今日の聖句 11月10日(火) 私の神、主よ。あなたは私のいのちを穴から引き上げてくださいました。 ヨナ2:6 神の子が現れたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。 1ヨハネ3:8 ************************************* 今週のテーマ:主への感謝 きょうの聖書:詩篇63:1-11 詩篇63篇1節2節3節 神よ。あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。水のない、砂漠の衰え果て た地で、私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うば かりです。私は、あなたの力と栄光を見るために、こうして聖所で、あなたを仰 ぎ見ています。あなたの恵みは、いのちにもまさるゆえ、私のくちびるは、あな たを賛美します。 「静かな信仰の確信」 この詩篇63篇は表題が示しているとおり、ダビデの子であるアブシャロムに謀 反を起こされ、少数の共とともにエルサレムを脱出して荒野の果てを避難場所を 求めてさ迷ったときの詩です。アブシャロムは弟を殺した後、父であるダビデか ら冷遇されて南部のヘブロンに下り、そこで兵力を蓄えて、終に父であるダビデ 王に反逆してエルサレムを占領したのです。 アブシャロムの挙兵を知ったダビデは危うく難を逃れたのですが、道々、悪口雑 言を浴び、投石を受けるなど散々な目にあったのですが、これは元々自分の不徳 から出たことであると理解して、決して他の人にこの謀反の責任をなすりつける ことはしませんでした。むしろ、このような境遇に身を落としてもダビデの口か ら神様への賛美が失われることはなかったのです。 この詩篇の背景は、サムエル記第二16章にあります。ダビデは既に精一杯人生 を生きてきましたが、この詩の中にも見られるダビデの静かな信仰の確信は、生 命の危険に遭遇する出来事に平行して現われています。不毛の地であるユダの荒 野でダビデはとても孤独でした。「私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、 あなたを慕って気を失うばかりです」と訴えています。 東日本大震災からもう5年になろうとしています。大津波で2万人以上の人たち が命を失いました。言葉には言い表せない辛い出来事です。しかし、その中にあ ってクリスチャンが果たした励ましの働きはとても大きいものがありました。現 代のクリスチャンはダビデに劣らず、神様だけに希望があり、キリストこそ希望 の光であることを体験的にシッカリと知っているからです。ダビデにとっても過 去の栄光より、今現在の神様の臨在の方が大きな喜びなのです。 祝福を祈ります。