「うその構造」を見抜く法

書評:『本末転倒には騙されるな』

池田 清彦著  創英社/三省堂書店 


『本末転倒には騙されるな』


 
  私はつい最近まで、池田清彦さんがTV番組にレギュラー出演されていることを、まったく知りませんでした。たまたま、家内が見ていたテレビを何気なく見ると、そこには著者である池田清彦さんが出演されておられるではありませんか。

 明石家さんまがMCを勤めるフジテレビ系列の「ホンマでっか!?TV」を、よくご覧になっている方であれば、おおよそどのような考え方を持っておられる人であるかは、よくご存じのことと思います。

  著者の書物を読まれたとき、感想は大きく二つに分かれるのではないかと思います。ひとつは、「清彦節」に共感される方と、もう一方は拒絶反応を起こす方では無いでしょうか?

 私のホームページを、何度もご覧になってくださる方は、ほぼ大多数が前者の意見であると思います。

 私が思う著者の考え方と言うのは。一言で言うと「臭いものにふたをするな」とでも例えれば、理解して頂けるのではないかと思います。

 本質を見抜く力は、他の追従を許さないのではないでしょうか。 ただ難点を言わせてもらえば、著作が多過ぎます。最近のどの著作を読んでも、言いたいことは絞られていますので、あまり印税目当てに書かないで欲しいと思います。それでなくても、地位も名誉もある大金持ちなのですから。

 池田思想を伺わせる引用を、最後にご紹介しておきます。このフレーズを読んで、「その通り」と思われる方は、当方のホームページをリピートされる、世間一般ではアウトローに属する、生き方は下手であるけれども、物事の本質を理解されている賢明な方だと思います。

「自分が楽しいからと人にボランティアをすすめる人もいるが、本来、ボランティアとは人にすすめるものでも、すすめられるものでもない。」
 


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