今日の聖句 3月22日(火) 主よ。偉大さと力と栄えと栄光と尊厳とはあなたのものです。天にあるもの地に あるものはみなそうです。主よ。王国もあなたのものです。あなたはすべてのも のの上に、かしらとしてあがむべき方です。 1歴代誌29:11 イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。その死 は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです。 ヘブル2:9 ************************************ 今週のテーマ:主の苦難をしのぶ きょうの聖書:マタイ22:15-22 マタイの福音書22章20節21節 そこで彼らに言われた。「これは、だれの肖像ですか。だれの銘ですか。」彼ら は「カイザルのです。」と言った。そこで、イエスは言われた。「それなら、カ イザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」 「神のものは神に」 イエス様を罠に掛け、告発する目的で「税金をカイザルに納めることは、律法に かなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」という質問が 出されました。納税しなさい、と答えればパリサイ人から神と律法に背く裏切り 者と呼ばれ、納税するな、と答えれば皇帝に対する謀反人として告発しようとい うことです。どっちにも答えられない場面です。 その罠を見越したイエス様の回答が「カイザルのものはカイザルに返しなさい。 そして神のものは神に返しなさい。」でした。貨幣というものはそもそも、国家 或いは統治者が発行するもので発行者に所有権があります。ですから、カイザル の肖像と銘ががあるものはカイザルに返して当然ということです。 一方、神のかたちに造られた私たち人間は神の所有物ですから当然自分自身を神 様に返さなければなければなりません。神様は万物の支配者であり、所有者です から礼拝や献金も捧げるというよりは、むしろお返しする気持ちをもってしなけ ればならないものと思います。イエス様は十字架でご自分のいのちを神様に返さ れたのです。 イエス様はこの罠的な質問を利用して、クリスチャンが国家や権力者など社会制 度と神様を礼拝する信仰生活の間に生ずる様々な問題を想定して、国に対しては 国に対するように、神様に対しては神様に対するように、それぞれ自然な当たり 前のかたちで対応することを教えました。私たちが神様に返すべき最大のものは 神様の主権です。罪人とは、神様の主権を奪っている人ということです。 祝福を祈ります。