今日の聖句5月27日(木) 私は死ぬことなく、かえって生き、そして主のみわざを語り告げよう。 詩篇118:17 もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。 ガラテヤ2:20 ***************************** ヨハネの福音書8章10節11節 イエスは身を起こして、その女に言われた。「婦人よ。あの人たちは今どこに いますか。あなたを罪に定める者はなかったのですか。」彼女は言った。「だ れもいません。」そこで、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めな い。行きなさい。今からは決して罪を犯してはなりません。」 「姦淫の女とイエス様」 「姦淫の女」と呼ばれる何とも惨めな話ですが、イエス様もこの女性もともに 罠をしかけられていたのではないかと言われています。姦淫の現場で捕らえら れたということですが、現場というのは性交渉の真っ最中という意味です。そ んな現場は仕組まれた「罠」以外では発見されるはずがありません。見つかっ たら死刑と決まっていることをするのですから、絶対に発覚しないように気を つけるはずです。それが簡単にバレてしまったということは「やらせ」だった と考える以外に考えようがないのです。 告発者達はイエス様に「あなたは何と言われますか」と尋問しますが「殺せ」 と答えれば、死刑執行権を持つローマ総督への反逆者とし、「赦せ」と答えれ ばユダヤ人の守るべきモーセ伝来の「おきて」をないがしろにする異端者とい う汚名を着せるという罠が仕掛けられていたのです。イエス様は何とも答えま せんでした。ただ黙って字を書いていたとのことです。 けれども、彼らが問い続けてやめなかったので、イエス様は身を起こして言わ れた。「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」 その結果「年長者から順に去っていき、イエス様がひとり残された。女性はそ のままそこにいた」のです。告発者達に脅されて、しぶしぶ、姦淫罪を犯した のでしょうが、脅されるだけの弱みもあったのでしょうね。この女性はまさに 崖っぷちに立たされていたのです。この女性の罪は三重四重に絡みついたもの と思われます。 女性は重なる罪の為に身動きできなくなっていました。告発者達がいなくなっ ても逃げる力が残っていなかったのです。ここでイエス様は罪を赦す権限を持 つ神であることを主張します。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。 今からは決して罪を犯してはなりません。」これは完全な赦しです。仕掛けら れた罠も、救い主イエス・キリストの栄光を現す手段に変えられてしまいまし た。 祝福を祈ります。