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8月31日

 お盆も過ぎ、今日で8月も終わりというにもかかわらず、この暑さはいったい何であろうか! 数日前、しのぎやすい日があって、これで今年の夏も終わりかと思ったのもつかの間。頼みもしないのに、太平洋高気圧が勢いを取り戻してしまった。こうなれば、大陸育ちの秋の高気圧にがんばってもらうのを願うばかりだ。そうでないと、エアコン代がかさんで仕方がない。実家のクワ部屋用のエアコン代も払わないといけないのに......

 それはともかく、電気代以上に増大しているのがゼリーの使用量と言える。
ここ数週間は、一週間に250個ほど消費している計算になり、これでも昨年よりは消費量が少ないと思われるが、残さず完璧に食べきってくれる個体には、ついうれしくなって2個入れたりしてしまう。心を鬼にして、一週間に一個と決めているつもりであるが、なかなかそうも行かない。えさ切れで餓死させるのが一番辛いのは、飼育する数が多くなっても同じだ。

 ここ数年、高蛋白ゼリーを始め、各社のいろんなゼリーを試して来たけれども、やはりもっともよく食べてくれるのが、マルカンの栄養ゼリー(サムライゼリーとも言う)と思われる。高蛋白ゼリーは、栄養価が高いのかも知れないが、痛むのも早くて、一週間も置いておくとコバエが湧いて大変なことになる。それに、それぐらいするならば、いっそのことバナナを入れた方が効果的のようにも思う。

 マルカンゼリーの他では、ミタニのMAX20も好きなゼリーの一つである。このゼリーを使っている人を余り聞いたことがないが、けっこう使えるのではないかと思うが、いかがであろうか?

 そう言えば、昨日奈良オオより新しいプライスリストが届いた。 それによると、今年は直販部が出来てムシの回転がいいので、即売会はしないとのことだそうだ。ちょっぴり残念である。
仮にあったとしても、埋め込みマットぐらいしか買わないので、偉そうなことは何一つ言えないのであるが、あの狂騒は、お祭り好きの心をくすぐるにはちょうど良くて、つい出かけたくなってしまう。

 それにしても、奈良オオもすっかり大きくなってしまって、少し寂しい気がする。今度は東京にも進出するような気配が漂っているが、関東方面の方は、きっと楽しみに違いないが、関西のクワ飼育愛好者のためにも、ぜひいろんなイベントを企画し続けていってほしいと思う。 

9月 8日

 先週と今週は平穏な日々が続いており、ホームページ更新も順調に行うことができた。9月に入り、ようやく朝晩涼しい日が訪れるようになり、成虫のゼリー消費量も少なくなって大助かりと言える。これで、もうゼリーを追加購入する必要は
なくなった。終戦も間近だ! しかしながら、これからは、いよいよ割り出しのシーズンが始まる。一難去ってまた一難とはとはこのことしれない。

 昨年孵化した幼虫は、もうほとんど羽化してしまったが、11月始めに割り出したオキノエラブヒラタの数頭が未だに幼虫のままで、このまま来年まで蛹化しないのではないかという気がしてきた。羽化した個体もいるのだが、全般的にオキノエラブは産卵が遅かったせいもあって、羽化が遅れているようだ。

 オキノエラブはマット飼育をしているが、原因不明の事故で半数以上が春先までに死んでしまった。当時はマットに問題があるのかと悩んだのだが、もしかしたら、以外と弱い種なのかも知れない。

 今年も、未だに1ペアもペアリングしていない状態なので、温室飼育しようか、来年まで待とうか迷ってしまう。オキノエラブはスジブト、ダイトウ、タカラと並んで南西諸島産でも特に気に入っているヒラタなので、是非とも累代を続けて行きたいと思う。

 昨日は、夜遅くから中国ヒラタとラオスヒラタの幼虫のマット交換を行った。
最近、ミキサーを使ったマット作りをする時間がなく、昨日もクヌギ大王で一時しのぎをしている状態だ。何とかしなければ、マット飼育に支障が起きてくる可能性がある。 この際、奈良オオで購入した2000円の未発酵マットをそのまま利用しようと思っているぐらいだ。多少成長が遅くなるかもしれないが、まあ大丈夫だと思う。

 そうそう、当方のホームページにharukaさんに投稿していただいた万田酵素の記事が出ているが、このページを見て万田酵素を取り扱っている健康食品の店を経営されている方から、サンプル提供の依頼があった。

 万田酵素は、以前より名前は聞いていたが、大変高価なものでもあるので、実際に使用したことはもちろん、見たこともなかったので、サンプルを送っていただき、クワガタ飼育の添加剤として活用できるかどうか、実験してみることにした。

 送られて来たサンプルと添付資料によると、健康食品としてそのまま食べる(水に溶かして飲んでもよいらしい)ことができるそうだ。う〜ん、それなら、クワ飼育に使うより日頃から健康を損ないがちな当方としては、自分のために飲んでみようかと思ったりしてしまう。

 しかし、それではせっかく好意で送っていただいたサンプルが無駄になってしまうので、ここはぐっとこらえて、予定どおりマットに添加してクワガタに食べさせて見ることにした。もちろん、実験結果はホームページ上でも随時公開してゆく予定なので、ご期待いただきたい。

9月14日

 ようやく、涼しくなったと思ったのもつかの間、暑さがぶり返し、厳しい残暑が続いている。一時食べる量が減ったと思われたゼリーも、また消費が激しくなって来た。新聞で確認しても、平年より3〜5度も気温の高い状態が続いている。
明日は敬老の日と言うのに、いったいいつまで暑いのやら...

 ともかく、年々暑さに対する抵抗力が無くなってきたのも原因だが、今年は菌糸ビン飼育が増えたので、例年にも増してエアコンを入れ続けている。
7月、8月の電気代はいったいいくらになるのだろうかと、恐れおののいていたのだが、先日届いた請求明細書によると、思ったほどでもなく、1万円を超えることがなかった。留守中にも関わらず、24時間入れっぱなしの日が多かったのに、どうしたことだろう。

 考えられることとすれば、設定温度が高めだったということぐらいだ。それよりも、これで来年も夏場は冷房を入れっぱなしに出来る目処が立って非常に喜ばしい。エアコン万歳である。

 とにかく、菌糸ビン飼育に限らず、幼虫の温度管理こそ大型化への近道と考える当方に取って高温は大敵である。初夏にかけて孵化した幼虫が、8月末から9月にかけて蛹化、羽化してしまったと言う経験をお持ちの方も多いかと思うが、これは夏場の高温状態が引き起こした結果なのではないかと常々思っている次第である。27mmのオオクワオスが羽化したのも、まさにそのような時期であった。幼虫を飼育する限り、30度以上の環境にしないことが望ましいだろう。

 外国産のクワガタを飼育されておられる方は、幼虫だけでなく成虫の飼育についても温度管理をされておられることと思うが、マレーシアやインドネシアに生息するアルキデス、ダイオウヒラタや、ラオスにいるグランディス、ネパール、ブータン、シッキム地方にいるアンタエウス、クルビデンスなど、標高の高いところに住むクワガタは、管理が大変だと想像される! 飼育には、それ相応の度胸がいるような気配を感じるが、いかがなものだろうか!

 今年は、クワ道さんから檜枝岐で採れたヒメオオクワを送ってもらったのだが、夏場を無事に乗り切り、今も元気にしてくれている。ヒメオオクワは、暑さに弱いと聞いていたので、とにかくエアコンがよく効く場所に置いていたこともよかったのかも知れない。9月に入って、そろそろ大丈夫かと思い、産卵木を入れてみたが、果たして産卵してくれるかどうか...
そう言えば、テキサスさんは見事にヒメオオの産卵に成功されたようだ。確か、テキサスさんは夏場でもエアコンを効かせて飼育されていたように想像されるが、やはり温度管理が上手な証拠なのだと痛切に感じた。

デリケートなクワガタは、毎日がハラハラのし通しだが、それも楽しみの一つと言える。

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クワ道さんから里子にいただいたヒメオオクワガタ

 


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