すっかり続きを書くのを忘れていた、五秒でできるゲームづくりの講座です。

 というかこっちの方が大事だったんですけど(笑) 一応、実践編です。
 今回は「背景の上に人物を重ねて表示・JPEG編」と「人物にまばたきさせる!」です。めちゃ大事ですね。

この講座はNScripter(Takahashi's Web) を元にしていますが、基本的な考え方は他のソフトでも同じです。

 ではいきます。

1.「背景の上に人物を重ねて表示させる・JPEG編」

 ゲームをやっていると、いろんな背景に同じ人物が重なっていますよね?

 つまり背景の上にセル画のように人物が重なっているんだな、ということは予想がつくと思うのですが、実はこの「セル画のように人物が重なる」というのはなかなか難しいのです。
 この手のゲームづくりソフトの場合、たいてい「のぞき窓」形式で表示させています。
 パソで絵を描いたことがある人はわかると思うのですが、パソの絵は必ず四角く保存されます。なので、普通に重ねて表示させると、
のように四角く表示されます。
 これはダメですね(笑)
 そこで「のぞき窓」の出番です。なにかというと、このように表示させたい部分だけくりぬいた「のぞき窓」画像を用意し、そこからだけ画像を覗かせる、という風に設定するのです。NScripterの場合、
のように、同じ大きさの画像(左は本物、右はのぞき窓)を結合した画像を用意し、左ののぞき穴の大きさで、右の画像をのぞかせる、という風に設定します。

こういう設定をしたいときには、ソースに
ld l,":a;han1.jpg",2
という感じでかきます。
これは
ld →ロードする。
 l→レフトに 。
han1.jpgという画像を。
 a;→アルファブレンドで表示。
,2→あらかじめ設定してあるエフェクトの2番でエフェクトをかける、(前回のソースの「; エフェクト設定」の下にある(effect 2,10,250 が2番)
ということを表しています。

この中の「a;」(アルファブレンド)が今言っている「左半分が本物の画像、右半分がのぞき窓」という画像表示のモードです。

 ちなみに今ののぞき窓は真っ黒ですが、これをグレーにすると、表示される(黒)と表示されない(白)の真ん中なので、幽霊のように透けます(笑)

 よくある背景と半透明で重なっている文字表示スペースというのを作りたい場合、表示される文字表示スペースと、グレーののぞき窓をひっつけると、背景に対し半透明で重なります。このあたり言葉で説明するとうまくいかないのですが、つまり、のぞき窓を白に近くすると表示される画像が薄くなり(白くなると表示されなくなる)黒に近くなると表示される画像が濃くなる(黒くなると完全表示)なのだ、と思ってください。

 二つの画像をきちんとひっつけて一つの画像を作るには、Susieが便利です。超有名フリーソフトですね。スージーを使う場合は、うっかりのぞき窓画像をグレースケールで保存しないこと、がポイントです。私、これでさんざん苦労しましたから(笑) どっちもカラーにして保存してからスージーでくっつけましょう。


2.人物にまばたきさせる!

 アニメは、GIFでもそうですが、基本的にはぱらぱらアニメの原理で作れます。どのゲームづくりソフトでもたいていは、ぱらぱらアニメの原理でアニメーションできます。
 前回題材にした、謎のやつはんゲームの場合、半屋がまばたきをしているわけですが、あのファイル、実は
こうなっていたのです。

 上で書いたとおり、普通の半屋と黒半屋(のぞき窓)は二つで一セットです。つまり表示される画像は三つということですね。多分もっとスマートな方法があると思うのですが、これが簡単だったのでこれで。

 表示されている半屋は左から、普通の半屋、半目半屋、目とじ半屋です(笑)今回はこの半屋を、普通3200ミリ秒、半目100ミリ秒、目とじ100ミリ秒、さらにもどって半目100ミリ秒、普通3200ミリ秒………とループさせました。(ちなみに半目半屋や目とじ半屋は私が勝手に書き加えたもので、よく見ると非常に雑です。だって一瞬しか表示しないからさ(笑))
ソースに書くコードは
ld l,":a/3,<3200,100,100>,2;han.jpg",2,2
意味は
ロードする、左に、アルファブレンド(右にのぞき窓をつける方法)で han.jpgを(ここまで前述)
/3→アニメする画像は三枚
<3200,100,100>→ 一番左を3200ミリ秒、次を100ミリ秒、最後を100ミリ秒の間隔で表示。
2→一回アニメしたら、逆戻りになる方法でループする。
2,2 →エフェクトの表示方法(たぶん)
です。

ちなみに初めに剣道している八樹のコードは
ld c,":a/2,<2000,200>,2;y3.jpg",2,2
で、違いはロードの位置がセンター(C)なことと、アニメの画像が2枚だってことあたりでしょう。

 ちなみに私が使っている他のソフトの場合、アニメは、同じ位置に3枚次々に重ねてゆく、という方法で表示しました。まさにぱらぱらマンガ。

 これで画像表示の基本は完璧!なはずです。

 




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