今日の聖句 4月1日(金) 主よ。私はあなたをあがめます。あなたが私を引き上げ、 私の敵を喜ばせることはされなかったからです。 詩篇30:1 私たちにキリストの苦難があふれているように、慰めもまたキリストによってあ ふれているからです。 2コリント1:5 ************************************* 今週のテーマ:復活の福音 きょうの聖書:ヨハネ21:15-19 ヨハネの福音書21章18節 まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時には、自分で帯を 締めて、自分の歩きたい所を歩きました。しかし年をとると、あなたは自分の手 を伸ばし、ほかの人があなたに帯をさせて、あなたの行きたくない所に連れて行 きます。」これは、ペテロがどのような死に方をして、神の栄光を現すかを示し て言われたことであった。こうお話しになってから、ペテロに言われた。「わた しに従いなさい。」 「ペテロの殉教の預言」 イエス様によるペテロの殉教の予言です。この節には4組の比較があります。一 つはペテロが「若かった時」対「年をとる」二つは「自分で帯を締め」対「ほか の人があなたに帯をさせ」三つは「自分の歩きたい所」対「行きたくない所」で す。四つは若い時は「歩きました」対「連れて行」かれるのです。自分の意志と は関係なく殉教すると言われました。 対にならない言葉が一つあります。「自分の手を伸ばし」がそれです。これは、 伝統的に十字架につけられるときに限って使われていた特別な慣用句です。映画 の「パッション」を見ると、イエス様がローマ兵に体重をかけられて腕を伸ばさ れている場面があります。本能的に死を避けるために腕を縮めるのです。ペテロ は自分の手を伸ばします。ステパノの最期を想いだします。 この節は、明らかに年をとったペテロが、十字架に磔にされて殉教するという死 の預言です。「ペテロがどのような死に方をして、神の栄光を現すかを示して、 言われたことであった」とヨハネも証言しています。ペテロの殉教の記録は多数 残っています。現在のローマ法王庁がたっている場所がペテロの殉教の地だそう です。 イエス様は、ペテロにこのような殉教への未来が備えられているということをは っきり伝えた上で「わたしに従いなさい」と命じられました。生前、イエス様は 「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を 負い、そしてわたしについて来なさい」と教えていた通りです。私たち現代のク リスチャンにとっても、キリストの愛とキリストの復活を伝えるためには命も捨 てるという心の備えが必要なのです。 祝福を祈ります。