今日の聖句11月27日(土) 幸いなことよ。そのそむきを赦され、罪をおおわれた人は。 詩篇32:1 時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい。 マルコ1:15 ***************************** コリント人への手紙第二2章4節 私は大きな苦しみと心の嘆きから、涙ながらに、あなたがたに手紙を書きました。 それは、あなたがたを悲しませるためではなく、私があなたがたに対して抱いてい る、あふれるばかりの愛を知っていただきたいからでした。 「あふれるばかりの愛をこめて」 パウロがコリントの教会を訪問しなかった理由は、悔い改めないコリントの教会を 訪問して厳しい叱責と処罰で教会を悲しませたくないという配慮からでした。パウ ロはコリントの教会の中にある問題を知り、その解決のために手紙を書きました。 これはコリントの信徒への手紙として残されているものとは別のものです。パウロ は数回手紙を書いているようです。そして、そういう手紙は悩みと愁いに満ちた心 で、涙ながらに書かれたのだとパウロは言います。本当に心から心配し、心からの 愛を込めて手紙は書かれたのです。 パウロは問題で混乱して右往左往している状況の教会を訪問するのではなく、自分 たちで解決策を考え、ある程度処理が済んだ状況の教会を訪問することのほうが互 いに得策だろうと考えたのです。愛をこめて、解決のためのヒントを手紙で書き送 ったのでしょう。 今ほど交通が発達していない時代の話としては、実に重いメッセージが込められて いるエピソードです。手紙を用いることで、相手の最善を期待し、相手に奮起を促 し、愛を伝えているからです。パウロの実にきめ細やかな配慮がここにあります。 祝福を祈ります。