「 河川敷採集時における朽ち木の風景 」

Jimmy


 
 今年の5月より河川敷採集に繰り返し挑戦しておりますが、その時に見つけた朽ち木(立ち枯れや倒木等)について、写真でその様子を報告致します。
 

図1 最初に見つけた立ち枯れの朽ち木

 
  これは、家内が見つけてくれた立ち枯れの朽ち木です。なかなか根元の部分がよく枯れていて、ナタで叩くより、ピッケルか何かで掘り返すほうが良かったように思います。まだ根っこ採集に慣れていない初心者そのものですね。

 

図2 2番目に見つけた立ち枯れの朽ち木


 この朽ち木は、根元は堅くて掘り返すことが出来ませんでした。写真にもあるように、根元から少し上の部分にたくさん食痕が走っていましたので、そこを丹念にナタで削り、複数頭の幼虫(ほとんどがコクワ)を採集しました。

 

図3 一部が立ち枯れている朽ち木のオブジェ

 
  この木は、根本部分がまだ生きており、一部が立ち枯れているとは言えまだまだ元気でしたので、ヒラタクワガタ幼虫採集が目的の私は、敢えて立ち枯れている幹の部分を削らずに、そのまま放置しました。コクワガタの幼虫ぐらいならいるかも知れませんね。

 

図4 根元部分が残った立ち枯れの朽ち木


 これは根元部分が残った立ち枯れの朽ち木です。太い食痕が走っていましたので、期待が膨らみましたが、ヒラタクワガタとおぼしき幼虫は採集できませんでした。ご覧のように、周囲は夏草で覆われており、見つけるのに一苦労した朽ち木でした。

 

図5 キノコが生えていたと思われる倒木


 この倒木にはキノコが生えていたと思われます。やわらかく白腐れしたきれいな倒木でした。ここからは、結構大きな幼虫を複数採集しております。また、割り出した朽ち木の破片はすべて持ち帰り、自宅でミキサーにかけて粉砕し、飼育用マットとして利用しております。この倒木を崩すだけで数日間かかりました。

 

図6 根元が良く朽ちていた立ち枯れ


 これは、全体が写っていないので、わかりづらいかと思いますが、根元近くに洞があり、根元部分も良く朽ちていた立ち枯れです。この時も、ナタしか持ち合わせていなかったため、根元を深く掘り返すことが出来なかったのですが、ピッケルがあれば、もう少し深くまで掘ることが出来たと思います。もう一度再訪問したい立ち枯れでありますが、雑草が腰の高さまで生い茂っており、とても近づくことが出来ませんでした。まだ、命が惜しいです。

 何しろ、この付近の朽ち木を5月半ば頃に削っていた時、今新聞をにぎわせているマダニにお腹を刺されました。(咬まれました。)いつ刺されたのかまったく気が付かず、翌日だったと思いますが、お風呂に浸かっていた時、お腹に今まで気が付かなかったほくろが出来たと思って触ってみたところ、何とあのマダニだったのです。しかも、長時間湯の中に沈んでいたにもかかわらず、生きておりました。

幸い、今も生きておりますので、ウイルスに感染したマダニではなかったものと思われますが、あまり気持ちの良いものではありません。河川敷の草むらに普通に生息しているそうなので、命が惜しくない方は、覚悟の上挑戦してみてください。何があっても、当方は一切責任を取りませんので、あしからず。

 

図7 食痕だらけの倒木

 
 これは、表面を少し削ってみると、太い食痕が幹に添って何本も走っている、期待を持たせる倒木です。写真を撮ったあと、ナタでひたすら削りましたが、大きな幼虫は出てきませんでした、その代わりに、キマワリやコメツキムシと思われる忌まわしい幼虫どもが、次々にお出ましになられたので、容赦なくナタで切り刻むか叩きつぶしました。それでも怒りは収まらず、いつの間にやらクワガタムシの幼虫探しから、キマワリとコメツキムシをたたき殺すのが目的にすり替わっておりました。火で丸焼きにしてやりたいところですが、火事になると大変なので、仕方なく磨り潰しております。

 今後は、コメツキムシ、キマワリ壊滅作戦を計画中です。幼虫はもちろん、成虫も容赦なく見つけ次第全数残らず追いかけて、処分しようと思っております。

 

図8 朽ちている根元近くから押し倒した立ち枯れ

 
 こちらは、根元から幹が二本に分かれて立っている立ち枯れですが、片方はグラグラでいまにも折れそうだったため、思い切って押し倒しました。押し倒した部分を削ると、太い食痕が幾つもでてきましたが、いずれも古い食痕ばかりで、乾燥しておりました。きっと、前年もしくは数年前なら大物がいたような気が致します。もっと早く気が付いていれば良かったのですが、昨年からクワガタ飼育を再開した者にとっては、意味のない後悔に過ぎませんでした。お時間を取らせて申し訳ございません。

 

 
 以上で、今年の5月から始めた季節はずれの朽ち木材割り採集でしたが、期待していたヒラタクワガタが少ないながらも採集できたことは、非常に価値があったと勝手に自己評価しております。このように、限られた狭い地域でも、ヒラタクワガタは生息できることを知り、改めてヒラタクワガタの奥深さに触れた思いです。

 


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