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ANTマッチング回路

 

アンテナの(リアクタンス分を打ち消した後の抵抗値)と送信機のZo(一般的には50Ω)をマッチングさせる各種の方法。
  例:10MHzでのアンテナのインピーダンスが Z=13−j250Ωの場合
先に−j250Ωの容量性リアクタンスを誘導性リアクタンスで打ち消し、13Ωの純抵抗にして、下記のマッチング回路で50Ωに変換する。
j250=2πfL  ∴L≒4uH  (約4uHのコイルを直列に入れて−j250を打ち消す)
大変に面倒なので、私はL型のマッチング計算ソフト(WVANT)を使用しています。

★ ω=2πf ★

Zo>R

TX ANT

Zo<R

 

Zo>R

 

Zo<R

 

Zo>R

 

Zo<R

 

1/4λ長
同軸

左の1/4λ長の同軸ケーブルは大変便利なインピーダンス変換器です。

例えば7MHzで10×0.68mの50Ωの同軸ケーブルは、33Ωを75Ωに変換してくれる。

                         

八木ANTをスタック接続する場合には、上記のλ/4長(奇数倍)同軸ケーブルが使われる。

50ΩのANTを2段にする場合は上記だが、4段では同じものを2組結合させる。

その場合、最終的なインピーダンスは50Ωになり、SWR=1.0となる。

2段の場合 50ΩのANTを接続   752/50 =112.5  112.5/2 =56.25Ω 
4段の場合 56.25Ω同士を接続   752/56 =100    100/2 =50Ω

上記の考えを発展させると、λ/4の偶数倍、即ちλ/2の整数倍の長さの同軸は、

同軸ケーブルのインピーダンスに関係なく、INとOUTのインピーダンスは同じになる。

例えば地上高10mのダブレットANTの給電点でのインピーダンスは、図のようにして地上で測定出来る。

注:上記で使用した波長短縮率0.67は5D-2V、7D-2V等の値であり、他の同軸を

使用する場合は、その短縮率を使用する。(5D-FBでは0.8)

 

垂直ANTの給電方法

@アンテナ長がλ/4〜3λ/4     Aアンテナ長がλ/2付近     Bアンテナ長がλ/4以下

 

 

注:ANTに関する資料は多く見られるが、困ったときには、私は昭和45年初版の「ハムのアンテナ技術」(NHK総合
    技術研究所)を何時も参考にしている。すばらしい本だ。