2002年11月10日 2002渡良瀬遊水地マラソン      曙

 2002年11月10日(日)私は、2002渡良瀬遊水地マラソンに
参加しました。自分は、今年になって、ハーフや20キロを中心の
レースや月間150キロ以上の走りこみをし、何が何でも、今年中に
フルマラソン完走という目標を立てました。なおかつ、私は、25歳
になり、自分の人生の節目として、やってみようと決心しました。
渡良瀬遊水地マラソンは、制限時間が7時間と初フルマラソン
には最適のマラソン大会なので、私自身、初挑戦だったので、
この大会を選びました。
 しかし、不安材料は、ありました。秋のレースは、不振でした。
タートルマラソンは、体調不十分に終わり、諏訪湖では、新しい
シューズを履いてしまい、途中で靴紐が解ける事になってしまい
ました。
 ですから、諏訪湖終了後、朝と夜に走り込みをし、「靴は、大丈夫か」
など、細心の注意をしました。また、箱根駅伝の本を読み、指導者が、
「何も考えずに、集中しろ」とか「完璧を求めるより最善を尽くすのが
競技者の姿である」というのを知り、「レースを楽しむ事が大切だ」と
感じ、悩みは、払拭した。 

 当日は、まさしく快晴だった。しかし、前日、前橋と熊谷で観測史上
最も早い初雪が観測され、かなり寒いレースになることは、必至だった。
朝の気温は、新宿で4℃だった。朝4時20分、起床。早起きは、得意な
方で、今年は、山中湖、西湖、24時間リレーマラソン、諏訪湖と4回
やっており、これが5回目である。5時10分、朝食を済ませ、出発。
新宿駅まで送ってもらった。朝5時40分、私は、「走遊」というランナーズ
のマラソンツアーの集合場所である新宿駅西口に到着。
そこで、ナンバーカードが配布される。6時05分出発。8時に会場に到着。
Q太郎さんとひあーるさんと合流した。今回は、昨年の立川の10キロ
のTシャツと黒のパンツで臨むことになった。9時30分いよいよスタート!!
ここから長い戦いが始まった。しかし、今日は、あくまで「楽しめ」がキーワード
である。

スタートから10キロまで
 とにかく、追い抜かすことより、流れに乗ることを考えた。そして、1キロ6分
を確実に守ったが、3キロから10メートルの強い風が吹き、辛いレースの
始まりだった。しかし、5キロで30分04秒、10キロで1時間00分18秒とまず
まずであろう。4キロで前方に富士山がくっきり見えました。

10キロから20キロ
 12キロの渡良瀬運動公園から8キロ堤防地帯(越流堤)を走るため、
コースが単調となり、なおかつ、強風の為、前に進めず1キロ8分を越えるよう
になった。18キロから歩き始めるようになった。でも、「ここで切れてはいけ
ない。少しでも、前に」は、変わらなかった。15キロで1時間37分、20キロ
で2時間15分20秒である。この10キロ75分である。

20キロから30キロ(いよいよ、未知の領域へ)
 1周目が終わった。いよいよ、2周目、そして、中間地点である。ここまで、
2時間24分を要した。多分、ゴールタイムは、5時間20分を目安になるだろう
と考えた。(6月のマラニックでは、鶴見から戸塚まで5時間を要した。)
中間地点を過ぎた私のペースは、少し上がり、1キロ7分50秒であった。
25キロ通過は、2時間53分53秒。しかし、25キロを過ぎると、さすがに疲労感が
増してきた。特に左足の痛みは、増すばかりだった。痛くなれば、歩き、痛みが
引けば、走るという状態になった。28キロ地点で、2度目のトマトステーション。
やっと、全体の3分の2が終わったところである。30キロ通過は、3時間34分で
あった。この10キロは、79分であった。

30キロから40キロ(いよいよ35キロの壁へ)
 足の痛みは、どんどん増すばかりだった。それでも、痛みが引けば、走り、痛く
なれば、歩く事をくり返していた。しかし、32キロ地点の土手上がりは、さすがに
こたえた。そして、ゴールまであと10キロ。地獄の越流堤が8キロ続く。その頃、
Q太郎さんがゴールしたのも知る由もなかった。35キロ通過は、4時間23分。
この5キロで、50分も要したのである。ゴール予想は、5時間30分〜40分だろう
と見た。その後も、1キロ9分〜10分といったペースが続き、ついに40キロの
看板が見えた。あと2.195キロである。

40キロからゴール(感動のゴールまであと少し)
 40キロの通過は、5時間13分。こうなったら、何とか5時間30分以内にゴール
したかったが、いかんせん足の痛みは、相変わらずだった。しかし、あとは、気力で
ゴールにたどり着きたい気持ちでいっぱいだった。
 そして、あと1キロ。ゴールを意味するテントが見えた。気持ちは前に行こうとするが、
体が思うように行かない。最後の橋を渡り、3回カーブを曲がると、ゴールゲートが
見えた。そして、ついに、感動のゴールは、ガッツポーズと「やったー」の雄たけび。
自己計時5時間33分24秒。
 ゴール後、Q太郎さんとひあーるさんから「おめでとう」の祝福を受け、まさか、
ひあーるさんがいるとは思わなかった。ひあーるさんは、10キロに出場していたので、
都合4時間も寒風の中待って下さったのです。本当に、「ありがとう」と言いたい。
仲間を大切にしなきゃいけないんだなと感じた。

 今回、走り終えて、自分は、まだ力不足に感じたが、42.195キロやり遂げて、大きな
自信を得る事が出来ました。さらに頑張りたいと思います。


戻る