朽ち木採集報告(コクワ&ヒラタ編)
2013年3月
ヒラタの鉄人
カブトムシ、クワガタムシの採集・・・といえば、殆どの方は、夏場に雑木林、山林に出向いて樹液を出している木(クヌギ、コナラ、ミズナラ、等等)を探せば取れる・・・と思っている方がほとんどであろう。じゃあ、冬場は採集ができないのか・・・・というとそんな事もない。 冬場は、カブトムシの場合は幼虫、クワガタムシであれば、幼虫又は越冬中の成虫等に出会える事があります。朽木採集といえば、眉をひそめる方々も居るであろう。その方々は、かつてオオクワガタのブームの頃に散々材割採集に興じていた方々、及び私有地内の樹木を傷つけられた地主さん達であろう。 しかるにオオクワガタの材割採集に関しては当方も慎重にならざるを得ない事は重々承知している次第である。今回は本年冬季に実施した雑木林における朽木採集(ヒラタクワガタ狙い)について報告させて頂く事にします。 |
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<何の変哲も無い、雑木林と農道> |
場所は、当方の住む福岡市内のとある雑木林。特に樹液を出しているクヌギやコナラがある訳ではなく、単なる雑木林です。とりあえずこちらで挑戦してみます。 農道から脇に入って落ち葉を踏みしめつつ、まずは程よい朽木があるのか探してみます。 |
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直径20cm程のスダジイの朽ちた倒木です。ちょっくら鉈を入れてみましょう。 |
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叩いてみると、サクサクと崩れていきます。程なくしてクワガタの幼虫がコロリと出て 来ました。間違いなくコクワガタの幼虫です。早速、そこらじゅうに転がっている他の朽木もちょっと調べてみましょう。 |
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周囲に転がっている朽ち枝(直径5cmくらい)の材をちょっと叩くと、早速「こんにちは」とばかりに幼虫が現れた。他にも乾燥っぽいような朽ち枝があります。ちょっと割ってみます。 |
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肝心のヒラタ幼虫ですが・・・・ヒラタやノコギリ系の幼虫はいわゆる根食い系幼虫になります。しかるに朽ちた切り株、土中に埋まった朽木を探しますが・・・が周囲を見渡しても条件を満たしそうな材がみあたりません。 |
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急斜面の場所にありますが、慎重に降りて、根っこの周辺をチェックしてみます。 とりあえず、土中にあった根の周辺部分にちょと鉈を入れてみます・・・とやはり居ました。 クワガタの幼虫で、明らかにヒラタかノコギリの幼虫です。 |
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更には根の真下から(明らかにほとんど土の中といった所)からも2頭の幼虫が出てきた。頭がオレンジ色をしておりコクワ幼虫ではないと一目でわかります。 |
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