バトテニ




  テニプリキャラでバトルロワイヤルをやるというあれですが、私は初め正直、「殺し合い…?」って感じでした。原作も映画もまだ見てないし。しかし「せっかくテニスジャンルに来たんだから、最近の流行は追っておかないと!」っていう妙な意気込みを出して、読んでみました。そうしたら! ルドルフがいっぱい (←ある意味当然)そして不二兄弟ネタがいっぱい だったわけです(笑) 参加者中、唯一の兄弟(橘兄妹参加時を除く)、しかも学校対抗バトルだったばあい、唯一本当の意味で他校を助けなきゃいけない動機がある組み合わせになるわけです。これはおいしい。特にCPなしとか不二(兄)がらみのCPのないところだと、かなりの高確率で不二兄弟ネタが。いや、不二のCPがあっても結構な確率で兄弟が(笑)

 というわけで、とりあえず目についたバトテニはすべて読んでみました。読んだのは、
1.ルドルフ参戦
2.ストーリーを初めから書いているタイプ
のものです。 ざっと50種類ぐらいでしょうか。

 で、読んでみて思ったのは、全体的にルドルフ強い。 これは意外でした(笑) しかし考えてみれば当然なわけで、ルドにはこういう状況で使いやすいキャラクターが揃っているんですね。
 例えば、単に殺し合うのではなく、全員で力を合わせて国の思惑をぶっつぶす!というストーリー展開になると、参謀役が必ず必要になります。しかし実はプリには参謀タイプのキャラが少ない。乾と観月しかいない上に、乾は少々傍観者ぎみです。
 積極的にプランを作ってやるぜ、そのためには他人だって使いまくりだぜ、みたいな人は観月しかいません(笑) かなり貴重です。 

 あと(この辺から殺し合いの話が混じるので、苦手な方はここらで読むのをやめた方がいいかと思います) バトロワをやる以上、快楽殺人者みたいなのが必要になるわけですが、突然裕太が快楽殺人に目覚めたり、不二兄弟がタッグを組んで快楽殺人鬼になったりするような(←というのもあったので、注意が必要かも)のを除けば、だいたい原作上で快楽っぽい人(…って)がその役回りを引き受けることになります。
 ぱっと考えると亜久津あたりが怖そうですが、実はあの人やる気がないので、そんなに怖くなかったりします。今後、切原赤也が殺人鬼キャラを引き受けてくれそうな(←失礼)気配がしますが、それは置いといて、快楽殺人者になれそうな条件を持っているのは、「いつでも楽しそう」でかつ「黒い」人になるらしいです。つまり、黒いくせに楽しげな人。こういうキャラクターもいそうでいない。
 もっと絞って、黒いくせに楽しげで、かつ、単独行動が出来る人(観月は単独行動ができない。不二(兄)も微妙。しかし裕太の回りには黒くて楽しげな人が多いですね(笑))というと一人しかいなくなります。そうです、ざっと見た限りでは、さまざまな有名キャラを押しのけて、木更津が一番人を殺していました。 トータル数ではダントツだったような。確かにいつでも楽しそうなキャラですからね〜 黒いし。個人的にはアヒルしか見えていない小さな世界で、一人で楽しげにしている彼が好きなのですが、 アヒルと離せば、こういう場面で使いやすいというのもわかります。

 他にも、状況判断をしてやむを得ず殺す金田、追いつめられてパニクるノムタク、冷静に殺す観月など、ルドは人を殺せるキャラが揃っている模様です(それについて、なんとコメントしていいのかはよくわかりませんが(笑))。何十かのバトテニをざっと見た限り、ルドで殺人鬼になっていないのは赤澤だけ(観月も「鬼」にはなってなかったかも)でした。ユタまで…(泣)

 逆に全体的に全滅傾向なのが不動峰。やっぱりリーダーの差でしょうか(笑) チームバトルになった場合、ルドと不動峰がリーダー服従型になるのでしょうが、リーダーが全然違う(笑) 人を殺すより玉砕というタイプの橘さんと、殺してでも生き残る観月(部長じゃないけど)ですからね。 
 そう考えてみると、他の学校は原作上リーダー力が低い印象です。跡部は強力なリーダーシップがありそうですが、氷帝キャラが従うかどうかは微妙ですし、青学はそもそも手塚がいるかどうかが微妙。南は良い部長でしょうが、 亜久津まで入ってくると微妙。六角は誰がリーダーシップを取るのか不明ですし、立海はまだわからないし。
 個人を見ると、よく途中まで生き残っているのがラッキー千石。運が強いというのは最強アビリティです。しかし原作同様、運の強さの詰めが甘い時もある模様です(笑)

 さてさて。あまり具体的なことにはふれられませんから、話を少し変えましょう。バトロワは出席番号順に出発するらしいのですが、そこで大きな萌えイベントが起こるのです。
 普通にならべると、不二周助→不二裕太→観月はじめという順番になるんですよ! 2分ごとに出発とかになると、兄が弟を待っていて、兄弟がもめている間に観月さん登場というタイミングになるわけです(笑) 普通に考えると、裕太は観月さんを選択するでしょう。だって、兄が死ぬなんて考えてもいないでしょうから(笑) 特にチームバトルだと萌え倍増です。本当は青学チームに合流しなくてはいけないのに、裕太を待っている兄。説得している間に、観月登場、という感じですからね〜♪

 逆に不二がらみCPの人だと裕太の存在はやっかいでしょうね。あー、これは裕太の扱いに困ったんだなというのもいくつも見ましたし。

 あと、こういう全員登場系の話だと、使いやすいキャラと使いにくいキャラがはっきり分かれるようです。個人的な印象だと、使いやすいのは「脇役」タイプのキャラで、使いにくいのは「主役」タイプのキャラって感じでしょうか。
 わかりにくいと思うので、具体例を挙げますと、桃をみなさん使いにくそう(話を作りにくそう)にしているのですが、これは桃城がある意味原作の主役だからでしょう。
 彼は話のスポットライトを当てて、しかも回りにキャラクターを配置しなくてはストーリーにならないという超主役タイプ(笑)なので、こういう群衆劇に合わないのですね。跡部様もそうなのですが、彼は自力で回りに人を配置できるキャラなので、ちゃんとその場の主役になることができます。しかし桃城は、そのバトロワ作者の愛がないと人員を配置してもらえないので厳しい(笑) あと手塚とかも難しいですね。

 たとえば脇役タイプの木更津は一人でちょこっと登場するだけでオッケーですし、こういう人はスポットライトを当てなくても話を持っていけます。「あ〜あ、また殺しちゃった。くすくす」みたいなのでオッケー。(←私の木更津観ではありませんが) 不二や千石にいたっては脇役タイプの上に、別の学校だろうと誰とでも組めるので、かなり使いやすいキャラと言えるでしょう。

 もし自分が書くとして、キャラへの愛ナシで書かなきゃいけないとすると、やっぱり桃城は使いづらい気がします。だって、あっけなく殺すわけにもいかないし、その場ではある程度話の主役にしてあげないとキャラが生きないし。ま、本当に書くとしたら、桃城の話は桃城への愛でちゃんとスポットライトをあてて人員を配置して話を作るので関係ないですけど。

 あと、主役タイプの人は(跡部は置いといて)人を殺せないことが多いかと思います。やっぱ主役タイプは無意識に読者の感情移入を要求するので(と考えると跡部は主役タイプじゃないですね)、人を殺せなくなるわけです。人殺しの桃、人殺しの海堂、人殺しの手塚。かなり微妙です。ちなみに裕太もここに入るでしょう。人を配置して、スポットライトをあてないと生きないタイプのキャラですよね。切れて人を殺すのもおかしいし。そう考えると主役タイプ。
 裕太の場合、もともと回りに人が配置されている(少なくとも観月。うまくいけば兄)ので、ストーリーでのスポットライトの当たり方は結構有利っぽく見えました。

 あー、あと、ドリーム系のものをパラパラっと読んでいたら(ノーマル傾向の人は不二兄弟を入れてくれたりしますので(笑) しかしだいたい不二×女になるっぽいので、確率は低いですが)、オリキャラ女性二人が裕太をとりあって殺し合い寸前というのがあって、ちょっと驚きました。

 とりとめないですが、この辺で。でも自分では書けないだろうなぁ。自CPばっか書きたくなっちゃうだろうし(笑)