「河川敷産ヒラタ(オス)羽化&(メス)採集報告」

2014年 4月

Jimmy


 
 河川敷産ヒラタクワガタ(オス)が羽化しました。とっても、サイズは36mmしかありません。蛹室から掘り出した時も、最初はコクワガタだと思いました。しかし、よく見ると、大あごの形状が明らかにヒラタクワガタのものであることから、まず間違いないと思います。

 これで、河川敷産ヒラタのオスは3頭目になりますが、54mm、38mm、36mmと、どの個体も小さいものばかりです。特に38mm、36mmは、コクワガタと同じか、あるいはそれよりも小さいぐらいで、実に可愛いものです。ただ、小さいながらも気性は荒く、すぐに威嚇行動をとる上に、小さな大あごで挟もうとする性質は、ヒラタクワガタの特徴を表しているように見えました。

 河川敷で採集して来たクワガタムシ幼虫は、ほとんどコクワガタであって、ヒラタクワガタの割合は今のところ5%程度しかありません。しかしながら、この5%を求めて昨年の春から暇があれば河川敷に通い、幼虫を採集して来たようなものですから、サイズの大小に関わらず、うれしさに変わりなく満足しております。

 それに、大阪の都市部に住んでおられる方からすれば、まさかこのような河川にヒラタクワガタがいるなど、想像もつかないと思うので、それを考えると痛快です。

 ちなみに、先日も同じ河川の少し上流で朽木採集をして来たのですが、その際にヒラタクワガタのメスと思われる成虫を発見しました。100%間違いないか自信はありませんが、いつも見慣れているコクワガタのメスとは異なり、明らかに上翅の点刻が不明瞭で光沢があるように見えることから、恐らく間違いではないと判断しております。

 それにしても、このヒラタクワガタ成虫は、何を食して生活しているのかが謎です。昨年の夏も、丹念に周辺に生えている樹木を観察して廻りましたが、樹液が出ているような樹は、一本も見つかりませんでした。

 そのことは、コクワガタについても同様なのですが、羽化してくる個体や採集される個体のサイズの大きさと何か関係があるのかもしれないと考えている次第です。

 

写真1 羽化したヒラタクワガタ成虫(サイズ:36mm)

 

   

写真2 写真1と同じ河川の5km上流で採集したメス個体(サイズ:28mm)

 

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