「 不服申立て者は、恩師の意見に耳を傾けなさい 」

Jimmy


 
 大槻義彦早稲田大学名誉教授は、ご自身のブログで5月10日に以下のように語っておられます。(以下、ブログ「大槻義彦の叫び」より引用)

 理研は小保方さんの『研究不正』を断定した報告書を、小保方さんがわの再調査を認めず、最終決定した。これに対して小保方さん側は理研を相手どり、告訴も考えるという。
 もしそうなれば、これは『研究不正』の泥試合ではないか。この訴訟に小保方さんは全力をあげるのか。体を壊してまで!
 そんなバカげたことはお止めなさい。そんな暇があったら、何故早くSTAP細胞の再実験ををやらないのか?専門家、理研の当局、(それにお好きなら弁護士も入れて)、公開実験をやることです。
 理研当局を告訴して膨大な時間と神経をする減らすなら、一番簡単なことは一般公開実験をやればいいのです。これでたしかにSTAP細胞が作成されれば、それですべてお仕舞ではないか!これでノーベル賞もとれるのだ。
 それだけではない。図判のねつ造批判も何も、いっぺんに消し飛んでしまうでしょう。だから今あなたのやるべきことは理研告訴などではありません。STAP細胞を作って見せることです。レントゲンがX 線を発見したときもそうでした。疑いを持つ関係者を集めて公開実験をやって見せました。これですべてが解決したのです。
 
それとも公開実験をためらうのは自信がないからですか?

STAP細胞実験の詳細な手順の公開もためらうのは自信がないからですか?

つまりあなた自身がSTAP細胞の存在を疑っているのですか?


(ブログ「大槻義彦の叫び」5月10日より引用終わり)

 小保方さん(以下、不服申し立て者)は、ここまで四面楚歌の状況にありながら、それを敢えて受け止め、あなたを信じようと考えておられる恩師でもある大槻義彦早稲田大学名誉教授の気持ちがわからないのでしょうか。子を思う親心とは、まさにこのような態度、つまり損得抜きの行動なのです。

 にも関わらず、不服申し立て者にとって、いざと言う場合に備えて、何の利益にもならない訴訟に訴える準備を現在始めているのであれば、まさに恩師の顔に泥を塗ることに等しいのです。 

 能力のない者の一人として、私も不服申し立て者が考えていることを、ほんの少しは理解できるつもりです。論文の撤回をあくまで拒否する理由は、今までの成果をゼロにしてしまうからではなく、それは表向きの言訳であって、本当はもう二度と自分の実力で論文を書き上げる能力などないことを、自分自身が痛いほど感じておられるのだと思います。つまり、悲しいことに自分には科学者としての才能がないことを。

 そして、どう言う経緯でそのような性格が形成されてしまったのか、無能な私にとっては知る由もありませんが、身の丈以上の自尊心を持った不服申し立て者には、科学者と言う立派な地位にしがみ付きたい、いや、しがみ付かなければならない気持ちもよくわかります。その地位を追われることは、不服申し立て者にとって、まさに自我が崩壊する瞬間でもあると思います。そして、それこそ耐えがたい苦しみであり、屈辱であることだと思いますが、社会集団の中で生きて行く限り、生まれながらにして与えられた自分の能力以上の仕事をすることは、不可能であるとともに、避けて通れない道でもあり、その考え方は全世界共通なのです。

 不服申し立て者に残された道は、残念ながら一つしか残されていません。ただ、ひたすら心から謝罪するのです。一生かけて。それが出来なければ、もう何も残されていません。幸い、屈折した理解者が周囲におられるような風に想像されるのと、金銭的にも裕福でおられるのが唯一の救いであるでしょうから、これから先は社会から途絶した人生を送って行ってみてはいかがでしょう。それも一つの人生だと思いますし、社会に再び同様の迷惑をかけない生き方だと思います。  


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