では新テニ二巻不二兄弟書き下ろしの色々細かいところを考えたりしてみようと思います。
・裕太の新技!
ついに裕太に新技ができました♪ なぜか手首の負担を軽減する技なのですが(裕太が壊しそうだったのは肩ですね。裸の裕太が印象的なシーンです(笑))、フォーム的には肩への負担も少なそうなので一安心です。
せっかくの新技なのに周助さんに普通に返されてるっぽいのが裕太のかわいいところ(?)ですが、でもツイストスピンショットは一応、主人公越前のスペシャルサーブであるところのツイストサーブをショット化したような技ですので、それが連打できるようになったということはそこそこ以上な感じだと思います。
多分、一応まだ跳ね上がってる時は誰にも取れない技ままなはずです。まあ跳ね上がる前とか跳ね上がり終わった後とかに普通に返されてるっぽいですが。
勝敗以上に結構やると言われてますので、新技は結構いい技なんだと思います。しかしどうもこの技で裕太が誰かに勝つ姿が想像できない(禁句)。
・周助を超える
ここに来ていきなりの周助呼び。もしかして裕太は昔は周助さんを呼び捨てにしてたんでしょうか。それともこの数ヶ月で「アニキじゃなく名前で呼んで」的イベントが?!
………さすがにそれは行き過ぎですが、でもちょい萌えプラス気味に考えると、「裕太は昔、周助さんのことを「周ちゃん」と呼んでいた」っていうあたりがいい感じの着地点でしょうか。
心の中でとっさに「周ちゃ………周助を超える日を―――」とか思ってたら超萌える。
試合パートの2ページは本当の試合っぽい書き込み方ですごく嬉しかったです♪ 周助さんも美麗でしたしね。
そしてこういう真剣な場面ではやっぱりちょっと顔が似てるんだなと今さら思いました(笑)
っていうか今の周助さんと今の裕太の顔の一部(特に目)がちょっと似てるので、先生が意識して描いたのかなーと思います(周助さんとか顔変わってますしね)。
よく見るとちょっと似てるけど、一見似てるかどうかわからないという本当に兄弟だなあぐらいの似方ですね。うーん絶妙です。
そして試合シーンのお楽しみの腹チラもあったので良かったです♪
さてさて、試合ページの方が丁寧に書き込まれているのですが、やっぱりお楽しみは次の二ページです。ああ裕太可愛かった!
で、問題の裕太可愛いシーンですが、よく見ると本当に裕太かわいい仕様で書いてある気がします(多分欲目)。
まずトーンがかわいい仕様です。そして裕太の下まつげ的なものがいつもより可愛いです。目もぱっちりしてますし、ここは「裕太かわいい」なシーンでいいと思います。
その前の試合シーンではかなり真剣に試合をしてるんですが、ページをめくったら星が飛んでそうなほどのキラキラな目になってるっぽい裕太。
その後のバスのシーンでは放心してますし、そもそも直前の試合シーンではきちんとしてるので、キラキラモードになっていたのは試合直後のあの時ぐらいなんじゃないかと思います。
というか裕太は目の前でかっこいい試合を見せられると「うわーかっこいい!」なモードになってしまうタイプなんじゃないかと思います。観月さんにスカウトされた時もそうだったような感じですし。
多分、「僕に勝つのはまだ早いよ」の後で兄貴がかっこいい技を連発したんじゃないかと思われます。で、裕太はテニスプレイヤー不二周助の大ファンっぽいので、特等席でかっこいい試合を見せられたら、そりゃキラキラモードになりますよって感じですよね(笑)
というか丁度「テニミュを最前中央で見た直後に楽屋に行った」っていう感じなんじゃないかと思います。
目の前で超かっこいいものを見せられて、しかも直後にその相手と話したら舞い上がるなんてものじゃないですよね。
で、しかもそういう時って普段から気になっていることをうっかり聞いてしまったりするのです。テニミュとかで実際そんな状況になったら、舞い上がってうっかり「××って噂は本当ですか?!」とか聞いちゃいそうな気がします。なんかそんな感じっぽい(笑)
周助さんと裕太は結構会ってるっぽいですが、裕太が「手塚さんより強いよな」とか聞いたのはきっと初めてだと思います。
裕太は家族なので聞こうと思えばいつでも聞ける立場ですが、あの場面でわざわざ聞いたってことは、ずっとずっとどっちが強いだろうと思っていて(っていうか周助さんの方が強いだろうと思ってて)でも聞けなくて、テンションあがりまくってつい聞いちゃったって感じなんでしょうね。すごく可愛いです♪
そして周助さんが「そうだね」と言ったことは覚えていても(多分本当に「そうだ」と言っているわけでもないんですが)、この状況自体は覚えてないような気がします。
自分で聞いたことも忘れて、兄貴はやっぱり強いんだってことしか頭に残ってないような(笑)
そういえばちゃっかり越前を抜かして聞いているところが裕太っぽいです(まあこの時越前はいないので出せないだけなんですが、でもなんか越前より強いよなとは聞かない気がします)。
さて、不二兄弟握手シーン(試合終了シーン)は一見するとスクエア掲載時と似た感じなのですが、兄貴の方にも熱気っぽいぽわぽわがあったり、裕太を褒めるセリフが追加されていたり、全般的に裕太に優しく書き直されています。
しかし兄貴の手の握り方が少々おかしいのはそのままなので、やっぱりあれはああいう握り方なんでしょうね(笑)
で、このシーンがスクエア掲載時と変わったのは次の裕太かわいいシーンの向きにあわせてだと思います。
コマを書き換えるぐらい先生的に次のシーンが大事だったんでしょうね。
というわけで、いよいよ今回のメイン、裕太かわいいシーンの話に突入しようと思います。
このシーンのポイントは兄貴が「そうだよ」ではなくて「そうだね」と言ってることだと思います。
しかも全部「そうだね」だったら兄貴が適当に聞き流している可能性がでてくるところですが、跡部についてはきちんと答えているので(せっかくちゃんと見ててくれてたのに、突然あんなこと言われた跡部は可哀想でしたが)裕太の話はきちんと聞いているっぽいです。
多分、裕太が聞いたんじゃなければ不二先輩的には「どうだろうね」と答える場面なんじゃないかと思います。はぐらかしてこそ不二先輩です。
まあ裕太に対してもはぐらかしてないわけじゃないんですが、でも裕太にはそれを気づかせないようにしてる言い方ですよね。裕太は完全に兄貴は強いと言ったと誤解(?)してますし。
好きな子(笑)には強いと思われたい、でも自分がそこまで強いとは思っていない(少なくとも手塚に関しては自分の方が強いとは思ってない気がします)そういう微妙な兄心がなんともいい感じ♪です。
兄が「そうだね」なのは裕太の問いが少々答えづらいものだったからだとは思うのですが、絵だけ見るともっと別な解釈も可能です。っていうか一度そう思うとそうにしか見えない(笑)
手元に二巻がある方は是非このページを開いて、手か何かで裕太が「あぁ兄貴………」と言っているコマ以外全部隠して見て欲しいのです。
そうすると、あっという間に不思議な光景が出現します。
少し上を向き、口はだらしなく(?)開かれている。したたる汗。立ち上る熱気。服を着ている気配はない。そして「あぁ兄貴………」。
………かなり色々完璧です。
しかしなんで「あぁ」なんでしょう。たまたまだとは思うのですが、感極まってる風で面白いです。
で、たまたま色々重なってとんでもないことになっているこのコマですが、さらにとんでもない事に「視点は誰か」なんて思い出すと、どう考えても目の前に立っている人以外にいないわけです。
いや本当にたまたまだと思うのですが、あの裕太があの人の視点だったりしたら、その後のコマがなんか上の空なのも納得だよね!と言いたくもなるってものです。
まあ元々、あの返事がちょっと上の空なのは「裕太かわいいなぁ」が思考の大半を占めてるからな気もしますけどね。あんだけ一生懸命ペアに誘っていた周助さんですので、目の前で「周助を超える!」とか思ってる姿を見たら相当満足でしょう。
さて、佐倉的に少しひっかかったのは手塚の態度でした。
なんか怒ってるっぽいのですが、手塚があれぐらいのことでイラっとしてるのは不思議だなーと思ったのです。
で、Nさんにそんな話をぶつけているときにふとひらめいたのですが、あれってもしかして「不二が手塚より強いと言ったから苛ついている」のではなくて、まったく逆なんじゃないでしょうか。
裕太はものすごく誤解していますが、周助さんは別に「自分は手塚より強い」と認めているわけではありません。裕太に嫌われないように適当にはぐらかしているだけです。
っていうか周助さんの欠点は一番を目指していないところです。そして手塚が今一番扱いに困っている部員は「闘争心を露わにしない、天才肌の選手」(ペアプリ)なのです。
青学愛に燃えている手塚には、わざわざ名指しで「手塚さんより強いよな」と聞かれた癖に答えをはぐらかした不二は非常に闘争心がないというか日和ったように見える気がします(実際は手塚に勝とうとか思ってるっぽいわけですし)。
そう考えると「まだ見えてない様だな」というセリフもしっくりくるんですよね。「まだ見えてない様だな(っていうか、いい加減俺より強いとでも言ってみせろ。相変わらず闘争心がないな)」的な感じで。
もしそうだとすると(いえ、そうだとしなくても)、この数ページは「不二周助さんは強いんだよ」的もちあげの役目も果たしている気がします。少なくとも裕太がいる分他の人よりは強くなきゃいけない理由もありますし、今後の周助さんの扱いも期待出来そうで嬉しいです。
しかし跡部の反応がかわいいですね♪
もし負け組勝ち組に別れていなければ、裕太と跡部を組み合わせたら面白そうだったのに残念です(多分跡部様的に「跡部って奴」呼ばわりされた事はなかなかの大事件だったと思います)。
書き下ろしサービスページだったからだとは思うのですが、このページは跡部不二手塚白石と裕太以外超人気キャラそろい踏みで超ゴージャスなので、裕太よかったねという感じでした。
たった4ページですがものすごく楽しめて嬉しかったです♪
去年の5月(ペア組んだ頃)からスクエアでの対戦、許斐先生直々の書き下ろし発表とずっと楽しめましたし、その過剰な期待よりさらに上を行きまくる展開で本当に嬉しかったです。不二兄弟好きで良かった!