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24時間リレーマラソンin富士北麓公園’08 −挑戦組の戦い-

これまでにこんな接戦ってあっただろうか? トップ独走の中央大が、優勝を確信しての、ウイニングランに浸っている頃。一方でファンランチームが、近づくフィナーレに盛り上がっている頃。そんなお祭りムードの中、10位入賞を巡って熾烈な攻防戦が、繰り広げられていた事に気づいた人は、どれだけ居たのだろうか? 残り時間30分。8位〜11位の差はわずか1分。この4チームの中で、1チームは入賞圏内から溢れてしまうと言う、非情な状況下で幕を閉じようとしていた、今年の北麓。我らがサムズアップ挑戦組の命運は?


チャレンジャーチーム 2年ぶりの結成
昨年は、2年連続入賞によるモチベーション低下が原因?で、サムズアップチャレンジャーとしてはメンバーが揃わず、また台風の影響により、6時間に短縮されてしまったこともあり、楽しむ事も叶わず、不完全燃焼のひと言に尽きる大会だった。今年はどうなのか? チャレンジャーチームの結成は可能なのか? メンバーを集める為に必要なモチベーションUPの殺し文句はあるのか? 半信半疑だったのは、3月頃だっただろうか?

24時間リレーチャレンジャーチームリーダーのネクちゃんにメールで『今年はやる?』みたいな問い合わせをしたところ『もちろん、やる!』との回答。前年も最後の最後までチャレンジャーチーム結成を主張していたネクちゃん。それに反して遅々として進まないメンバー集め。タイムリミットが迫り、結成断念を伝えたのは私だった訳だが、それでも尚、メンバー集めに奔走している彼の姿に後ろめたさを感じた記憶が残っている。

2年連続で断念なんて事になったら、彼の気持ちはサムズから離れてしまうのでは?そんな不安もあり、今年は早い段階から水面下で根回しをしてメンバー確保に力を注いでいた。
まずターゲットにしたのは、ひらさん、fukuさんのチームぷあ2人衆。新年会から誘いをかけ、会うたびに呪文のように24時間リレーの話を持ち出し、口撃。さらには、ホノマラ仲間を通じて知り合ったヤマモトさんにも口撃。いずれも好感触で、新戦力確保の方は順調に経過。あとは実績ある経験者をどれだけ集められるか?という事で、殺し文句に選んだ言葉は、『リーダーの結婚祝いに入賞カップを!』

実はこれまで3度の入賞経験があるサムズアップだが、チャレンジャーチームリーダーのネクちゃんは遠慮して一度もカップを受け取らず、他のメンバーに譲っていた。『もっと、大きいのが欲しい!』なんて事を口にして、遠慮していた訳だが、そこが彼の良いところ。でも今年こそは持っていかせよう! 5月に結婚したから、結婚祝いに入賞カップを贈ろう!このスローガンを掲げればメンバーが集まる・・・?という事で、早速、勧誘活動を開始した。

まずは、こんちゃん。3年前の入賞メンバー。当時はまだ私と同じくらいの実力だったが今やフルマラソン3時間はラクラク切っちゃうエリートランナー。そのうち国際マラソンにも出場しちゃうんじゃないの?くらいの成長振りは見逃せん!ってことで早速アプローチ。
結構好感触。これで1人確保。

二人目はタカさん。2年連続入賞の立役者。北麓の悲劇も知っており、チャレンジャーチームには欠かせない存在。彼からも出場OKの連絡あり。これで2人。

その後も、でんでんさん、エスパシオさん、おーじさん、続々集まる常連メンバー。自分とリーダーネクチャン。それにミスター24時間のHANZAさんを加えればこの時点で既に11名。これに2年前入賞の立役者OTAさんを加えれば完了!! 凄いチームが出来上がる!!なんて勝手な皮算用をして、喜んでいた矢先に暗雲が・・・

5月末、まずはこんちゃんから足負傷。当分走れず断念の連絡が・・・ 続いてタカさん。国家試験と日程が重なりNG。OTAさんも試験前なんで無理。もっとも期待していた3人衆から相次ぐ出場辞退の申し出。さらに新戦力として期待していたヤマモトさんも足首捻挫との報告が・・・ 思い描いていたチーム構想は、ガラガラと音を立てて崩れていった。

もはやこうなると、自分の力だけでは不可能。ということで他の出場メンバーにも戦力補強を打診。神にも祈る思いでひたすら待ちました。それから数週間。さすがサムズのメンバー達、人間関係が豊富?って訳で続々集まるメンバー達。ここで集まってきたメンバーが凄かった。まずはでんでんさんの後輩、にしむらさん。学生時代陸上経験者のスピードランナーで今回のエース候補。そして、マツさん。フルマラソンでの安定した走り&ナイスなキャラに期待大。

ネクチャンは、トレイルを経験している実力派ランナーヒロセさんと急成長のフジモトさんを獲得。これで12名揃った。もう一度整理すると、リーダーのネクちゃん。緻密さと熱さを兼ね備えたでんでんさん。ど根性おやじのエスパシオさん。2度目の出場で成績UPが期待される(ハニカミ)おーじさん。ミスター24時間リレーのHANZAさん。私を入れて以上6名が経験者。新戦力は燃えるアディラー・赤い彗星、ひらさん。冷静沈着・連戦歓迎のタフネスランナーfukuさん。快速エースのにしむらさん。ムードメーカーとしての期待も大きいマツさん。弱気な発言とは反比例した走りをするMrマイナス志向のヒロセさん。熱い魂を持った昇り龍フジモトさん。以上12名。目標は10位入賞。平均ペースは1km4分。周回数にすると225周。

(前置きが長くなりましたが、間もなくスタートです。もうしばらくお待ちを・・・)
基本的なことですが24時間リレーというレースは、こういったメンバー集めの段階から既にレースは始まっているわけで、ここで12名揃えると言うのは、とても大切な事なんです。12名全員がスタートからゴールまで会場に居られるというのは簡単なようで意外と困難。何と言ってもみんな社会人な訳で、仕事の都合や家庭の事情を抱えて参加しているわけですから、不測の事態も起こってくる訳です。今年に関してはそういった不測の事態を避けることができ、12名全員がフル参戦できる!という状況を整える事ができたのは、本当に幸運でした。


北麓の暑い夏、ふたたび・・・
という訳でスタート!! 7月19日(土)晴れ 梅雨明けが発表された関東地方。去年とはうって変わっての、北麓らしい暑さがやってきた。午前10時。激しい日差しの中、スタートが切られた。

今年の出場チームを眺めてみると、学生チームが非常に多く、これらのチームが実力どおりの走りをすれば、10位入賞のうち、狙える枠は3〜4。過去の入賞常連チームも多数エントリーしていて、走友会同士の熾烈な争いが予想されていた。そしてレースのほうは、その予想をはるかに上回る接戦が繰り広げられた。

スタートから1時間。サムズの順位は11位。ポジション的にはOKだが、下に居るチームとのタイム差が無さすぎる。また1周ごとにポジションが変化する展開で、2時間、3時間、4時間と経過しても、順位は11位、12位を繰り返すばかりで、浮上の気配は見られず。大勢が、まったく定まらない。上位のチームを捕らえたと思えば、下位のチームに捕らえられ、順位の変動は少ないものの、上下のチームが目まぐるしく変わっていく展開で、どのチームがライバルなのか全く掴めない混戦状態が続いた。

燃えるアディラー・赤い彗星ひらさん

サムズの作戦は至ってシンプル。1人1周の全員ローテーションをひたすら繰り返す。6時間が経過した時点で10位に浮上。しかし入れ替わり、立ち替わり迫ってくる11位チームとの差は1分前後。この時間帯であまり順位を意識すべきでない事は承知しているが、僅かなミスでも順位を下げてしまい兼ねないこの状況は、息苦しささえ感じた。

サムズアップ★女組はこんな楽しみも・・・

スタートから8時間。時刻は午後6時。10位から転落した。11位、12位と順位を下げる時間帯も現れた。1周1.6kmのコースを6分程度で走れば、順位は回復するが、6分台後半に落ち込めばたちまち順位を下げる。上位10チームの中には中大2チーム、早稲田2チーム、筑波1チームで合計5チームが大学生チーム。ここに果敢に割って入るのが、常に入賞を続けているガゼル(4位)と優勝経験のあるHONDA−RC(2位)の2チーム。ここまでの上位7チームには手が届かない雰囲気があった。となると残る枠は3。この3枠を、過去幾度も入賞している、チーム嵐、BabyStars、ビッグマウス、山梨県庁、走翔、そして我らがサムズが競い合うという展開。また時折この中に、新たな強敵走友会が割って入り、また学生チームも13位(早稲田)、16位(筑波)に控えているので、全く先が見えない。特に学生チームは決め手のある俊足ランナーを抱えているので怖い。

 夜には盛大な花火が打ち上がる

10時間が経過。時刻は午後8時。ここからローテーションが切り替わる。1チーム3名の4チーム体制で、各チーム2時間を受け持つハードローテーションとなる。1組目と4組目は連続して6時間。2組目と3組目は2時間・4時間の二度の休憩。走るときはハードになるが、休む時間が長いのでここで疲労回復を図り、気力を充実させて、早朝からの巻き返しに賭けるというサムズの伝統的ローテーションだ。

1組目(Aチーム)はエース級3名(ニシムラさん、でんでんさん、ネクちゃん)を投入。1周6分を切るハイペースで合計21周。順位を8位に押し上げた。

2組目(Bチーム)は、私、ひらさん&fukuさんのチームぷあコンビ。チームぷあコンビは、このハードローテーションに不慣れながらも必至に粘り、6分台を死守。私は毎度のことながら、暗い足元に怯えながら6分37秒、20秒、20秒、20秒、17秒、09秒と6本を消化。8位で受けた襷を9位に下げたが、とりあえず入賞圏内でCチームへ襷を繋いだ。

3組目(Cチーム)は、勢いのあるフジモトさんは、記録で引っ張り、ど根性おやじのエスパシオさんは、気持ちで引っ張り、弱気発言のヒロセさんは結果で応え、平均ラップ6分38秒でDチームへ襷を繋いだ。

4組目(Dチーム)も、大きく順位・タイムを落とすことなく、平均ラップ7分、10位で地獄のローテーションを走り終えた。

 早朝! さすがに眠いっす!

時刻は午前4時。スタートから18時間が経過した。
残り6時間に入賞を賭けて全てを出し尽くす。10位という順位は想定どおり。後続チームと2周以上離れていれば、行ける! ところが11位とは僅か1分差。1周で逆転されうるタイム差だ。こうなると順位キープでは駄目。上を捉えていかなければ、いつ入賞圏内から放り出されてもおかしくない。ここからサムズの朝駆け猛攻撃が始まった。

 タフネスランナーfukuさん

まずはAチーム+Bチームの6名で1巡。さらにAチーム+Cチームで1巡。こののべ12名で順位は9位に浮上。しかし混戦状況は相変わらず・・・

スタートから19時間12分が経過した時点での8位〜12位の順位は以下の通り。
08位 チーム嵐      182周 19:06:55 (1周+1分55秒差)
09位 サムズアップ挑戦組 181周 19:08:50 (±0)
10位 ガゼル&柏OB   181周 19:09:19 (29秒差)
11位 Baby Stars180周 19:05:36 (1周−3分14秒差)
12位 TKB48     180周 19:09:49 (1周+59秒差)
※( )内はサムズとの差


1周6分で概算すると、前を行くチーム嵐とは約8分。後ろに続くガゼルとは29秒、BabyStarsで2分46秒、TKBとは約7分という状況だった。最も気になるのは、11位とのタイム差。ガゼルは入賞常連チームでサムズは一度も過去に勝ったことのない強敵チーム。今は10位にいるが、夜明けとともに必ず巻き返してくる。こことの10位争いは避けたい。となると11位のBaby Starsに勝たなければならないのだが、離れる気配が全く無い。

サムズのメンバーはこの時点でほぼ全員が復活。大会前からの脚の故障が癒えず、不調なHANZAさんを除く11名でアタック。平均ラップ6分19秒を繰り出すものの順位は変わらず。

 自ら引っ張る! リーダーネクチャン

スタートから20時間15分が経過した時点での8位〜12位の順位は以下の通り。
08位 チーム嵐      192周 20:12:29 (1周−1秒差)
09位 サムズアップ挑戦組 191周 20:12:28 (±0)
10位 ガゼル&柏OB   191周 20:13:21 (53秒差)
11位 Baby Stars190周 20:13:30 (1周+2秒差)
12位 TKB48     189周 20:11:05 (2周−1分23秒差)

前を行くチーム嵐との差は約6分となり、射程圏に入りつつあるが、後続のガゼルとは依然としてつばぜり合いの状態。しかし、11位のBaby Stars、12位のTKB48との差が開き始め、これで入賞圏内確保!と思ったのだが・・・

残り時間3時間30分。ここで最後の全員ローテーションに突入。このあとはタイムの良いメンバーに絞り込むスクランブル体制に入るので、これが最後!の思いで勝負を賭ける。
ここでも、平均ラップは6分19秒。なかなかの好タイムだが、接戦はまだまだ続く。

スタートから21時間43分が経過した時点での8位〜12位の順位は以下の通り。
08位 チーム嵐      205周 21:37:10 (3分42秒差)
09位 サムズアップ挑戦組 205周 21:40:52 (±0)
10位 ガゼル&柏OB   204周 21:36:20 (1周−4分32秒差)
11位 TKB48     204周 21:40:22 (1周−30秒差)
12位 Baby Stars203周 21:39:58 (2周−54秒差)


チーム嵐とは3分42秒差。完全に射程圏に入った。後続のガゼルとは約1分30秒。離れたとは言いがたい。11位がBaby StarsからTKB48に入れ替わった。TKB48は時折4分台を繰り出す、超快速ランナーがいる模様。あとで聞くと筑波大学だとか・・・
(秋葉原がAKBだから、筑波はTKBかぁ・・・ うまい! ⇒感心してる場合じゃない)
Baby Starsは、ここまでか? 残り時間を考えると、入賞は8位〜11位までの4チームに絞られた感がある。

 仲間の到着を心配そうに見守るHANZAさん

10位なら良い。でも11位は勘弁! 過去2年連続で僅差の11位を経験しているサムズにとって、入賞を逃した時の悔しさ、そして失望感は、もう2度と味わいたくない。また今回加わった新メンバーには、絶対に味わせたく無い。その思いから、スクランブル体制を決行した。前の全員ローテーションで6分30秒を超えていた3名を除き、9名で回す。(スクランブル1回戦)

ちなみに、私はここで5分台を出そうと勝負を賭けた。結果は6分ジャスト。5分台を出せず・・・ しかも下り坂で足首をひねったようで、左足首に体重をかけられない状態に・・・ もう1本5分台を目指して走りたかったが無念のリタイヤ。ここからは応援に徹する事になった。このスクランブル1回戦は、平均ラップ6分7秒を記録。これで入賞ライン確実と思いきや、他チームの攻撃も凄まじかった。

スタートから22時間49分が経過した時点での8位〜11位の順位は以下の通り。
08位 チーム嵐      216周 22:47:18 (3秒差)
09位 サムズアップ挑戦組 216周 22:47:21 (±0)
10位 ガゼル&柏OB   215周 22:43:51 (1周−3分30秒差)
11位 TKB48     215周 22:46:27 (1周−54秒差)

ついにチーム嵐の背中が見えた。8位入賞という最高の結果が見えてきた。後続のガゼルとは2分30秒、TKB48とは約5分。残り時間1時間10分を考えると、11位のTKB48とのタイム差はセーフティーリードと思えたのだが・・・

スタートから23時間が経過して残り1時間。ついに嵐を捕らえて8位に浮上した。ローテーションは、故障発生の私を除く6分20秒以内のメンバーに限定され、5名に絞り込まれていた。(スクランブル2回戦) このきついローテーションの中、たたき出した平均ラップは5分59秒。これが功を奏したようだ。

残り1時間となれば、予想周回数は10周。1周あたり30秒縮められても、TKBとの差5分はギリギリ。ここまでの展開からして1周あたり30秒ずつ縮められる事はないだろうと誰もが思っていた。嵐、サムズ、ガゼル。この常連3チームが入賞圏内(8位〜10位)の順位を争う。そうなると思っていたが、筑波の刺客?TKB48は虎視眈々と、入賞を狙っていた。

残り1時間からの追い上げは、ものすごかった。1周5分前半のラップを連発し、詰められても1周30秒という目論見を簡単に打ち破ってきたのだ。見る見る間に差はつまった。

サムズは残り時間を考え、アンカーを誰にするか逆算し、アンカー温存策に出た。5名のローテーションから若きエースニシムラさんを抜き、4名でローテーションを組んだ(スクランブル3回戦)。 どんな僅差でも、10位以内でアンカーに襷を渡せれば、彼が守ってくれる。サムズの守護神となって、チームを入賞へ導いてくれる。そう信じて襷を繋いだ。

スタートから23時間32分が経過した時点での8位〜11位の順位は以下の通り。
08位 サムズアップ挑戦組 223周 23:30:32 (±0)
09位 チーム嵐      223周 22:30:46 (14秒差)
10位 TKB48     223周 22:31:17 (45秒差)
11位 ガゼル&柏OB   223周 22:31:43 (1分11秒差)

TKB48が入賞圏内に食い込んで来た為、一気に激しさを増してきた。どのチームも入賞圏内から落ちるのは避けたい。そうなれば、エース級を惜しみなく使い続ける。それはサムズも同じ事。そうなると決め手のあるエースを揃えているチームに勝機がある。TKBは学生。決め手にかけてはピカイチだった。全体が平均的な戦力を整えているサムズにとっては絶対的に不利な状況だった。唯一有利な材料があるとすれば、残り30分で、他の3チームよりも上位に居ると言う事。この少ないタイム差をいかに使うか? そこがポイントだった。

8位を死守しようとして、エースのニシムラさんを早めに使えば、失敗した時、10位の座さえ危うくなる。アンカーは2周から3周のロングランになるので疲労していては何が起こるか分からない。そんなリスクを冒して、エースを何枚抱えているか分からないTKBに勝負を挑むのは無謀。ここはじっと我慢して、アンカー勝負に賭ける! エース温存策でチーム嵐、ガゼルと入賞を賭けて争う。そういう作戦で意見はまとまった。残り30分、Aチームに全てを託した。

まずは、熱さと緻密さを兼ね備えたコンプリートランナー、でんでんさんが5分47秒を叩き出す! 続いて、チームリーダーのネクちゃんも同タイムで続く。リレーゾーン閉鎖は23時間45分。閉鎖まで残り3分という絶妙のタイミングで、若き守護神エースニシムラさんに襷を繋いだ。

 8位〜11位が大接戦!!

スタートから23時間44分が経過した時点での8位〜11位の順位は以下の通り。
08位 TKB48     225周 23:40:55 (1分11秒差)
09位 サムズアップ挑戦組 225周 23:42:06 (±0)
10位 チーム嵐      225周 22:43:02 (56秒差)
11位 ガゼル&柏OB   225周 22:43:22 (1分16秒差)


守護神ニシムラ快走!!
彼は一体何を考えて走ったのか? 後ろから迫る強豪チームのプレッシャーをどう受け止めていたのか? ただひとつ言えることは、サムズの中で入賞をもっとも確信していたのは彼ではないかと言う事だ。『一度追いつかれても、後ろについて、ラストで突き放しますよ』正確なコメントかどうかはわからないが、彼は、このような類のコメントを襷を、受け取る前にもらしていたという。追いつかれても絶対に負けない!という自信があった事が伺える。

 競技場裏のストレート。狭まるコース。

襷を受け取り、弾かれたように飛び出した彼は、競技場裏のストーレートに戻ってきた時、平然と走っていた。フィナーレが近づき両側からせり出した応援者たちの中を冷静に駆け抜けて行く。56秒の差は1分25秒に広がった。10位の嵐と11位のガゼルは併走するように現れた。2周目、またしても彼は、平然とストレートを駆け抜けて言った。彼に続いて現れたのはチーム嵐。彼がつけた差は1分30秒あまり。残り4分47秒、勝敗は決まった。

嵐より1分30秒早く通過しているサムズは、あと1周まわれるが、ここまで2周全力で走っている嵐のアンカーにとって、4分47秒は、ほぼ不可能? さらにそのあとに続くガゼルのアンカーがゴールゲートを通過したのは26秒後ということで、嵐とガゼルの壮絶な入賞争いにも終止符が打たれた。ガゼルのアンカーが必至に走っている姿には心を打たれた。同じような経験を2度もしているサムズにとっては、心を締め付けられるような思いだった。

アンカーとして3周。平均ラップ5分46秒を刻んだエース守護神のニシムラさんは、競技場に姿を現すと、残りの力を全て搾り出すように疾走し、両腕を突き上げてゴールゲートを駆け抜けた。そして、その僅か40秒後に、暑い、熱い、北麓の夏が終わった。



最終結果(上位20チームとサムズアップ)
01 中大同好会A      270周 23:58:46
02 Honda‐RC    242周 23:59:11
03 つくVAAM      241周 23:58:23
04 早大同(つД`)    239周 23:58:30
05 早大同orz      237周 23:58:30
06 早大同(・∀・)    234周 23:57:10
07 中大同好会B      232周 23:56:02
08 TKB48       228周 23:57:31
09 サムズアップ★挑戦組  228周 23:59:18
10 チーム嵐        227周 23:55:13
------------   以上入賞   ------------
11 ガゼル&柏OB     227周 23:55:39
12 Baby Stars  225周 23:54:11
13 山梨県庁駅伝クラブ   215周 23:57:10
14 ラビット大西      211周 23:59:05
15 走翔A         210周 23:53:54
16 Super Sub   210周 23:56:29
17 チーム越谷ましばやし  210周 23:58:06
18 ビッグマウス      207周 23:59:58
19 絆〜遅咲きの青春    206周 23:58:51
20 チームアート      202周 23:49:52
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65 サムズアップ★男組   176周 23:55:51
199サムズアップ★女組   137周 23:51:24


 表彰式 9位入賞!! サイコー!!

学生チームの台頭により、激戦となった今年の富士北麓。最後の最後まで決着がつかず、緊張の連続だったが、終わってみれば、それも良い思い出。入賞を賭けて争ったチーム嵐とガゼルには親近感を感じ、来年に向けて打倒学生チームをスローガンにお互いの健闘を誓いあうという、清々しい気持ちになる事ができた大会だった。

 花盛り!? 女組

 恒例の祝勝ビール掛け!

−参考文献?−
サムズアップ★男組で出場した、しろさんのブログ『地味に頑張ります』
−こっちのほうが、大会の様子がよく伝わるかも?− <勝手にリンク御免>


最後に・・・
このレポートをお読みになって、24時間リレーに出場したくなった方、ご連絡お待ちしています。
一緒に打倒!!学生チームを果たしましょう!

kanekotak@tim.hi-ho.ne.jp
↑メールはこちらへ!!ファンラン★女組、ファンラン★男組も募集中です。