「 独立行政法人、理化学研究所のお粗末な実態 」

Jimmy


 
 理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」の論文で、研究の核心部分を証明する複数の写真が別の論文から流用された疑いのあることが分かり、理化学研究所は調査を始めたことを明らかにしました。(NHKオンラインから掲載)

 だそうですが、以前より疑惑を指摘されていたにも関わらず、ここまで大騒ぎになるまで放置(あるいは無視)していた理化学研究所は、お粗末な組織だと世間から思われても仕方がないのではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。

 この論文について理化学研究所は11日会見し、研究の核心部分の一つでSTAP細胞に万能性があることを示した3枚の写真が、3年前、小保方さんが書いた博士課程の論文にある写真と極めてよく似ていて流用された疑いのあることを認めました。
(NHKオンラインから掲載)

 本日、NHKニュースで実際の画像を見る機会がありましたが、誰の目にも同じものであることは自明の理だと感じました。一体、理化学研究所は論文を提出する際に、そのぐらいのことも調べないのでしょうか。そうだとしたら、怠慢以外の何物でもありません。
 
 皆さんもご存知だと思いますが、理化学研究所は、正式には文部科学省所管の「独立行政法人理化学研究所」と言い、国からお金を支出してもらって運営されている団体です。ちなみに、2009年度は約951億円もらっていたようです。そして、事務職、技術職(研究者を除く)等の年間給与平均は、2008年度で約777万円です。当然、研究職の給与はこれより高いことが容易に想像されます。民間企業の平均給与の約400万円(2012年度)と比較して、どう感じられるでしょうか。

 理化学研究所の職員、研究者が果たしてそれだけの対価に見合うだけの仕事をしているとは、今回の一件を知る限り、とても思えなくなりました。一研究者の捏造したとおぼしき論文すら見抜けないとは、情けないにもほどがあります。

 世の中をこれだけ期待させた挙句、実はウソ(決して作為がなかったわけではないと思います)でしたでは済まされない問題であり、社会的責任は非常に重大であると言わざるを得ません。内容を知れば知る限り、単純なミスではないでしょう。明らかに巧妙に練られた意図を感じます。まあ、研究者にとってはこんなに早く見抜かれるとは思っていなかったのかも知れません。

 今は男女同権の社会ですから、女性だからと言って何ら遠慮することはないので、報道機関は、全国民になぜこのような状況になったか、正直に本人の口から説明させる義務があると思います。(広報担当者等は必要ありません。)

 別に、こんな研究をして論文を出したいのなら、いくらでも出してもらってもよいと思います。ただ、国民の税金を使って研究して欲しくないというのが、一国民としての私の意見です。やりたいのなら、自分のお金を使って研究するべきです。

 再生医療に一縷の望みを賭けている人々の気持ちを弄び愚弄する、今回の茶番劇には、はらわたが煮えくり返る思いです。


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