☆ 大手町―戸塚間マラニック・第2章 試練の2区・鶴見―戸塚 ☆   曙

私がこのマラニックに参加したきっかけは、今年になって、ハーフ中心のレースや
横浜駅伝に参加し、今年は更に、フルマラソン完走に向けてのステップとしてやっ
てみようと決心した。朝は、9時15分に東京駅に到着。やや遅刻気味だったが、
とにかく、のんびり行こうじゃないかと思い直し、私は、バナナと今やゲン担ぎと言って
いいであろう明治の「ヴァーム」を持参し、口に入れて、東京・大手町をスタートした。

(1区:ひあーるさんが1区を記載したので、省略)
ひあーるさんから、レポートの記載のタスキを受けて、2区をレポートする。

12時40分、いよいよ2区のスタートを切った。花の2区、裏を返せば、試練の2区と
言っても良いだろう。早稲田・渡辺、順天堂・三代といった華々しいランナーもいれば、
早稲田の櫛部、順天堂の本川、そして、今年は、法政の徳本と言うように地獄を見る
ランナーもいる。さて、前置きはここまでとして、本題といこう。1区は、3時間以内で
走ったものの、ここからは私にとって未知の領域。正直言って完走できるか不安だっ
たし、気温30度以上の暑さだったので、とりあえず出来るところまで頑張ろうと決めた。
しかし、出来る事なら棄権はしたくなかったのである。

ひあーるさんとのスローピッチの並走が続く。
24キロ地点(鶴見から2キロ)のミニ・ストップ花月園前店で長めの休憩を取り、あんぱん
・バナナ・ジュースを口にした。2時前に再スタートしたが、26キロ地点(鶴見から5キロ)
で、気持ちが悪くなり走るのが厳しくなった。さらに、左足ふくらはぎに痛みが走り、ついに
歩き出してしまった。まだ、戸塚まで、18キロ。ひあーるさんは、快調なようだが、私の
ペースに合わせてくれた。29.6キロ(8.3キロ)の横浜駅で午後3時。鶴見出発から
2時間20分も要した。通算すると、5時間30分。その後も、歩くだけで、ひたすら戸塚
中継所を目指した。午後4時過ぎ、保土ヶ谷のスリーエフで、今度は、グレープフルーツ
ジュースを飲み、いよいよ、2区最大の難関、権太坂の上りが始まった。依然として左足
をかばう状態が続き、歩くばかりだったが、37キロ(15.5キロ)の頂上を過ぎて下りに
入ると、走り出した。あと7キロ少々。ここまできたら、ゴールするという気持ちになってきたが、
ここで、にわか雨が降り出した。しかし、すぐやみ、気がつくと、横浜新道・合流点。残り3キロ。

しかも、フルマラソンの距離まであと800メートルに迫り、元気が出てきた。「完走したい!!」
その思いだけで走り出した。振り向くと、「東京まで43キロ」の看板が見えたので、
「ここまで来たんだ」と実感した。あと1キロ・・・もうあとは、気力と精神力である。
やがて、ゴールの戸塚中継所の古谷商事が見えた。そして、2人揃って感動のゴール!!
8時間13分27秒。(午後5時43分) 鶴見から何と5時間3分も要した。
ちなみに箱根駅伝の選手は、1時間10分で走りきるのだから凄いに尽きる・・・力不足を
実感した。 でも、やり切って本当に良かった。
最後に2人でお互いの健闘を称え、コーラで乾杯した。                    完


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