「壱岐産ヒラタ採集報告!」
たこすけ
約5年程前に田舎に帰っては来たが、する事が無いと言う理由から再びクワガタを採りに行き始め、泥沼のクワガタ道にはまり込んでしまった自分ですが、まずは自分が住む島「壱岐」についての説明を… クワガタマニアには有名な「対馬」と九州の中間に壱岐は位置しています。この対馬と九州の中間と言うのが重要です。何が重要かと言いますと… 世のクワガタ関係の書籍は、さほど信頼するに足りん。 と言う事が分かるのです。 |
「対馬に棲息し、九州にも棲息しているから、壱岐にも棲息しているだろう」 |
的な考え方からか、クワガタの棲息分布図でスジ、ネブト、オオ等の棲息範囲に指定されていたりする壱岐ですが、自分の責任に於いて 「壱岐には、コクワとノコとヒラタしかおらんわい!!」 と断言します。 |
少なくとも、自分がクワガタと認識出来る範囲のクワガタでは…(範囲外:チビ、マメ等)まぁ、そんな所に住んでいる身として幼少の頃からヒラタに親しんでいた訳でありますが、ヒラタが様々な亜種に分類され、普通のヒラタはあまり大きくないと言う事実を知ったのは、再びクワガタを飼い始めてからでした。 壱岐にスジやネブトやオオクワを地図上にのみ棲息させている方々に問いたい… 「ツシマヒラタの棲息範囲で、壱岐を含んでいる本を未だに見かけた事は無いけど、壱岐のヒラタは本土ヒラタなんでしょうかね!?」
2000年版 壱岐における65mmオーバーのヒラタ採集結果報告
6/30・72mm 越冬成虫? 左後足符節切れ ポイントa 7/2 ・74mm 新成虫 ポイントa 7/3 ・67mm 新成虫 ポイントa ・75mm 新成虫 ポイントa 7/18・77mm 越冬成虫? 若干顎擦れ有り ポイントa ・65mm 新成虫 ポイントa 7/19・69mm 新成虫 ポイントb 7/27・74mm 新成虫 ポイントa 7/28・65mm 新成虫 ポイントb 7/29・70.5mm 新成虫 ポイントc 8/6 ・67mm 新成虫 ポイントa (・75mm 越冬成虫 右中後足符節切れ、右鞘翅穴あき ポイントc) 8/9 ・65mm 新成虫 ポイントa 8/6の75mmは傷みかたが酷すぎた為除外
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壱岐産ヒラタ 72mm |
6/30 72mm 顎の長さが短く幅もやや太いが内歯の位置は顎の基部である 体型はやや太い。本土タイプ? |
壱岐産ヒラタ 74mm |
7/2 74mm 顎が細く長い、ツシマヒラタに似ているが内歯の位置が若干中央寄りか? 体型はやや細い感じ。 壱岐タイプ? |
壱岐ヒラタ 70.5mm |
7/29 70.5mm 上の2頭と比べると小さいと言う事も有るかもしれないが、体と比べてかなり顎が長く細い、内歯も基部に近い。 体型は細いツシマタイプ? |
はい、如何でしょうか? 結論から言えば、やはり「ツシマヒラタ」でしょうが、 壱岐産ヒラタは内歯の位置が純正ツシマヒラタより顎の中央寄りであったり、顎の長さに固体差が出る事も確かなようです。 本土タイプと思われる72mmの固体と、70.5mmの固体を比較すると良く分かると思われます。 それをもって、亜種分類しようとするかどうかは甚だ「?」ではありますが。 ※70.5mmを違うポイントから採集している為ではないかと思われるかもしれませんが、 ポイントa、b、c、は直線距離で半径500m内に収まる範囲です。 |
ポイント a |
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ポイント a の洞 |
(7/3は夕方に67mm、深夜に75mm) |
今年最大の壱岐ヒラタ 77mm |
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77mmを採集した木 |
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