ヘルシーマラソン2001(北海道美瑛遠征)
                                 
金子尊博


3日目:雨。天気予報では、雨時々曇りだそうだ。この日は9時30分から富良野チーズ
工房にて手作りバター教室を受講する事になっている。前回、ここを訪れた時は、
手作りアイス教室を受講したが、アイスは材料を混ぜてしまえば、あとは機械が勝手
に作ってくれるので実際のところ何もしないで完成してしまう。今回はバター教室。
それなりの体力は必要そうだ。


写真上:乳絞り体験をする
ヨー娘。さん
朝食はホテル内のバイキングでゆっくりと済ませ、ホテルを9時に
出発。新富良野プリンスホテルから富良野チーズ工房までは、
車で5分とかからない。受付を済ませ、チーズ工房内の展示物を
みたり、試食用のチーズを摘んだりして過ごした。この場所も毎回
訪れるが、チーズの試食とアイスクリームが美味しいので何度でも
来てしまう。そうこうしているうちに、バター教室が始まった。
おそろいのエプロンをかけて開始。材料が入ったコーヒーの空き
瓶をとにかく振り続ける。レシピには7分から8分と書いてあったが
もっと時間がかかったように思う。分離するまで振り続ける。
けっこう疲れた。翌日、筋肉痛になるくらい頑張って振りつづけた
結果、瓶の底に黄色っぽい塊が沈んだ。これをふきんの上にあけ、
 
水で洗い流す。そのあと、この塊を板の上に乗せ、ヘラで
水を搾り出せば、無縁バターの出来あがり。ここで試食。
ふ−ん、無縁バターってこんな味なんだ。と口にはした
ものの味は無いというのが本音だ。ここへお好みで塩を
混ぜると添加物無しの純正手作りバターの完成だ。ここで
もう一度、試食。これはなかなか美味しい。塩分は控えめ
だが、牛乳の風味が何となく漂う。パンに乗せて食べるの
が楽しみになった。チーズ工房では、このあとチーズを
お土産に買い、アイスを食べる。これがさっぱりとしていて
非常に美味しい。

写真上:手作りバター片手に、
ハイッ!チーズ!

次の目的地は富良野ワイン工場。ここでは工場見学とワインの試飲。まあどうしても
行きたいというほどのところでもないが、富良野を訪れるとついつい立ち寄ってしまう。
富良野ってそれほど観光するところが多い訳ではないが、街全体に漂う雰囲気が好き
だから何度も訪れ、毎回同じ所を観光してしまう。それで満足しちゃうのだから不思議だ。

ワイン工場のあとは、北の国から資料館を見学しようと思ったが、ここは7月以降に
ならないとオープンしないそうだ。仕方がないので、これまたいつも立ち寄る、富良野
春ちゃん寿司で、ワイン寿司&和牛寿司&山菜寿司を食べる。これで一通り富良野
周辺の観光は終了。あとは中富良野にあるファーム冨田の見学と美瑛の丘めぐりを
行う予定だが、天気の方が...

  中富良野にある、ファーム冨田はラベンダーに
よって富良野を全国に知らしめたことで有名な
農園だ。ラベンダーのシーズンは7月以降なので、
この時期はまだ咲いていない。ということで観光客
も多くは無い。ポピーなどの花が咲いている区画
もあるが、殆どは蕾の状態。これから訪れる観光
シーズンの準備段階のようだ。ここも何度か訪れて
いる。トップシーズンに来た時は観光バスが列を
作り、駐車場へ入るまでに30分くらいかかった
覚えがあるし、それからもっと昔。中学生の時に
ここへ来た時は、ラベンダー畑以外にお土産屋
(といっても仮設小屋)が1,2軒あるだけだった。
お土産屋のおばちゃんが一生懸命ラベンダーを
売りこんでいたのを覚えている。あの時、一生懸命
ラベンダーを売りこんだおかげで、今は、シーズン
オフでも観光客が訪れるほど有名になった。
あれから20年。やっぱり時代の流れを感じてしまうな。
美瑛の丘へ差し掛かった時、雨は少し強く降り始めていた。それ
でも折角来たのだからということで、セブンスターの木とケンとメリー
の木の前で記念撮影。時間は3時少し前。旭川空港出発は、
17時10分だったので観光はこれにて打ち切り、レンタカーを返却
して、空港へ向う事にした。

旭川空港ではお土産を買い、一段落ついたところでビールで乾杯。
この遠征を締めくくった。また来年も... 戻ってくる!?

(写真左上の2枚は、ファーム冨田にて)

(写真左は、美瑛のケンとメリーの木の前で)

最後に…
美瑛ヘルシーマラソンは、ヘルシーという言葉とは裏腹に、かなり足には堪えた。
ハーフの部に出場したメンバーは皆、大会翌日、足を引きづるように歩いていた。
それでもあの景色は、なかなか味わえない。ということで、来年もチームとして参加
する事になりそうだ。ただあのホテルはちょっとね... 折角北海道に来たのに、
美味しいものを食べないのは勿体無い。次回はちょっとコースを変更して、美味しい
ものが食べれるコースにしようと思う。釧路、帯広、小樽、札幌、網走など北海道
にはまだまだたくさんお気に入りの場所がある。美瑛ヘルシーマラソンの良いところ
は、開催地が北海道の中心部にあるから、どこからでも移動できるということだ。
今から来年が楽しみになってきた。

それから、今回の富良野観光。これまではトップシーズンに訪れる事が殆どだった
ので、ラベンダーが咲き、直売農家では、ゆでとうきびやメロンなどが食べられ、
どこへいってもソフトクリームが売っているという状況だったが、今回は違った。
それに天気もあまり、良くなかった。それでもこの土地を訪れると心が安らぐ。
北海道から帰ってきて、北の国からのビデオを見た。その最終回では、純くんが
こんなことを言っている。この語りが富良野にはピッタリと当てはまると思う。

ぼくたちの生活が見たかったら、いつでも富良野に来てごらん。何もない町だけど
ぼくらいつもいるよ。父さんもいるよ。雪子おばさんもきっといると思うよ。
草太兄ちゃんも、清吉おじさんも、中畑のおじさんも、クマさんも、和さんも。
それから町の『駒草』に行けば、こごみさんもきっといると思うよ。それに何より空が
きれいだよ。 母さん、雲が今日もきれいです。母さんが見たという雲はわかりません。
だけどその雲を、ぼくと蛍はどれだったんだろうと、ときどき話しており...

              −北の国から 最終回 最後のシーン 純くんの語りより −


今回の行程

1日目:新千歳空港→道央道→旭川ラーメン村→男山酒作り資料館→ばんえい競馬
→美瑛の丘→ヘルシーマラソン交歓会→白金温泉パークヒルズホテル

2日目:ヘルシーマラソン→麓郷の森→富良野ジャム園→五郎の石の家→中畑木材
→中ノ沢分校→草太の牧場→『春よこい』の木→新富良野プリンスホテル

3日目:富良野チーズ工房(手作りバター教室)→アイスクリーム工房→はるにれ館
→富良野ワイン工場→春ちゃん寿司→ファーム冨田→パッチワークの路→セブンスター
の木→ケンとメリーの木→旭川空港

−完−


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