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5月26日

 先週末は、例によって嫁さんの実家(奈良)に行った。
今回は、奈良オオや採集に行く予定がなかったので、実家でミキサー三昧の計画だったのだが、それだけでは時間を持て余すと思い、菌糸ビンの詰め替えをした。

 今年になってから、菌糸ビンを多用するようになってきたことと、初令のうちは小さな菌糸ビンに入れて大きく育つかどうか、様子を見ることを目的として、SBさんより菌糸ブロックを購入し、自分の好みの大きさのビンに詰め替えるようにしたのが、そもそもの始まりである。

 この作業は、カビなどの雑菌の混入に注意しなければならないため、けっこう気を使うのであるが、やり出すとなかなか楽しくて、今ではそれ自体が目的と化しつつあるのが実体だ。

 これまで、マット飼育の楽しみの一つが、マットの詰め替えにあったため、どうしてもマット飼育が主流にならざるを得なかった。しかし、同様の楽しみを菌糸ブロックの詰め替えで行えることがわかり、すっかり置き換わってしまった感がある。しかも幼虫の成長も良い上に、室内に置いてもマットや材より清潔であるため、嫁さんにも好評だ。

 菌糸ブロックを購入して詰め替えると割安でもあるし、まさに一石二鳥と自画自賛している。欲を言えば、種菌を植え付けて一から自作したい気もするのであるが、こちらは殺菌行程が大変のようだし、調理用電子レンジ以外に菌糸ビン作成用電子レンジを購入する予算も置いておく場所もないため、当分は無理だと思う。

 と言いつつ、ミキサーによる自家製マット作成もそれ自体が目的のため、今後も細々と続けて行きたいと思う。それにしても、何が楽しみになるかわからないものだ。本日は、一ヶ月ほど前に詰め替えた、自慢のワンカップ菌糸ビンを見ていただきたい。

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堂々たるワンカップ菌糸ビン

5月31日

 とうとう、国産オオクワ70mmが羽化した! 苦節数年、昨年までの最高が60mmだったので、一気に10mmアップしたことになる。

 種親は、オスが50mm、メスが36mmと、じつに小型のペアから誕生したことも、なぜかうれしい気がする。やはり、一番の要因は菌糸ビン飼育にあったことは言うまでもないが、先日も書いたように、初令で入れたときと終令で交換した菌糸ビンは、止むに止まれず種類が異なるものを使用した。

 それでも、運が良ければ70mmクラスができることが証明されたことは、非常に喜ばしいことだと思う。ここからの1mmアップが大変なのは、これまでオオクワ飼育を経験されて来られた方なら百も承知だと思うが、やはりオオクワは大きくないと価値が薄れる気持ちが初めてよく解った。

 明らかに50mmクラスとは雰囲気が異なり、厚みや幅の違いでこれほど存在感が出るとは、思いもしなかったのが正直な気持ちである。

 恥ずかしい話であるが、あまりのうれしさに、何と嫁さんの実家にまで持って行ってしまうという暴挙に出てしまった!
そして、息子に触らせると称して、興味のあるなしに関わらず、無理矢理両親に見せびらかして、ひんしゅくを買ってしまったのである。(^^;;
世の中には、虫に興味を示さない人と、虫が嫌いな人がいることをコロッと忘れてしまっていた。
しかし、そのようなことに屈せず、今度は私の両親にも見せびらかしたいと思う。

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ついに羽化した70mmのオオクワガタ

6月 9日

 先日の日曜日、実家に新しい棚を設置した。
物置部屋にすべて収まっていた飼育ケースが、とうとう居間にもあふれ出して来たため、その整理をするのが目的であるが、飼育している全体数は昨年より少なくなっているにも関わらず、このように飼育場所が増殖しつつあるには訳がある。

 単刀直入に言うと、自宅の飼育場所を縮小し、実家に移動させなければならなくなったからだ。
と言うのも、以前のような国産オオクワ及び、南西諸島産ヒラタ以外に外国産クワガタの飼育数が着実に増えつつあるため、少しでも飼育環境のよい実家へ移動させたほうが、虫も長生きすると判断したのが真相なのである。

 何しろ、自宅アパートは真夏になると室内は35度前後になり、夜になっても30度以下に下がらない日が一ヶ月以上続く。東南アジア原産のクワガタは、総じて標高が1000m以上の高地に生息していることが多いらしく、地上が35〜40度近くあったとしても、それより7〜10度は低いと予想されるので、とてもこの過酷な環境に耐えられないと判断した。

 自宅にも、さすがにエアコンぐらいはあるのであるが、虫を置いている玄関先やリビングは、場所が悪くてあまり効き目がない。
それよりは、エアコンのすぐ側に置ける実家で飼育するほうが、遥かに効果的であると思われたので、思い切って移動に踏み切ることにした。

 しかしながら、さすがにすべてを移動するほどの余裕がないため、自宅にも国産のペアリングさせない予備個体を置いておく予定にしている。

 このように、実家の物置のみならず、居間の一部まで占拠された両親は気の毒であるが、エアコンにかかった電気代を支払うとともに、週に一度はクワの世話を兼ねて息子を連れて遊びに行くと言う、いい加減な理由のもとに納得してもらった。

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実家の居間に設置した新しい棚

 


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