三国志シリーズの第5弾です。
舞台は中国の後漢時代の黄巾の乱から三国時代を扱っています。
すでに5作目でありシステム的にはかなり完成度が高いものとなっていますが、4の続きと言うよりは2のシステムを改良したものであると感じます。
音楽は98版はわかりませんがWindows95版ではCD−DAが使われています。
このゲームの特徴として、多くの武将が登場すること、また武将が率いることが出来る兵士数は官位によって定まっているということがあげられます。特に後者の官位によって率いることが出来る最大兵士数が変わるという点は目新しいシステムです。
戦闘シーンについては、戦闘を行っている都市の距離の影響がありますが、周辺の味方都市から武将を援軍として出せるため、予想以上に相手の兵力が多かったり、あと一歩のところでいきなり部隊の数が多くなったりします。これによって戦略性も結構あります。
また陣形により攻撃力が変わるなど戦略的な要素もそれなりにあります。
内政についてはかなり簡易的なシステムになっており、複雑なコマンドを必要とすると言うことはありません。
また、開発や治水などを行う武将が複数を担当に任命するというものであるため、知力がやたらと高い武将が一人いるよりも、それなりに知力がある武将が何人も板方が効率が良くなっています。
ゲームバランスについては、光栄の歴史SLGらしく非常にコンピューターの思考が弱いです。
たとえば先ほど援軍が来ると言うようになっていますが、有力な君主の場合その援軍の中に君主が入っていることが多く、また援軍の出現場所として、君主は城に配置されると言うことが多いため、城を囲むようにしておけば簡単に君主をとらえることが出来ます。
君主を援軍に含めるかどうかの優先度は下げることなどをして欲しかったです。
また敵の兵力をおびき出すことも容易で、軍備をそれなりに整えた後の決戦を行うことも楽に出来ます。
これもゲームの難易度を下げている要因の一つではないかと思います。
全体の出来としては難易度は低めですがゲームとしての完成度はかなり高いものであると思います。
点数 85点