「 初めての河川敷クワガタ採集 in 大阪 2013/05」

Jimmy


 
 もう、3ヶ月余り前の事になり恐縮ですが、平成25年5月1日、初めて河川敷でクワガタを採集してきました。簡単にその時の様子をご報告致します。
 

図1 河川敷クワガタ採集ポイント

 
  初めて訪れたこの河川敷には、それほど木が生えている訳ではなく、長さが200m、幅が20mほどのごく限られた区域の中に、ヤナギの木と思われるような樹木が数十本立ち並んでおりました。しかし、大半は枯れ木や朽ち木ではなく、まだまだ元気な木ばかりで、写真にあるような朽ち木は、数えるほどしか残っていません。

 ただ、こんなちっぽけな場所にもクワガタがいることを知っている人がいるらしく、すでに倒木や枯れ死した朽ち木には、削られたようなあとがいくつも見られました。こんな場所にある朽ち木を削る人の目的は、クワガタムシの幼虫を探しに来たに違いありません。

 たまたま、ゴールデンウィークの最中だったので、家内と一緒に散策していて気が付きました。本当のところ、私より家内が先に気づいて教えてくれたのです。このことからも、如何に私が野外採集能力がないか、おわかりかと思います。

 その日は、何も道具を持っていませんでしたので、朽ち木採集の道具を持って、日を改めて再度出かけてきた次第です。

 

図2 朽ち木の根元から見つかったクワガタムシの幼虫


 ヒラタクワガタの幼虫は、朽ち木の根元付近にいると聞いていましたので、もっぱら根元を集中的にナタで削りました。すると、朽ちた部分の中から、クワガタムシらしき幼虫が現れました。上の写真では中心から少し右下方向をみていただくと、幼虫らしき白い物体が見つかると思いますが、見にくいと思いますのでアップにして撮ったのが下の写真です。

 

図3 アップで撮ったクワガタムシ幼虫

 
 食痕があった訳でもなく、ただ闇雲に削っていただけなので、よく潰さなかったと思います。実は、ここから傷つけずに幼虫を取り出すのが、意外と難しいと言うことを、朽ち木採集で初めて知りました。

 一見、柔らかそうに見える朽ち木ですが、幼虫がいた部分は意外と固くて、ナタでは傷つけてしまいそうだったので、大工道具のノミを使って、幼虫の側の木を慎重に削ってから、幼虫を取り出すようにしました。

 

図4 同じ朽ち木の根元から出てきた別のクワガタムシ幼虫


  こちらは、食痕が残っていたので、その部分を慎重に削り続けたところ、見つかった幼虫です。意外と大きそうだったので、もしかするとヒラタかもと思いましたが、見事にコクワのオス45mmとなって羽化致しました。

 

図5 採集した幼虫を持ち帰る際に使用したケース


 この写真では、2頭しか確認できませんが、実際には6頭います。さらに、この後4頭見つけることができたので、合計10頭の幼虫(正確には10頭のコクワガタの幼虫)を採集することができました。

 このようにして、初めての河川敷クワガタ採集をして来たのですが、「よくこんな場所で生きて行けるな」と言うのが感想です。幼虫は、この様に朽ち木があるので、生きて行くことはできるだろうと思いましたが、成虫はどのようにして生息しているのか、不思議でなりません。この狭い場所に生えている木を見回しても、樹液の出そうな場所は全く見あたりません。

 川の側なので、雨が降らなくても水分は常時確保されているため、少しでも樹皮がめくれている箇所や、洞になっている箇所があれば、樹液は出そうなところではあります。しかし、今のところそのような気配はなさそうでした。

 この環境では、さすがにヒラタクワガタと言えども、生きて行くのは難しそうです。せいぜい、コクワガタぐらいしかいないのも、うなずけます。

 これを機会に、しばらくの間河川敷採集を繰り返すのですが、続編は近いうちにご報告させていただきたいと思います。

 今回訪れた場所は川の左岸でしたが、余り良い朽ち木が見つかりそうにないので、次回は右岸あたりを探してみる予定です。

 

 

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