不二周助デビューアルバム「eyes」




  これは何?! これはもしかして歌う同人誌?! 真っ先に例の周裕ソングから聞いたので、もだえましたよ、私は!  とんでもないよ、これは。 ちなみに下の感想は周裕順(←…って)です。完全に順番ではないですけど、周裕っぽいものから書いてます。

 ■Sempre com irmao -いつも一緒-
 とんでもない萌え歌(笑)
 幼児声的作り声二人のデュエットという音楽的に聞くのは少々難しい(しかし何回か聞いたら癖になった(笑))曲ですが、そんなことはどうでもいいんです! 内容が大事。内容が命!

 ラストの「…」(←兄の思い出し笑いチックな笑い声)&「なに人の顔見て笑ってんだよ、兄貴。気持ちわるいなぁ」というセリフから、この歌は兄が弟の顔をじっと見ながら、昔行った海への家族旅行を思い出している歌だ、という設定なのだろうと思います。もうその設定だけで萌えだよ! だって兄ったら見つめてるんだよ! 裕太ったら見つめられてるんだよ! しかも「気持ち悪いなぁ」って! なんというかツボすぎますよ! しかもなんか向かい合っている雰囲気。いや、むしろ幼い頃と同じ場所にまた来ているかのような(カモメの鳴き声が続いているし、いつも家族で行く場所かもしれないし)雰囲気!!うわお。

 そして曲のメインである「兄が裕太の顔を見ながら思い出している内容」がまた……

 二人で仲良く遊んでるのはいいとして、いつも一緒なのもいいとして………
 (兄が)食べ物を取り上げたせいで、ぴーぴー言っているユータとか、(兄が)逃げて、それを追いかけてくるユータとか、(兄が)海に置き去りにして、助けを求めるユータとか………

 弟の顔を見ながらこんな事を思い出している兄はすでに病だと思うのですが。

 たしかに、ちょっといじめても全身で慕ってくるっていうのは、一番の悦だよね(笑)
 作詞は甲斐田さん。すばらしい兄の把握っぷりです。

■Treasure〜窓際にある風景〜
 サボテンの歌。というより、兄がサボテンを育てているのは、つんつんした髪型と、とげで隠してる澄んだ気持ちが誰かを思い出させるからだったのね、という歌(笑)
 そうじゃないとすれば、サボテンに一歩一歩近づくたびに甘い気持ちになったり、サボテンに「今日は〜だったんだ」とか「すぐ戻るよ」とか語りかけていたりする謎歌という事に(笑) もしかしたら本当にそうなのかもしれませんが、こっちはとげで隠してる澄んだ気持ちの誰かを知ってるからさ〜 公式設定が純真でまっすぐな誰かをさ〜

 誰かにはなかなか会えないので、せめて誰かによく似たサボテンを誰かに見立てて寂しさを紛らわす兄。すばらしい!

 と、ここまで書いて気づきました。これってアニメ設定ですよね? ということは窓際にある宝物はサボテンだけじゃないんですけど!! 兄の窓際にはあれがありますよ、あれが。誰かとのツーショット写真が!! そう考え直してみれば、一番で歌われている宝物は裕太の写真、二番はサボテンと考えるのが素直でしょうか。一番にはサボテン描写がないし。君のそばに近づいたらそっと胸の奥が優しくなるんですよ! そして「すぐもどるよ」ですよ!! (これが純粋にサボテンだとしたらイヤ(笑))

■The ache of my heart
 白不二系ですね。誰かに振られて、夢の中で追いかけたけど届かなく、 回りの人の前では何事もなかったように振る舞っている歌。

 これは塚不二? 塚が遠くに行ったのを悲しんでいる歌?と思ったんですけど、なんかちょっと違うかなと思いつつ(出来るなら全てを忘れられたら とか、僅かな期待をこの胸から消したくて とか、相手が自分の意思で去っていったかんじですから) 、ちょうど他CPの方の感想も見たかったので、塚不二サイトを回ってみました。そうしたら意外にそういう感想がない。というか「手塚がドイツ(または九州)に去っていったあとの歌、もしくは裕太がルドルフに行った後の歌」と書いてあって、思わずそっちだ!と(笑) もちろんそこは塚不二でしたから、前者の解釈でしたが(笑)

 

 いや、こっちもそんなに萌え萌え都合がいいわけがないと無意識で自制が働いていたので、考えつかなかったのですが、 何もなかったように振る舞っていながら内心とても傷ついている感じが、まさに裕太が去った直後の兄って感じ。でも周裕というより裕周ですね。

 

まあ実際は単にふられた歌なんでしょうが(デビュー曲といい片思いイメージの強い天才サマ。やっぱり感情表現が一方的だからでしょうか(笑))裕太がルドに行ったあとはほぼこんな感じ(still love youは行き過ぎとして)だったんでしょう。誰にも気づかれずに顔は笑ったままで、内心かなり傷ついているという。そう考えると萌えですね

 あと個人的にはこういう失恋ソングで、弱い自分を「断ち切っ」ては欲しくないです〜 それを聞いた瞬間「断ち切る!」が浮かんでしまって〜(笑)

■ 大好きな気持ち
 不二(兄)が大切にしている人々を呼んでパーティをするという途中のセリフが印象的ですが、歌詞もなかなかいいですね。感情が未発達な人が優しい人たちに囲まれて徐々に人間になっていっている感じで(笑)

 そして甲斐田さんの一人二役とは信じられない(すごいよ甲斐田さん。というかこのアルバム、不二声で歌っている事といい、作詞といい甲斐田さんすごいアルバムですね)姉とのミニドラマ。姉主催(?)のパーティに不二の仲良しさんたちを招くという話ですが………姉が言うあだ名の中にタカさんがいないのは、実際はタカさんはデュエットで優遇されてるから名前を挙げる必要がない(名前上げはカプ者へのフォローでしょう(笑))のでしょうが、不二姉的には本当の名前を憶えているから、わざわざあだ名で呼ぶ必要がないというところでしょうか。

 そんなことより問題は裕太です。こんな青学レギュラー勢揃いのところに帰ってくるハメになった裕太。というか裕太が帰ってくる日にパーティをして青学レギュラーを呼んでいるのでしょう。

 裕太の性格や立場からして、パーティに参加せざるを得ないわけで、なんか可哀想です(笑) 回りは大して知らない人だらけ。しかも全く知らないワケじゃないから無視もできないし。兄の仲良しさんの中で兄と話すのもイヤだろうし(兄は一方的に話しかけるんでしょうが)。そう考えると結局、リョーマと話してそうです。裕太はリョーマにはなついてますし(向こうが年下だけど、明らかになついているという感じですね(笑)) もしかするとこの歌はリョ裕?!(←考えすぎです)。
 あとは微妙に場から浮いている(そりゃあそうでしょう)裕太を菊がフォローしてくれればいいんですが………どうだろう? 手塚の方がしてくれそうでしょうか。会話は弾みそうにないですが。

 タカさんはおいといて、ここのであげられていない人は招かれていないと考えると、元同級生達はいないわけで、気配り副部長もおしゃべりデータマンもいないわけで………可哀想な裕太(笑)
  そんなことお構いなしに「ボクの大切な人を集めたパーティ」に当然のように裕太を参加させる兄。なかなかの周裕ぶりですね(笑)

■feel my soul〜闘いの中で〜
 別に周裕ソングではないと思います(このあたりから周裕度は低くなりますね(笑))。とりあえず誰か手強い相手と闘っている歌。しかしなぜか「今甦る幼き記憶」とか言って幼い頃夢見ていたことやら熱く揺らめく感情やらを思い出しているので、まったく関係ないこともない………かな(こじつけくさい(笑))  素直に考えると相手はリョーマでしょう。作詞者もごく普通の感性を持ってそうだし(笑) ま、不二リョ(リョーマが幼いので、なんか思い出している)か不二塚(←幼馴染み設定)ならはまるんでしょうね。 さすがに闘っている相手が裕太だとは言わない(笑) 裕太だったら「燃えあがる瞳に奪われて  懐かしい光が溢れ出す」とか激萌えなんですけど、世の中そんなに都合良くはないよね(と自分に言い聞かせてみる。つーかこの「幼き記憶〜懐かしい光」のあたりは裕太以上にはまる人はいないでしょうけど、がんばって自分を抑える(笑)) だってこの相手って強そうだから………(笑)

 もし自分を抑えないと、強くなった裕太と初めて闘えて嬉しいよソング。闘いながら昔のことを思い出したりしつつ「君の力をみせてよ  煌めく翼 手に入れたい」な上に「 捜し求めた快感  君と激しく駆け抜ける 果てしなく…」という激情ソング。あらこれも周裕ソング?!(←多分ちがう(笑))


■ My Time
 天才の試合時の心境を歌った歌。めちゃ黒い。天才サマの性格をよく掴んでるよ! と思ったら作詞は甲斐田さん。さすがです。 一番が試合時全般、二番がリョーマ戦、三番が観月戦でしょうね。 個人的には二番の「進化してくれなくちゃ まだまだいけるんだろ」とか「かいかぶっていたのかな?」の黒さが怖いです(っていうかこれだけ見てると相手が主人公に見えませんね。楽しんでいる人と楽しませている人。格が違います(笑)) こういう黒不二は好きなのですが、とりあえず置いといて問題の三番、観月戦に行きましょう。

 観月がバンバン決めて調子に乗っている時、対する兄は………という状況設定でしょう。「見下ろしてるつもりかい 知らないって怖いよね」ですよ怖っ! やっぱ一番の周裕ポイントは「与えた痛み初めて 教える カウンター」でしょうね。観月さんが裕太に与えた痛みを 返してやるって感じで。
 ちなみにリョーマ戦のところだけ、「It's Our time」になっていて、他のところ(対観月さんも含めて)「It's my time」(←僕の一人舞台、ってところか)なのがさらに黒い(笑) 不二リョの人はさぞ喜ぶことでしょう。
 中森明菜ばりの怖楽しそうな歌い方で、カラオケで歌ったら楽しそうな曲ですね。怖いけど(笑)

■シャッターチャンスは一度だけ!
 趣味の写真について歌った歌。「町外れの写真館へわざと遠回り」しているのですが、どういう状況なのかさっぱりわかりません(笑) 写真館でアルバイトでもしてるんでしょうか。 写真は写真館で撮るものではないと思いますが(笑)
 まぁそれは置いといて、この歌のポイントは夕方まで写真を撮りまくり、用事をすっぽかしかけている天才でしょうか。一体何の用事なんだ(笑) ほっぽっといても大丈夫な用事というのがなんというか家族に何か頼まれた系?と思い、家族〜!と薄く萌えてみたり(笑) いや、普通に良い曲ですよ。アイドルっぽくて(笑)

■Black Rain
 まだ誰も知らない僕を見せまくりな対リョーマ戦ソング。VSリョーマだと思える二つ(これとMy Time二番)は露出狂かと思うほど僕を見せまくってますね(笑) 闘いながら胸の中の野性が目覚めちゃったり、絡み出す運命の悪戯をみたかったり、喜びにも似た感覚が走っちゃったりと、まぁ恐ろしいほどの不二リョぶりです。

■Days of Moments
 タカさんとのデュエット。このCDのデュエット相手が、タカさん、「ふじゆうた」なのは各所への配慮の上なんでしょうね(笑)  キャラクター的に「不二裕太」は兄貴とデュエットしそうにないし(笑)

あさりどは昔から薄く応援しているので、タカさんとのデュエットがあるのは素直に嬉しいです  毎日お客さんの前で(しかも生の全国放送で)歌っていた経験があれば(メインの歌はタモさんですけど)上手くもなるよね。

 それよりこの歌の場合、前半間延びした雰囲気なのは実は後半の大盛り上がりの複線だった!というところがポイントでしょう。まさかあんな構成だったとは。曲もいいですし、不二も白いし、ラストにふさわしい良い曲ですね。

■ walk on(zzz version)
不二のオリジナル曲ではありませんが、不二らしいアレンジがあっていいですね。というかジロ不二らしいアレンジというか(笑)

どっかで寝ているジローの横で歌っている不二っていう設定でしょうか? ものすごくジロ不二(笑)

■■総評:
 このアルバムで一番喜ぶことが出来るのは、黒不二大好きの不二リョの人でしょう。リョーマ系は恐ろしく黒いので(笑)  でも不二リョで黒嫌いの人なら少々難しいかも。
 僅差で周裕。いや、周裕の方が色々考えると喜べるような気がしますけど(笑) あとタカ不二、ジロ不二と続いて、塚不二でギリギリでしょうか。あくまで個人的な印象ですけど。

■個人的な白黒判定
・シャッターチャンスは一度だけ!  白い。しかしうっすら灰色のシミが(笑)
・Sempre com irmao -いつも一緒-  灰色。どっちかっていうと黒い。子供の歌なのに…
・Treasure〜窓際にある風景〜   白い。水色(?)
・My Time     どす黒い。
・The ache of my heart  白い。
・Black Rain  黒い。黒と赤、って感じでしょうか… 黒と稲妻?
・feel my soul〜闘いの中で〜  健全。色で言うなら青い。不二でいうなら白い(多分)
・walk on(zzz version) 白い。
・大好きな気持ち  白い。
・Days of Moments  白い。

あれ?思ったより白い。なんかすごく黒く感じたのは黒いもののインパクトが強いせいですね(笑)