今日の聖句 9月24日(土)

主は仰せられる。「悩む人が踏みにじられ、貧しい人が嘆くから、今、わたしは
立ち上がる。わたしは彼を、その求める救いに入れよう。」
詩篇12:5

主人は、そのしもべに言った。『急いで町の大通りや路地に出て行って、貧しい
人や、不具の人や、盲人や、足なえをここに連れて来なさい。』
ルカ14:21

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今週のテーマ:老いの冠
きょうの聖書:ヨブ42:1-17

ヨブ記42章5節6節

私はあなたのうわさを耳で聞いていました。しかし、今、この目であなたを見ま
した。それで私は自分をさげすみ、ちりと灰の中で悔い改めます。

「赦しの世界が完成」

試練は人を磨くもの、試練を受けた人は自分を反省し、悔い改めて整えられてい
くべし、という考え方があります。試練を受けたヨブに3人の友人が励ましに来
て、罪を悔い改めて試練を脱しなさいと忠告します。しかし、ヨブは「私の舌に
不正があるだろうか。」「 私は潔白だ。」と主張し続けていました。

ところが、ヨブは夜空を仰ぎつつ創造者の前に身を置いたときに自分は正しいと
は言えないことを悟ります。そして、「あなたには、すべてができること、あな
たは、どんな計画も成し遂げられることを、私は知りました。」(2節)とのべて、
人から聞かされたり、頭で知っているということではなく、体験的に神様を知る
ことができましたと祈っています。

およそ絶望に沈んだ人の最後の言葉は「生まれなければ良かった」です。ヨブも
「私の生まれた日は滅びうせよ。」(3:3)と言って苦悶を表しています。それほ
どの苦しみの中で、神様は計画を立て、それを実行される方だということを知る
ようになったのです。神様は試練を与えつつ、ヨブの心もしっかり救いに導いて
います。

「それで(ヨブ)は自分をさげすみ、ちりと灰の中で悔い改めます。」に至ります。
このようにして信仰を全うしていく老人はまさに人生の手本であり、模範とすべ
きです。ヨブを批判した3人の友人もヨブからも神様からも赦されるという結末
に感動します。キリストの受難によって赦しの世界が完成したことを感謝せずに
はいられません。試練を堪え忍んだ人が他人を赦せるのでしょうか。

祝福を祈ります。