今日の聖句 2月23日(火) 地が芽を出し、園が蒔かれた種を芽ばえさせるように、神である主が義と賛美と を、すべての国の前に芽ばえさせるからだ。 イザヤ61:11 蒔く人に種と食べるパンを備えてくださる方は、あなたがたにも蒔く種を備え、 それをふやし、あなたがたの義の実を増し加えてくださいます。 2コリント9:10 ************************************ 今週のテーマ:ゆるし きょうの聖書:創世記50:15-21 創世記50章20節21節 あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいと なさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでし た。ですから、もう恐れることはありません。私は、あなたがたや、あなたがた の子どもたちを養いましょう。こうして彼は彼らを慰め、優しく語りかけた。 「ヨセフの赦し」 中近東が大干ばつに襲われる前に、ヤコブの子たち10人は11番目の男の子で あるヨセフをエジプトに奴隷として売り飛ばしてしまいました。飢饉になったと きこの10人はエジプトに麦を買いに出かけましたが、その時、弟のヨセフはエ ジプトの宰相の地位に就いていました。ヨセフは父ヤコブと一族をエジプトに迎 えて養いました。売られたことが家族を救う良いことに変えられたのです。 そのヤコブが死んだとき、兄たちは自分たちがした弟への非道な行ないのために 仕返しをされるのではないかと恐れて、ヤコブの名をかたって弟ヨセフに兄たち を赦すようにと求めました。その求めに対するヨセフの回答が上に掲げた20節 と21節です。ヨセフは彼らを赦したばかりか、もう恐れることはありません。 私は、あなたがたや、あなたがたの子どもたちを養いましょうと告げて、彼らを 慰め、優しく語りかけたということです。 聖書は「ゆるす」ということを最大の徳目として教えています。肉親の兄たちか ら奴隷として売り飛ばされるという、敵意と憎しみに満ちた裏切りとも言えそう な扱いを受けたならば、普通では兄たちを赦そうという気持ちにはなれないとこ ろだと思いますが、神様は特別にヨセフに、罪を悔いている兄たちを赦すように 導きを与えました。ゆるしは神様から出ていることなのです。 兄たちを赦したヨセフには神様の祝福が増し加わり、110歳まで生き三代の子 孫を見る事ができたといわれています。神様の御心を行なったからです。もしか すると、私たちの心にも、いつか暴露してやろうとか、機会が巡ってきたら仕返 しをしようなどという気持ちがあるかも知れませんが、そういう考えは捨てなけ ればなりません。自分が受けた被害を「根に持つ」ということは捨てなければな らない罪なのです。キリストの十字架を見上げなければなりません。 祝福を祈ります。