今日の聖句 10月19日(土) あなたの神、主は、あわれみ深い神であるから、あなたを捨てず、あなたを滅ぼ さず、あなたの先祖たちに誓った契約を忘れない。 申命記4:31 神のことについて、あわれみ深い、忠実な大祭司となるため、主はすべての点で 兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは民の罪のために、 なだめがなされるためなのです。 へブル2:17 ****************************************** 今週のテーマ:この世と神の国 きょうの聖書:ヨハネ18:28-40 ヨハネの福音書18章36節 イエスは答えられた。「わたしの国はこの世のものではありません。もしこの世 のものであったなら、わたしのしもべたちが、わたしをユダヤ人に渡さないよう に、戦ったことでしょう。しかし、事実、わたしの国はこの世のものではありま せん。」 「ピラトの姿」 ユダヤ教の指導者たちはイエス様を葬り去るために、ローマの総督ピラトのとこ ろへ連行しました。自分たちには死刑執行権がないからです。ピラトはイエス様 に「あなたは、ユダヤ人の王ですか」と尋問しました。これは「あなたは政府を 樹立して、ローマ帝国から独立するつもりですか」という意味です。 それに対するイエス様の答えが36節です。ピラトの問いもイエス様の答えも実 に明瞭です。イエス様はこの世にある何某国というような国家の国王ではなく、 全世界のすべての人々に、罪の赦しという救いを与え、御父を礼拝させ、御父の 心、即ち、真理によって生かす、神の国の王様なのです。 ピラトはイエス様の答えの意味を理解しました。それで、イエス様を釈放しよう としましたが、ユダヤ人の同意がなく、バラバを釈放してしまいました。このピ ラトの姿の中に、真理を理解しても、真理によって生きることのできない罪人の 実態があります。 善と思うことを実行できず、悪と思うことを止められない惨めな人間の姿です。 罪に縛られて自由に生きられないとはこういうことです。恨みや憎しみの虜にな り、愛と赦しを提供できないこの世の人の姿です。キリストの十字架はそういう 私たちを神の子に造り替え、神の国の国民として生かしてくださるのです。 祝福を祈ります。