「朽ち木採集報告! in Kyoto」

Jimmy


 平成11年2月6日、ヒラタ幼虫を狙って、京都まで朽ち木採集をしてきました。結果をご報告致します。

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 ここは、もう4年近く通っている、お気に入りのポイントです。見渡す限り典型的な里山の風景が広がっています。最初はクワガタ採集ではなく、ドライブで通りがかっただけなのですが、道路沿いに樹液の出るクヌギの木が至る所にあって、即座にチェックしたのを今でも覚えております!
今日は節分寒波の名残で、まだまだ寒かったのですが、我慢できずに出動した次第です。

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 ところが、ポイントに近づいてみると、どうも様子が違います。よくよく見ると、何とほどよく茂っていたクヌギ林がきれいに伐採されているではありませんか!(愕然)
夏場になると樹液のたっぷり出ていた木が、軽乗用車が何とか乗り入れられるほどの道沿いに並んでいたにも関わらず、ごらんのように見るも無惨な状態に...
どうやら、農家の人がシイタケ栽培用に切り倒したようです。それにしても、何と言うことを!
私に何の断り!?もなく、よくも切り倒してくれたものです。(呆然)
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 これは、樹液の出ていた木の洞になっていた部分ですが、シイタケ栽培には適さないのか、その場に捨ててありました。この木にノコギリやカブト、コクワがいつでも張り付いていたのが、遠い昔の出来事のようです。よっぽど記念に持って帰ろうかと思いましたが、この部分だけでも相当な大きさと重さがありましたので、断念して写真だけ撮っておきました。
「この木でヒラタを飼育すると、さぞ絵になるのだろうなあ!」と思うと、ちょっと残念です。

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 昨年の夏ヒラタをゲットした木が一本かろうじて残っていました。今年の夏、果たしてここにヒラタは来てくれるでしょうか! 発生源がなくなりつつあるこの場所も、風前の灯火になってきました。農家の人にとっても、シイタケ栽培は生活のためなので責めるわけに行きません。

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 仕方なく、他のポイントを探してしばらく歩き回りましたが、数年前に伐採されてそのままになっている場所を見つけました。南西方向に面した日当たりの良い場所です。切り株も地中に埋もれた朽ち木もあるので、今日はここで一仕事しようと決めました。写真で見る限りそれほどでもありませんが、実際はかなりの斜面です。

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 地中に半分埋もれた朽ち木を掘り起こし、早速ピッケルで割り始めると、いきなり2頭転がり出て来ました。コクワのようですが、頭の色が赤っぽい気もしますので、すかさずゲットしました。
結局、この木ともう一本の朽ち木から、8頭の幼虫を割り出しましたが、2頭を除いてコクワに間違いなさそうです!あと数ヶ月すれば結論が出るのですが、この場所には、まだまだ朽ち木が埋まっていましたので、春になったらもう一回割り出しに来ようかと思います。 

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 朽ち木を掘り起こすと、その下にはカブトムシの幼虫がたくさんいました。さすがに、カブトムシは持ち帰りませんでしたが、見つけただけで、なぜかうれしくなってしまいます!

今回は、コクワらしき幼虫を8頭しか見つけることが出来ませんでしたが、それよりもショックなのは、絶好のポイントを2カ所も失ったことです。夏に採集に来る楽しみが減ってしまいました。つくづく残念でなりませんが、こうなれば、新たなるポイントを見つけるしかありません。
幸い、この辺りには、雑木林が他にもたくさんありそうなので、まだまだ可能性はあると思います。それよりも問題なのは、今年の夏に採集に行く時間が取れるかどうかです(^^;
春までに、良さそうな場所を探さないといけなくなりそうで、忙しい日々は今後も続きそうです。


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