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| 千鳥文学碑(鈴木三重吉文学碑) |
明治の児童文学者 鈴木三重吉の処女作『千鳥』の舞台になったと言われる旧下田家の庭にある石碑なんじゃ。
明治38年、三重吉が東京帝大1年生のとき心身を病んで、療養のために本町を訪れ、廻船問屋をしていた下田屋に滞在した。その時の経験をもとに、師の夏目漱石に近況報告として書き送ったものが『千鳥』と言われとるんよ。
この作品で三重吉は文壇デビューを飾ったというんじゃ。
碑文には、滞在中に友人に送った手紙の一節、「親のそばでは泣くにも泣けぬ 沖の小島へ行って泣く」と記されとって、当時の三重吉の寂しい心境をあらわしたものといわれとるんじゃ。
庭の片隅にある井戸は、老朽化で補修もしとるんじゃが、三重吉も使った当時のものといわれとるんじゃ。また、当時はこの屋敷のあたりまで海だったというんで、屋敷や入り口の石垣などに面影が残っとるようなね。
(注)個人宅の庭にあるんで、見学には十分注意しちゃって〜や。
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