「岡山県産ヒラタ新ポイント発見報告!」

Kosan


おことわり

 この原稿は、8月中旬にKOSAN氏からいただいておりながら、私の不行き届きのせいで、今までお蔵入りとなっておりました。せっかくご厚意で素敵な原稿をいただきながら、掲載時期を逸してしまい、お詫びのしようもなく、読んでくださるみなさんにも、申し訳なく感じている次第です。

 大変申し訳ありませんが、その辺の事情をご理解いただき、ご覧いただければ幸いです。どうか、よろしくお願いいたします。

Jimmy

 
 御盆休みも終わりでしたので、久しぶりに採集に出かけることにしました。いつものポイントをチェックして行くと、ヒラタがどの樹にもついていました。けれども、どれも60mm程度のものばかりでした。捕まえても60mm程度のヒラタは持ち帰らないことにしているため、全て元の場所に戻してやりました。また、御盆前まで多かったカブト虫がやや減ってきている様子で、ヒラタにとって活動しやすい状態にはなっているようでした。 

 とこれまでは、いつものパターンでしたが、マイ・ポイントを見て回っただけで帰るには早すぎる時間(午後4時頃)でしたので、冬場に下見をしたけれどもポイントが見つけられなかった場所まで足を延ばそうと、暑い中、樹液採集シーズンになって後これまで通らなかった道を歩いて行きました。実は、70mmオーバーのヒラタを採った樹が、その後それほどの成果が上がらないので、まだ良いポイントが他にもあるのかもしれないとも思っていたのです。

 少し歩くと、良い状態のクヌギが集まって生えているのに気づきました。冬場には、葉がなかったために、樹の状態が判らなくて見過ごしていたと思われます。これは、かなりポイントがある可能性が高いと思いながら、急いで行きました。

 まず、1番目のクヌギの樹に近付いてみて驚きました。非常に良いポイントだったのです。その樹で63.5mmのヒラタを採ることができました。ネブトクワガタの大型もいましたが、やはり時期的なものなのでしょう、スズメバチが攻撃的になっていましたので、あまり詳しく調べられませんでした。

 しばらくの間、付近を探してみて再度驚きました。ほとんどのクヌギが、70mmオーバーのヒラタを採った樹に匹敵すると言っていいような素晴らしい状態だったのです。

 結局、7本程良い樹を発見する事ができ、その1本1本に60mmオーバー程度のヒラタを最大とするクワガタ虫が多数ついていました。ノコギリクワガタのオスも見られました。ただ、特大のヒラタとオオクワはいませんでした。やはり、ここまで良いクヌギの樹が多数あって駄目なのですから、付近にはオオクワはいないと言っていいでしょう。

 また、樹の周りに動物が通った痕がついていました。近辺に野生動物が生息していて、クワガタ虫や他の昆虫を食べているのかもしれません。もっと早い時期に来ていれば、大物のクワガタ虫がたくさん採れたかもしれないと思うと、残念な気もしました。やはり、65mmオーバーのヒラタ採集は、地元ではそれほど甘くないようです。今年、60ミリオーバー程度のヒラタは数を忘れるほど見ましたが、65mmオーバーのヒラタは、70mmオーバーを筆頭に4頭採れただけです。

 上記の採集の続きですが、少し離れた場所で良い樹をまた1本見つけ、それにも60mmオーバー程度のヒラタなどがついていました。やはり、採集は山を多く歩いただけ有利になるというのは間違いないところです。また、今回の経験からも、樹木の葉の状態が良く判る夏場に歩いた方が良い場合があると言えます。

 以上の採集を終えた後に、通い慣れた他の場所も少し見てみましたが、今年の乾燥で樹液が枯渇寸前の状態になっており、まったく駄目でした。また、樹液が出ている樹にはスズメバチが増えてきており、かなり攻撃的になってきているので、落ち着いて採集できない状態になりつつあります。

 


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