「河川敷産ヒラタクワガタ(オス) 羽化報告!」

2013年 8月16日

Jimmy


 
 2013年8月6日の飼育日記帳でご紹介させていただいた、河川敷産ヒラタクワガタ(オス)と思われる個体が数日前に羽化致しました!  本当は、もう少し体型が固まるまで動かさない方が良いようにも思うのですが、間違いなかったが早く確認してみたいと言う欲望に負け、本日飼育ケースからマットを取り出し、蛹室を一部壊して実物を目の前で確認しました。 
 

 

写真1  蛹室の中がさっぱり見えない状態

 
半透明の飼育ケースの外側からでは、ほとんど何も見えませんので、ヒラタクワガタか否かを見極められませんでした。
 

写真2  必要でない部分のマットを取り除いた状態

   

 そこで、蛹室のまわりだけを残し、飼育ケースから不要なマットを取り除きました。
   

写真3  蛹室の上部に穴を空けた状態

  
  さらに、蛹室の上部の穴を空け、内部の様子がわかるようにしました。写真3を見ると、中にいるクワガタムシの顔と大アゴの部分が見え隠れしております。しかし、この状態でヒラタクワガタと判断するには、まだ証拠が不十分だと思われます。
 
   

写真4 蛹室上部の穴を広げた時の状態

  
 もっと、全体像が見たいと思いましたので、蛹室に空けた穴をさらに広げ、中にいるクワガタの全身が見えるようにしました。写真4では見にくいかと思われますが、間違いなくヒラタクワガタ(オス)だと判断可能です。 
 

写真5 蛹室からヒラタクワガタを取り出し、大きさを測定

  
 サイズを測定しようと、蛹室からヒラタクワガタを取り出しましたが、羽化してからまだ数日しか経っておらず、体表も全体的に赤みがかかっている状態でしたので、できるだけクワガタに負担がかからないようにするためノギスでの計測は後日に回し、ひとまず簡易的に、スケールを横に置いて測定しました。 
 

写真6 測定の結果、サイズは約54mm程度と判断

  
 写真6を見ていただければ、おおよそのサイズが読み取れると思いますが、スケールを横に置いて測定したところ、約54mmほどありました。先日羽化した38mmのオスと比較すると、明らかにヒラタクワガタのオスであることが判断できます。 

 蛹の状態の時に、大アゴの形状だけでヒラタの鉄人さんに鑑定を依頼していただいたところ、ヒラタクワガタに間違いないとのご回答をいただきましたが、これで間違っていなかったことが100%証明されました。さすがはヒラタの鉄人さんです。その識別能力の高さに改めて尊敬の念を持つと共に、心より感謝申し上げます。

 先日羽化した38mmのヒラタクワガタ(オス)と、28mmのメスに続き、3頭目のヒラタクワガタを手にして感慨無量です。 河川敷にはヒラタクワガタがいると言う事実を信じて、諦めずに何度も通った甲斐がありました。

 このように、住宅密集地を流れる河川にも、ヒラタクワガタが生息しているのです。いったい何を食して生息しているのか不思議なことは数多くありますが、ぜひ皆さんも自宅近くを流れている河川があれば、一度挑戦してみてください。ほんの少しの環境でも意外と生息しているものです。ヒラタクワガタの適応能力の高さを再認識しました。

 今後は、この記念すべき54mmのヒラタクワガタを、できる限り長生きさせて見たいと思っております。

 

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