

当園の畑には草が自然のままに生えています。除草剤などを使って、生えた草を枯らすことはしません。あくまでも自然のままです。草が伸びると除草機で刈り取るようにしています。刈り取った草はまた土壌の養分になるからです。さらに、草の根が地中に伸びることにより、地中の微生物が活性化され土壌が豊かになります。当園の畑では、よくモグラの穴を見かけます。 モグラは肉食で主に地中にいるミミズを食べるため穴を掘るのです。ミミズは、土の中の微生物などを食べ、糞として団粒構造の土を排出します。団粒構造の土壌は植物の生育に適しています。このため農業では一般的にミミズは土壌を良くする益虫として扱われています。ミミズがいると言うことは、土壌が良い証拠です。良い土壌には良い果樹が育ち、美味しい果物が出来ます。

果樹にかかわらず作物の育成には、肥料が必要となります。当園では、化学肥料は使用しないようにしています。肥料は牛糞堆肥などの有機物を使用しています。堆肥などの肥料は、化学肥料に比べて果樹に対する速効性はありませんが、じっくりと堆肥の栄養が効いてきます。また、土壌に生息する微生物の栄養源となるとも言われており、上記で記した微生物の活性化にも役立つます。そうしたことから堆肥を施用しています。また、畑を深溝し、ワラを入れるようにしています。これも堆肥と同様な効果が期待出るためです。
○日本の作物への農薬使用は大変厳格なものです。平成18年から残留農薬について定めた「ポジティブリスト制度」が導入されました。残留基準が設定されている農薬についてのみ、基準内の残留は認め、それ以外は、人の健康を害するおそれのない量としての一律基準値0.01ppmが設定されました。それを超えた残留のある農産物の販売等を全面的に禁止するというものです。
○作物を栽培するうえで、農薬を全く使用しないと言うことは大変難しいと思います。特に果樹栽培においては殆ど不可能に近いと思います。当園は、農薬の使用に当たっては、作物の状態を観察し、使用しない、あるいは使用回数を減らす、使用時期を考慮する、希釈倍率を上げるなど、出来るだけ農薬の低減化に努めています。