「 マスコミは、論評抜きで事実のみを伝えるべき 」

Jimmy


 まず初めに、理化学研究所(以下、理研と省略)は、調査報告書提出直後に小保方氏(以下、小保方と省略)が不服申し立てをすると考えていたのか、興味深いところがあります。また、4人もの弁護士を雇っていたのも知っていたのでしょうか。だいたい、不服申立などと言う法律用語を、真摯で一途な研究者であるなしに関わらず、通常は知る余地もないと思うので、明らかに弁護士の入れ知恵によるものでしょう。
 
 自分(正確には共著)が提出した論文に不正行為があったか否かを問われている渦中に、すでに4人もの弁護士を付けていること自体が異常としか思えません。少なくとも、心身消失状態と報道されている人が考える行動とはとても思えないので、それもウソなのか、家族その他の擁護者による先を見越したずる賢い判断が働いたのでしょう。もう、お見事、恐れ入りましたとしか言いようがありません。

 小保方だけでなく、理研にも多数の落ち度と言うか、抜かりがあったのは確かです。どうして、聞き取り調査時や調査結果報告時に録音(あるいは録画)ぐらいしていなかったのでしょう。(していても、黙っている可能性もありますが)
 
 情報セキュリティとして問題なのは、この時代に私物のパソコンを持ち込ませていることを黙認していたか、許可していたかと言うことです。当方が務めている会社では、紙の書類はもちろんのこと、すでに7年前ほど前から私物のパソコンやUSBメモリ等のは絶対に持ち込み禁止でした。また、社内のパソコンを持ち出す時には、上司の承認がいるのはもちろん、期限も限られておりましたし、紛失した場合等は不可抗力等いかなる理由であろうとも、懲戒処分の対象となっており、服務規程にも入っております。今では、それが当たり前の世の中であることにも、理研たる組織が気が付いていないのでしょうか。不可思議としか言いようがありません。あり得ないことです。

 また、それを監督する官庁である文部科学省たるお役所が、見逃していることにも驚きを禁じ得ません。本来なら、最も情報セキュリティに厳しくあるべき理研がこの状態では、その他の独立行政法人も推して知るべしだと思います。納税者として、実に情けないと思いますが、理研の人たちに言わせると、我々のほうがもっと(給与が高いので)税金を払っていますと反論されそうですね。

 さらに、論文の共同執筆者でもある笹井副センター長(以下笹井と省略)が、理研の報告会や記者会見に一度も姿を見せないのはなぜなのか、理解に苦しみます。テレビや新聞を読んでも、そのあたりのことを記者が追及し、理研が回答した経緯が掲載されていないのは、どうしてなのでしょう。曲りなりにも、理研の副センター長たる人物が雲隠れしていて、謝罪文を書いて責任が重大であるとは指摘されながらも、国民の前に一度も姿を見せないのは異常としか思えません。やはり、噂されているように、何かやましいことがあるとみなすのが正当でしょう。

 いずれにせよ、来週中には小保方が4人の弁護士とともに、理研に対して不服申し立てを行い、記者会見を開いて自分から説明したいそうなので、まず最低限の約束は守っていただきたいものです。恐らく、理研の調査報告発表時と違って、大きなニュースと重なる可能性があるWindowsXPのサポートが終了する9日と、ワールドカップ代表が決まる12日は避けてくれると思います。(自分が目立たなければ意味がないと考えておられるでしょうから、100%避けると予想しております。)

 最後に重要なことですが、マスコミはこの疑惑に対して事実のみを、ありのままに論評抜きで伝えるべきです。電波の無駄遣いである奥様方対象のワイドショーのような、怪しい芸能人や胡散臭い評論家、解説者等による卑しい、もっともらしい論評は、双方を利するだけであって、何の役にも立っていないのが現状だと思います。マスコミが騒げば騒ぐほど、当事者は喜ぶでしょう。人間にとって、いちばん辛いことは相手にされるよりも、無視されることなのです。
 
 民間放送は、スポンサーの広告収入によって成り立っているので、余計にその間が強く感じられますが、NHKも同様であるどころか、こちらは視聴者からお金を取って、また国から税金を受け取って運営されている公共放送なのですから、少しは民間放送よりも格の違いを見せつけてほしいものです。(あの偏向会長の下では難しいかも知れませんが。)
 特にNHKは、理研の会見の時もそうでしたが、つまらない国会中継をするぐらいならば、年間800億以上もの税金を投入して運営されている(割には存在感がない)ねつ造疑惑の会見ぐらい、最後まで中継して欲しいものです。途中で打ち切って、解説委員が出てくるのは、そのあとで十分です。国民が期待しているのは、自分の目で見聞きしたいと思っているのです。

以上です。
 


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