物書きへの10の質問

小説を書き出したきっかけ

小説に使えるソフト

ネタの思いつき

気をつけていること

小説を書き出したきっかけは何ですか?

 

 きっかけは小学校の宿題ですね(笑) 小説を書きましょう、という宿題。それが二年連続で出ました。ある意味良い小学校だった。
 もしかしたらそこで褒められたことがきっかけかも、って感じです。単純(笑)
 
 それからもなんとなくぼちぼち書いていたのですが、中二の終わりごろに一念発起して「ネタ日記」をつけるようになりました。
 日記のように毎日書いていたのは始めの数日だけだったのですが、その後もコンスタントに思いついたネタを書き留めています(下に書いたように、ネタ系じゃない物は書き留めていませんが)。
 今でもその当時のネタ日記はとってあるんですけど、始めのころのネタはすごいですよ〜。へぼんオンパレード(笑) ベタなネタがいっぱいです(笑)
 当時はネタ命だったので、本当に小説におこす場合は「ネタ日記の中でもよりすぐりのネタ」を書いていたわけです。すごいですよ〜本当に。赤面せずには書けないネタばかりです(笑) 中世魔物ものとか、キリスト教がらみのやつとか(笑) いや、今でもその手のネタは好きですが(笑)

 きっかけはどうあれ、今まで尽きることなく続けてきたのは「ネタ日記」があったからですね。
 ネタ日記があると「今思いついた話、ネタ日記に書いとかなきゃもったいない!」ってきもちになります。で、書くことから離れられずに今に至る、って感じです。

 

文章を書くとき使うソフトは?

 

 色々見たり聞いたりした結果、意外に「エディター」を知っている人が少ないことに気づいたので、その話を。

 ワープロとエディタの違い。

 なんだか近頃、ワープロを文章を書くためのソフトだと思っている方が意外に多いような気がするのですが、どうなんでしょう? 

 もともとの言葉の意味がどうであれ、パソコン上ではワープロは文章を打つためのソフトではありません。そうではなくて「文字を修飾するソフト」だと言ったほうがいいと思います。

 文字に色を付けたり形を変えたりフォントを換えたり、文章の位置を決めたりするソフトがワープロソフト。
 そういう機能のソフトですから、同人誌を作ったりするときや、報告書を作ったりするときには良いのですが、文章を書くための機能はそれほど充実していません。
 まぁ本当は同人誌を作ったりするときは「文章や絵の割付専用ソフト」(DTP)を使う方がいいんでしょうけどね。

 
 では文章を書くためのソフトは何かというと「エディタ」です。
 ウィンドウズにしろマックにしろ、もともとついてくるエディタの質がものすごく悪いので(マックは変わったのでしょうか? winのメモ帳よりさらに使いにくかったけど)、評判の悪いのかもしれませんが、とんでもない!って感じですね。

 エディタの良さはなにかというと、まず第一に軽いことですね。
 文字というのは修飾したりしなければ、本来とても軽いデータです。打ったと同時に表示できて普通。しかしワープロはいちいち修飾がついているだけでなく、自動インデントとか、「1,」と打ったら次の行では勝手に「2,」をつけなきゃいけないとか(←あの機能最悪(笑))いろいろ一生懸命ムダな処理をしています。
  エディタはそういうことをしないので軽いです。
 またものすごい量の文章をスクロールするとき、ワープロはページをめくりながら一生懸命「美しい見た目」を保とうと努力するので、スクロールが遅かったり、目的のところにぴったりいかなかったりしますが、エディタではそのようなことはありません。当然検索や置換も驚くほど高速です。

 さて。WINで言えば「なんで文章書いていて使わない人がいるのかわからない」というソフトが秀丸エディタです。
 事実、パソ系の記事を読むと、ほとんどの人が使っていますね。

(以下の文章はword,一太郎の機能を調べる前に書いてしまいました(泣)。一太郎にはほぼ同じ機能があり、wordには一部同じ機能がありました―――ちゃんと調べていませんでした〜。そう思ってから読むと泣きたくなる内容ですが、熱いパッションのまま載せてみます(泣))

 特に私みたいな「コピペ魔人」にとっては秀丸はとんでもなくありがたいものです。
 まぁまず他のエディタよりさらにめちゃくちゃ軽い(だいたい500kくらいまでなら瞬時に開ける。メモ帳などと違い、字数に制限はない)というのもあるのですが、「二つの秀丸を同時比較」機能と「画面途中分割」機能は秀逸すぎて、他のソフトなんて使えません(笑)

 ・画面分割―――長い文章の途中で、今書いている部分ではない部分を急になおしたくなったときなどに使います。今書いている部分はそのままで、表示されている文章が途中だけスクロールできるようになります。文章の前半を参照しながら後半を書きたいときや、前の方をいじっていたら後ろの方を急になおしたくなったときなんかに便利(ボタンあるのでワンタッチ)。つーか、文章を書いていたらものすごく必要だと思う、この機能。

二つの秀丸を同時表示―――これはコピペに便利♪ 便利すぎて私のやること(ホームページづくりやゲームづくり)のコピペはほぼこれを使っています(笑)
 つまり画面の上半分にマネしたいプログラムのソースを表示、下半分に私の作っているゲームのソースを表示して、いるところだけコピペ。他の手段でコピペするのと違い、いちいち画面を切り替えなくてすむのでとても便利。
 そのほか、小説を書く上でも、同じ文章をたくさん保存してしまい、その内のどれか一つに文を書き加えたけれど、どのファイルだか忘れちゃったよ! というとき、この同時表示機能の「内容比較」は、二つのファイルで違いがあるところを表示してくれるので、それを使ったりします。
 ついでに同時表示&同時スクロール機能なんかもあるので、二つのファイルを同時に見たいときに便利。

(補足・ワードは「同時表示、分割表示」の機能を持っています。一太郎はそれに加えて同時スクロール・縦割もあり。ただ、どちらも分割しながらの内容比較はないみたいです)

 あと秀丸といえば豊富なマクロで有名です。
 私が使っているのは、「原稿用紙換算マクロ」(今書いている文章が400字詰め原稿用紙で何枚かを計算してくれる)や、文章折りマクロ(文を40字などで折ってくれる。掲示板に書くときに便利)自動挿入(文のあたまと終わりに自動で指定した記号などをつける。ゲームづくりで必須)などです。

 当然右クリックの「送る」メニューに秀丸が入っているので、htmlでも掲示板のログでも簡単な擬装jpg(謎)でもさっさと開けて快適です(笑) 
 ホント秀丸ないと夜も日も明けません。

(以下補足)
 私の書いた「秀丸優秀ポイント」が他のソフトにもあることがわかったので(泣)、文章にはあまり関係ありませんが、一番の秀丸優秀ポイントを。それは「grep検索」。
 とあるフォルダにあるすべてのファイルを検索して、特定の文字をみつけてくる検索です。「この前メモしたあの、あれ! どのファイルに書いたのかすっかり忘れてしまった!」というときにめちゃくちゃ便利。もちろん高速。ちなみにhtmlとかのファイルの中の文字も検索してくれるので、「あの文章が入っているホームページをダウンロードしたけれど、ファイル多すぎてどれだかわかんない!!」ってときにも使えます。
 

 
ネタはどう考えていますか?

 

ほとんど考えていません(笑) 
だいたいネタはいきなり降ってきます。「ぽん」ってかんじで。
ちょうど「一冊の本を読み終わって三日後に覚えている本の内容」みたいなものが、いっぺんにドンときます。
 私の場合、記憶力があまりよくないので、本を読んで三日後に覚えているって、主人公と相手の関係とか、小説の雰囲気とか、印象に残ったシーンとか、セリフの断片とか、それぐらいで、そういうものが頭のなかにぼにょぼにょしているのですが、浮かぶ「ネタ」もちょうどそんな感じです。
 だから、考えているというより、読んでいるような感じですね。自分から積極的にネタに働きかけることはあまりありません。
 SSの場合はすぐそのまま書けるぐらいの状態で落ちてくることがおおいので、そのまま書きます。ただ雰囲気とか印象しか落ちてこなかった場合は、メモを取らずにそのまま頭の中でしばらく放置します。

 長編はしばらく頭の中で寝かせます。ネタをメモに取ることは(明稜の場合は)ほとんどありません。

 もちろん「ネタもの」は言葉化しておかないとすぐに忘れてしまうので、速攻でメモをとります。

 わたしは昔からオリジナル用のネタ日記をつけているのですが、あとからその日記を見直してみると「夢中になっているものがないとき」はよくネタが浮かんでいる模様です。競馬にはまっているころはネタが浮かばなかった(笑)
 
 近頃も全然ネタが浮かびません。もちろん、それは発想が明稜に吸い取られているから(笑) 明稜系のネタならすぐ浮かぶのですが(笑)

 
小説を書くときに気をつけていることは何ですか?

 

一番気をつけていることは間とテンポです、と言いたいところですが、私の個人的な欠陥として論理が飛ぶ傾向があるので、一番気をつけているのは「論理を飛ばさないこと」です。
 なので校正は必ずします。
 まれに校正していない状態のものをサイトにアップしてしまうことがあって、そのときほど恥ずかしいことはないですね〜。

 私の書く文章は、初稿では「半屋は笑った。なので梧桐は怒った」のようによく意味がわからないものなのですが、それが意味がわからないということにそのときは気づきません。
 なにせ頭の中ではばっちり話が通じていますから(笑)

 それを「半屋はあざけるように笑った。それを見て梧桐は腹が立ってきた」のようになおしていきます。
 また逆に説明しすぎの部分が必ずあるので(今書いたヤツもそうですね(笑))、それをなおします。
 
 うーん、結局一番気をつけていることは文章を(自分の頭からでてきた状態よりは)読みやすくすることでしょうか。
 あとだいたい小説を書くときには、「この雰囲気で統一したい!」という雰囲気があるので、それを外さないように気をつけてはいます。

 

 

 

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