「岡山県産ヒラタ採集ポイント報告!」

Kosan



 これまで基本的には、夜は採集に行かなかったのですが、思い切ってライトや長靴などの道具を揃えて準備を整え、気温などの気象条件が良くなるのを待ち遠しくしておりました。そして、昨夜6月7日(水曜日)、間違い無く穴の奥に大型のクワガタ虫がいれば出てくると思い、地元で見つけていたアベマキの大木へ樹液採集に行ってきました。けれども、残念ながら極小のコクワ♂がかろうじて1頭出てきていただけでした。

 思うに、樹液の香りが今一つ良くないような気がします。そのポイントの周囲はアベマキやコナラの広大な樹林が広がっている山の斜面で立ち枯れや倒木はいくらでもあるような場所です。そして、道路脇のそこだけは明るく開けていて、数本の木々の中に1本の大木があるという条件のところなのですが、やはりいないところにはいないのでしょう。

 標高が200メートル以上ある場所でしたので、気温が上がり、カブト虫や他の昆虫が集まるようになれば、また別のクワガタ虫がいる可能性が幾らかあると思える樹でしたので、6月17日(土曜日)にもう一度、今度は昼間に行って来ました。

 まず最初の2枚は、そのアベマキの大木のポイントです。前回は夜に行ったにもかかわらず、極小のコクワ♂だけでしたが、今度は昼間でも中型のヒラタが2頭いました。ヒラタの新成虫の活動が始まり、移動もし始めているのでしょう。

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アベマキのポイント1

アベマキのポイント2



 写真には中型のヒラタが小さく映っているのですが、それから判断してもかなり太い幹であることが判ります。また、右上の更に上方から出ている樹液が、穴を覗いていると2度も雫になって手と顔に落ちて来ました。

 幹の上の方にも樹液が出ていて樹皮が擦れている箇所があるようですので、今度はそこも夜に確認して見ようと思っております。

 後の2枚は、70mmオーバーのヒラタを採集したクヌギのポイントです。この時は、56mm程度の個体がいましたので、一緒に撮影しました。ストロボで撮影した方は樹液が出ているのが良く撮れていますが、上方の樹皮下に70mmオーバーのヒラタは隠れていました。 

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クヌギのポイント1

クヌギのポイント2


 6月中旬以降、ヒラタの活動が本格的になってきたようです。採集にも、かなり行っております。

 今年は60mmオーバーと思われる個体を主に持ち帰るようにしていて、それ以外の個体は多くの場合そのままにしております。そういったわけで、7月2日までのヒラタ採集の途中結果は、70mm-1頭、67mm-1頭、65mm-1頭、64mm-1頭、63mm-4頭、62mm-2頭、61mm-3頭、60mm程度-7頭以上、となっております。やはり、63mm程度までは比較的多いですが、それを越える個体は少ないですね。65mmに満たない個体は、そのうち、また山へ返しに行くことになりそうです。

 地元でヒラタが採集できる良いポイントの木の数については、50は下らないと思っておりますが、それでも特大の個体はもう種切れの感じがしております。これまでに採集したポイントは2週間程度以上はそのままにしておいたほうが良いかも知れません。新しいポイントが発見できそうな場所がありますので、夏場ですがポイントを開拓していこうと思っております。


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