「 パソコンOS 、CPU交換顛末記 (2014_2)」

Jimmy


 
 平成26年2月、ホームページの更新に使用しているWindowsXPパソコンのOSとCPUを交換しました。その顛末記をご報告致します。

 
 これが、ホームページの更新に使用しているパソコンです。決してジャンク品を集めて構成されているわけではありませんが、そのように見えてしまうのは仕方がないと諦めております。 ご覧のとおり、筐体がありませんので、放熱効果は抜群です。
 ちなみに、右側真ん中に見えるのが、今はやりのSSDと言うフラッシュメモリを記憶媒体に用いているディスクのないドライブです。お金がなかったのですが、 このパソコンを少しでも早く動かそうと思い、思い切って昨年購入しました。確かにIDEやSATAの一般的なハードディスクと比較して、OSの起動時間は短縮されたのは事実です。 コストパフォーマンスは、まずまずと言ったところでしょうか。

 SSDの下には、SATA接続のハードディスク、さらにその下にはIDEのハードディスク、もう一つ下にはIDEのDVDドライブを置いています。

図1 ホームページの更新に使用しているパソコン(2006年製)


 飼育日記帳でも書かせていただきましたが、まず最初につまずいたのは、64ビット版がインストールできないと言う事実でした。マザーボードは、64ビット対応とうたってあるので、少なからず期待はしていたのですが、見事に裏切られました。それでも、32ビット版がインストールできただけ、よかったと思っています。

 次に直面した問題は、ハードウェア構成を変えると、動かなくなってしまったことです。最初は、できるだけシンプルにしてドライブもSSDひとつだけでセットアップを試み、上手くいったように見えました。そこで、一度電源を切り元々付けていた残り2台の内蔵ハードディスクを接続したところ、パソコンが起動しなくなってしまいました。
 このパソコンのSSDはSATA接続のもので、ハードディスクはIDE接続のものなので、ハードウェア構成が変化したことが原因かどうか、よくわかりませんが、仕方ないのでハードディスクを接続した元の状態にすべて戻してから、再度インストールをし直しました
 
 BIOSでブートするディスクをSSDにしている限り、うまくいくのではないかと思いながらも不安な気持ちを持ちつつ見守っていたところ、予想に反してトラブルを起こすことなく、無事にインストールが完了したように見えたのです。                            

 やれやれと一息ついているのもつかの間でした。次に顕在化した問題は、 音が出ない と言う悲しい事実でした。 デバイスドライバーを見る限り、正常に動作していると表示されているにもかかわらず、ディスプレイの右下に表示されるスピーカのアイコンに赤いバツ印がついており、メディアプレーヤーによる音楽はもちろん、起動時やシャットダウン時に鳴る音すら出ません。

 解説書も購入せずに、いきなり実行したものですから、ネットで調べるしか方法がなく、ひたすら検索して見たものの、どの方法も効果なく、このまま 音の出ない状態で使い続けなければならないのかと悲しい気持ちになった のですが、藁にもすがる思いで実行した対処方法が功を奏し、ついに音も出るようになるところまでこぎ着けたという次第です。

 この実行した最後の手段なのですが、マザーボードのGIGABYTEのホームページを検索し、私が使用しているマザーボードの更新プログラムがないか調べたところ、何とサウンド関係の ドライバーのアップデートプログラムが見つかった のです。そして、そのプログラムの更新日時が2012年となっていることを確認し、Windows8.1用とは思われませんでしたが、これに賭けようと思い、思い切って 適用したところ、運よく音が出るようになった と言うのが真相です。まさに、GIGABYTE様々と言ったところです。よく、こんな古いマザーボードのために、更新プログラムを作ってくれたものだと、未だに信じられないような気持でした。
 

図2  Windows8.1に更新したスタート画面

   既にご存知の方も多いと思いますが、これがWindows8.1のスタート画面です。Windows7も満足に使えていない私に、果たして8.1が使えるのでしょうか。

図3 Windows8.1に更新したアプリ画面?


 同様に、これがWindows8.1のアプリ画面です。画面全体にアプリと呼ばれるプログラムアイコンが並んでおりますが、この画面にもまだなじめません。スマートフォンすら扱えない(持っていない)私には、使いやすくなっているのか否かすら、判別不能です。しかし、この画面に馴染んで行かなければならないと思っております。ネットを見ると、XP風にカスタマイズできるツールもあるそうですが、せめてこれぐらいは時代の流れについて行かないといけないような気がするからです。とは言え、朝令暮改がモットーの私としては、最終的には使いやすさを選択するつもりです。

 OSの更新はこれで終了したのですが、またまた新しい問題が出てきました。XPを使っていた頃は気にならなかったCPUファンの音が、妙に耳につくようになり始めたのです。これは、どう考えてもCPUを冷却するファンの回転数が上がっているように感じられました。車に例えると、トップギアで走行していたところが、セカンドギアで走行しているような雰囲気です。最初は気のせいかと思いましたが、やはり明らかにファンの回転数は上がっているとしか思えません。はっきり言って、かなりうるさいです。
 
 もともと、インテル純正のファンがついていたので、それほど性能は良くなく、静かではなかったのですが、まだ我慢のできる範囲でした。しかし、Windows8.1にしてからの音は、我慢の限界を超えているように感じました。ファンの音は起動時だけでなく、アイドリング時にも絶えず唸りを上げて回転し続けているのです。
 
 私にはまったく知識がないので、原因はわかりませんが、XPより8.1のほうが、何かCPUに絶えず負荷をかけるサービス(プログラム)がバックグラウンドで動いているように思えます。タスクマネージャで確かめようとしたのですが、よくわかりませんでした。
 
 そこで思いついたのが、CPUの交換でした。もともと使用していたCPUはインテルのCeleron D 2.8GHzと言う、性能の低いCPUでした。何しろ、それでも購入当時はかなり高価だったので、そのぐらいしか買うことができませんでした。それに、XPを使用している限り、遅さも感じませんでしたし、十分役に立っておりました。

 しかし、8.1にしてからは、明らかに動作が遅くなった気がしました。特に顕著だったのは、You_tubeの動画を再生する時で、画面が乱れる、音声は途切れるなど、ほぼ視聴に耐えるものではありませんでした。

 そこで、ネットを検索したところ、CPUを高性能のものに交換したことにより、8.1の動作が速くなったとの情報を得ることができ、この際なので私も真似をしてみようと思ったわけです。ただ、Celeron Dプロセッサの上位機種となると、Pentium Dプロセッサしか見当たりません。果たして、2006年当時のCPUが今でも手に入るのかと言った現実的な問題に直面しました。

 ところが、あるところにはあるもので、ネットで中古のCPUを販売しているショップを見つけ、本体価格350円、送料400円と合計750円でPentium Dプロセッサを運よく手に入れることができました。

 ここまで準備すると、次はいよいよCPUの交換です。昔持っていたパソコンでは、何度か試したことがあるのですが、この現役で動いているパソコンは、先ほども申しましたように一度もCPUを交換したことがありません。と言うより、交換の仕方もわかりません。そこでまたまたネットを検索し、CPUの交換を写真入りで解説してくれている親切なホームページを見つけ、書かれている通りに試してみたところ、意外と簡単に交換できることがわかりました。

 このような理由により、想定外のCPU交換作戦が始まったのです。
 

図4 CPU交換前のシステム情報(Celeron D 2.8GHz)

 これは、CPU交換前のシステムの状態を表示した画面です。非常に醜くて申し訳ありませんが、確かにプロセッサの項目にはIntel Celeron CPU 2.80GHzと表示されています。

図5  取り外したCPU(シリコンの跡が生々しい)

  ついに、CPUを取り外しました。表面にこびりついたシリコンの跡が生々しく、これまで壊れずに良く動き続けてくれたと思います。 

図6 350円で中古購入した新しい?CPU(Pentium D 3.0GHz)

  これが、350円で購入した中古CPUです。見た感じでは、まあまあ綺麗には見えました。ただ、実際に私のマザーボードで動いてくれるのか、取り付けてみるまでは何とも言えません。嬉しさ半分、不安半分と言ったところでしょうか。

図 7 CPU交換後のシステム情報(無事に動いているようです)

 
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。このように、WindowsXPのサポート終了に備えたOSの更新により、様々な弊害が発生しましたが、時間とコストをかけることによって、無事に解決することができました。このパソコンには、あと2年ほど頑張っていただきたいと思っております。

 追記: OSの更新によって、ホームページ更新プログラムも従来のもの(Microsoft Front Page 2002)が使えなくなりましたので、仕方なく後継の新しいアプリ(Microsoft Expression Web 4)をインストールしました。このアプリは現在無料になっているため、金銭的には助かっているのですが、日本語の解説書がないので困っております。と言って、辞書を片手に英語版の解説書を読む元気も能力もありませんので、しばらくは試行錯誤しながら更新を継続して行きたいと考えております。よって、しばらくはお見苦しい更新が続くかと思いますが、どうぞご容赦ください。

 

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