「岡山県産ヒラタ70mm採集報告!」

Kosan



 このところ、裏庭のポイントにヒラタが沢山出てくるようになり、新成虫も少しずつ見かけるようになりましたので、山でもヒラタが間違い無く樹洞などの穴に入るようになっていると思い、付近での放虫も兼ねて、2週間前に散々な結果だったポイントへ再び、6月3日(土曜日)に出かけました。

 先ず、最初に地元で見つけたクヌギでは最高の樹を目指して行きました。
その樹に辿り着いて覗くと、大型のヒラタが樹皮めくれに隠れており、スポークで簡単に掻き出すことができました。手に取って見るなり70mm程度はあると思いました。このクヌギの樹を今年の冬場に見つけて以来、一体どんなクワガタ虫が住んでいるのかと思っていたのですが、越冬後に土中から這い出してきた特大のヒラタでした。

 その場所にはかなり集中して良い樹があったので、恥ずかしながら、そこのポイントの数を憶えることができていなかったのですが、今日採集した大型のヒラタの数で数えると7ケ所以上は良い樹があるということになりました。

 その場で60mmに達しないと思われたヒラタはそのままにして置きましたので、持ち帰ったのは4頭のヒラタとネブトでした。
計測後のサイズはヒラタ♂70mm、62mm、60mm、58mm、ネブト♂27mmという結果でした。他にヒラタも中型や小型の個体を上記の大型個体の他に6〜7頭、ヒラタの♀も数頭見ました。

 70mmオーバーのヒラタの採集は、今年の目標にしようと思っていたのですが、シーズン初めで達成してしまいました。70mmは確実に越えており、大あごを広く開くと71mmあります。

 また、今年羽化した地元産ヒラタの♀を5頭ほど別の場所へ放虫して来たのですが、もっと大きな餌を良く食べるクワガタ虫を持って帰るようになってしまい、結局クワ貧の解消にはなりませんでした。

 やはり、6月になると本格的な樹液採集のシーズンですね。

 上記のクヌギの樹では、やはりオオクワは無理でしたが、その日、地元の別の場所で見つけたアベマキの大木の方も見てきました。その樹は、4月に見た時には樹液がかすかに出ているだけでしたが、何と現在は大量の樹液が滴り落ちるような状態となっていました。

 けれども、樹液が溜まった大きな樹皮めくれの穴にはヒラタはいませんでした。その樹には、蟻がかなり沢山いる他は、スズメバチもいませんし、コクワさえいませんでした。幹の横にできた穴は広く奥が深いので、ライトでは完全に見ることができません。樹液の量からすると、何もいないというのが不思議なくらいです。蟻が沢山来ているのは、あまり良く無い条件とは思うのですが、一度、夜に行って見る必要はありそうです。
   

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岡山産ヒラタ(ワイルド) 70mm


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