今日の聖句 2月26日(金) ああ。おのれを知恵ある者とみなし、 おのれを悟りがある者と見せかける者たち。 イザヤ5:21 あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、また山を動かすほどの完全な信仰を持っ ていても、愛がないなら、何の値うちもありません。 1コリント13:2 ************************************* 今週のテーマ:ゆるし きょうの聖書:ローマ12:9-21 ローマ人への手紙12章17節18節19節 だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを 図りなさい。あなたがたは自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。 愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、 こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをす ると主は言われる。」 「善によって生きる」 謙遜と柔和な心、そして善意にあふれた心。私たちが身につけるべき徳目です。 自分を優越感で包み込み、他者を軽蔑的に、威圧的に見てしまうと、これらのパ ウロの勧めなど実行することはほとんどできません。キリストに愛され、キリス トに知られている自分をしっかり認め、自分が救われたこと、今、生かされてい ることがどれほど大きな恵みと憐れみのゆえであるかを感謝できないと、これら のパウロの勧めは実行することができません。 私たちは、どこかに極端なほどに、自分さえ良ければそれでよいのだという考え を持っているし、自分の存在の根拠を自分の能力や自分の優越感の上に置きたい と願っている面があるからです。本気で取るに足りない自分が、神様の憐れみに よって救い出されたという自覚があると、他人への優しさが倍増します。自分が 生きていること、また、生かされていることが当たり前ではないと知っていると 人のいのちも大切にしたくなるものです。 何でも人の言いなりになって生きる必要はありません。しかし、悪人に対して腹 をたてず、仕返しを考えず、神様に清算をお任せして、自分は今置かれている場 所で平和を求めつつ、良いわざに励むよう勧められているのです。私たちは本気 で神様が私たちの味方になってくださっていることを信じなければなりません。 神様が私たちを守り、支えてくださるお方なのだということを本気にしていなけ れば、私たちの信仰はむなしいものになるでしょう。報復は怒りや悪を増幅させ ます。復習は問題解決にはならないのです。新しい悲劇を生み、報復から報復へ の憎しみの連鎖をうむだけになります。悪の連鎖を止めるためには、善によって 悪に打ち勝つということ以外にありません。やはり究極的には「愛」なのです。 キリストの愛、十字架の愛を心にしっかりいただきながら生きていくことしかあ りません。 祝福を祈ります。