り坂が現れる。その後も登り下りを繰り返す起伏の
激しいコースで平坦なところはほとんどない。ホノルルマラソンのダイヤモンドヘッドを
思い浮かべて走った。そういえばこの1年、厳しい状況を選んで走っていたような気が
する。山中湖では予想外の高低差に苦しみ、湘南ビーチでは砂浜に足を取られた。
24時間リレーでは坂道と暑さ、それに24時間という長い時間に苦しみ、梨マラソンでは
30度を超える暑さと坂道でバテた。荒川市民マラソンは平坦コースだったがキャプテン
について行くという作戦を取った為、途中で壊れた。どのレースも厳しかった。
スタートしてから２ｋｍまでは、１ｋｍ7分のペースを守っていたが、少し遅いような気がした
ので少しペースを上げた。2周目、3周目と１ｋｍ6分ペースで走る。余裕はあった。
足も、呼吸も特に問題無し。4周目も１ｋｍ6分弱で走った。5周目に入り、靴が濡れてきて
足の裏がふやけてきたせいか、マメらしきものが出来ているように感じたがそれほど気に
ならない。まだ大丈夫！。さらにペースを上げてみる。ゴール前、少し呼吸が乱れたが
まだ走れる余裕は残っていた。そしてゴール。特にこれといってアクシデントも無く淡々と
過ぎていった２１ｋｍで物足りない気もしたが、自分にとっては、それこそが何よりも大きな
収穫だった。タイムは2時間2分。これまで練習してきたペースを守っていけば、
フルマラソンでも最後まで走りきれるような気がする。これから12月10日まで走りこみを
行い、少しでも上積みをして本番に挑みたいと思う。
それから、今年も10月1日から禁酒を始めた。ホノルルマラソンのゴールまで・・・
（とは言っても、乾杯の1杯だけは特例だが．．．）
あと2ヶ月。悔いの残らないように頑張ろう！！ そして寛平ちゃんの待つゴールへ
目標タイムは、4時間59分59秒。