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2013年
8月25日







 

 

 昨日、本日と雨で河川敷採集に出かけられなかったので、自宅でオオクワガタの産卵木を割って見たところ、こやつが出て参りました。おかげで、幼虫は全滅してはいなかったものの、食痕の数に対して随分と少ない数しか採れませんでした。


コメツキムシの幼虫だと思っている忌み嫌うべきヤツ

 どう見ても、こやつが食べたとしか思えません。私はこやつを今までコメツキムシの幼虫だと信じておりましたが、キマワリであると言う方もおられるようです。キマワリなら、クワガタムシの幼虫を食べないと聞いておりましたので、その定説は覆ることになると思っております。

 先日ご報告した下記の幼虫こそキマワリだと思っておりまして、採集地ではよく見かけます。もちろん、自然界には幼虫もたくさんおります。幸い、自宅の産卵木からお出ましになったこの二頭の幼虫が、水も何もない過酷な環境の中でも蛹になりました。様子を見ているとまもなく羽化すると思います。


キマワリの蛹と考えている気持ちの悪いムシの蛹


キマワリの幼虫だと思っている不愉快なムシ

 そこで、始めてこの白っぽい色をした幼虫がキマワリであるか、他の昆虫であるか明確に区別できると思います。また、そのうちに最初にお見せした茶色いこやつがキマワリなのか、それともコメツキムシなのかも、そう遠くない時期に確定されると思います。

 いずれにせよ、クワガタムシにとって迷惑なムシであることには変わりないと思うのですが、これが購入した産卵木から出てきたものなのか、それとも自力で調達してきた産卵木なのか、区別ができないところが残念で、慎重さに欠けてしまったことを後悔しております。

 





2013年
8月23日







 

 
 朽ち木割り採集で難しいと感じるときは、堅めの幹から幼虫を傷つけずに割り出す時です。これまで自宅で産卵木から幼虫を割り出す時は、ナタ目が入れやすい位置に産卵木を自由に配置することが出来ると思うのですが、いざ立ち枯れの木で直立している場合はナタで表面を削るように平行に動かさないと、幼虫を潰してしまう可能性が高くなります。

 サクサクに朽ちた木であれば良いのですが、まだ中心部は生きているような木であると、かなり堅くて、ナタで少々力を加えたぐらいでは、ビクともしないことがあります。通常、そのような堅い部分には幼虫はいないと思っていましたが、実際に立ち枯れを削って見ると、そのような堅い部分にも幼虫は食い込んでおります。

 大昔、オオクワガタの採集に連れて行ってもらった時、まだ生きている台場クヌギからオオクワガタの初令幼虫を割り出したことがありました。その時はオオクワガタの幼虫だから、このような堅い木にも食い込めるのだと考えておりましたが、コクワガタやヒラタクワガタでも、同じように堅い部分に食い込むことができることを、最近の河川敷朽ち木割り採集で知りました。

 朽ち木割り採集時の醍醐味の一つに、この様な堅い部分から幼虫を傷つけずに割り出すことも、一つの技術であると感じている次第で、自宅で産卵木を割り出す時も、幼虫をいっさい傷つけずに割り出すことができるようになったのは、ひとつの成果であると思っております。


立ち枯れの堅い部分に食い込んでいるクワガタ2令幼虫

 









2013年
8月21日








 

 

 一昨日は、樹木の種類を鉄人さんに鑑定していただこうと、河川敷へ出かけたことをすっかり忘れてしまい、クワガタの関することしか書かれていないのに、ようやく気がつきました。大変申し訳ございません。

 鉄人さんにお送りしたのは下記の4枚よりもう少し多かったのですが、写し方が下手くそなのと樹木の種類が複数有り、どれを撮せば良いのか迷ってしまいました。

 それでも鉄人さんの御鑑定によると、「正確な事はわかりかねますが、アラカシっぽい気がします。柳ではないですね。」「但し、樹肌を見ると結構荒いので、アベマキ・・・かもです。」「葉の形からではサイカチの木にも思えます。ただ、樹肌が・・・・」

 と言うように、非常に判別しづらい樹種のようでした。ただ、はっきりしているのは、ヤナギ科の木では無いと言うことで、当初の予想とは食い違っておりました。河川敷では、ヤナギ科の木にクワガタムシが生息するものと、これまでは信じておりましたが、必ずしもそうでは無いようです。

 私の撮った写真の精度が悪いのももちろんですが、一昨日は風が吹いて、木の葉が枝ごと大きくゆれるため、なかなか撮すのに苦労致した次第です。実際には他の種類の樹木も生えているので、どの木が発生源(産卵木)になっているのかは、正確には不明です。

 クワガタムシを野外で採集するには、樹木に関する知識も持ち合わせている方が、何かと便利であることを実感致しました。もう少し勉強したいと思います。


アラカシと思われる樹木の樹皮(1)


アラカシと思われる樹木の樹皮(2)


アラカシと思われる樹木の葉 


アラカシと思われる樹木の概観

 






2013年
8月19日




 

 

 先日も、また河川敷へ採集に行って参りました。今回は、採集が目的と言うよりも、樹木の選定をヒラタの鉄人さんにしていただきたくて、生えている木の写真を取りに行った訳です。

ところが、やはりそれだけでは終われないのが私の悪い癖でして、いつの間にやら朽ち木割りを初めてしまう始末です。懲りない人間というのは私のような者に対してあるようなものだと思いました。

 午後4時から始めて、午後6時過ぎまで倒木を叩いた結果が、下の写真です。クワガタの幼虫が7頭、成虫が6頭でした。中でも成虫のうち一頭はヒラタクワガタのオスと思われる形態をしており、鉄人さんにご鑑定を依頼中です。

 この成虫がヒラタクワガタであれば、以前採集した場所と異なるため、広範囲に分布している可能性も出てきました。とにかく、クワガタであろうと樹木の選別であろうと、解らないことはすべて鉄人さんにおまかせすれば、無事に解決致します。まさに、クワガタのWalking Dictionaryだと言えるでしょう。

 
7頭の幼虫が採れました。やはり初令から2令、終令までいます。
 


倒木から出てきたクワガタムシの成虫(大半がコクワガタ)
 


鑑定依頼中のヒラタクワガタ(オス)と思われる32mmの成虫

 






2013年
8月18日





 

 

 本日、コクワガタの棚卸しを実施しました。5%程度の誤差はあると思われますが、ひとまずご報告致します。

 コクワガタ成虫: オス50頭、メス68頭 合計118頭

 コクワガタ幼虫: 合計144頭

  成虫と幼虫の数を合わせると、262頭になりました。

 既に放虫した個体数十頭を合わせると、約300頭あまりになります。京都府産を除いて、大部分は大阪府の河川敷産です。今年の5月から採集に出かけて、いつの間にやら、これだけ採集しておりました。

 採集時に死なせてしまった個体や、自宅で飼育中に死なせてしまった個体を入れると、約330頭ぐらいになる計算です。樹液採集はもちろん、朽ち木採集、しかも初めての河川敷採集で、よくこれだけ採集できたと思います。

 最近の河川敷は雑草が茂り、近づくのも難しくなって来ました。まだ、手つかずの場所があるだけに、今年の冬には再度乗り込みたいと思います。

 既に産卵セットを組んでおりますので、大量に増やして元の場所へ返す予定にしております。それ(来年の初夏)まで、何とか飼育してみたいと思います。

 コクワは非常に元気に動き回るので、見ていて楽しい気分になります!

ぜひ皆さんも、初心に返ってコクワガタの累代飼育を初めてみませんか!


段ボール箱に詰められているコクワガタの幼虫(約144頭)

 









2013年
8月17日










 

 

 7月27日の日記帳で書かせていただいた、ミタニ社製の「極浅(ゴクアサ)カップ50」と言う名の昆虫用ゼリーを3週間ほど試験的に試用してみました。その結果なのですが、一言で言うとあまりクワガタは好みでないような気が致します。

 オス、メスそれぞれ国産オオクワガタ、外国産ヒラタクワガタに与えてみましたが、一週間経って様子を見たところ、半分以上食べているクワガタもおりましたが、大半は3分の1程度しか食べておらず、これまで与えてきたフジコン製の高タンパク乳酸ゼリーの方が、よく食べられていました。

 それぞれ、二種類のゼリーを同時に与えたところ、やはりフジコン製のゼリーの方をよく食べておりました。個人的にはミタニのゼリーもバナナ風味なので、クワガタの嗜好に合っているのではないかと思っておりましたが、予想が外れました。 やはり、風味だけではなく、中身も重要なファクターなのだと思います。

 10年前は、先日もお伝えしたように、ミタニのMAX20と言うゼリーを良く利用しておりました。このゼリーには、国産オオクワガタ、国産ヒラタクワガタ共に、特にメスに人気がありました。今も商品があるところを見ると、根強い人気があるのだと思っております。

 幸い、ジコン製の高タンパク乳酸ゼリーは、ヤフオクで500個1400円で入札されておりますので、購入すると非常にコストパフォーマンスは良いかと思われます。送料の600円を加えても、50個当たり200円になりますので、最安値と言えるのではないでしょうか?

 当方が、みみりんさんより送っていただいたコーナンゼリーは、50個で198円でしたので、厳密にはこれが最安値と言えますが、セール期間中の特別価格でしたので、いまは50個278円に戻っております。

 ちなみにミタニのゴクアサカップゼリー50は、ホームセンタースーパービバホームで、50個入り298円でした。

 皆さんは、成虫にどのようなゼリーやその他のエサをあたえているのでしょうか?ぜひ、また機会があれば教えてください。よろしくお願い致します。

 個人的には、メスにはコーナンゼリーを与え、オスにはフジコン製ゼリーを与えております。すべて、これまでの成虫飼育経験から得た知見により、そのように決めた次第です。


思ったほど食いつきが良くなかった
ミタニのゴクアサカップ50ゼリー バナナ味

 












2013年
8月15日













 

 

 今日は終戦(敗戦)の日。68年も経過して戦争の悲惨さを伝えてくれるお年寄りが、毎年減って行くのは残念なことです。本当に次の世代に正確に伝わっているのでしょうか。それが心配です。

 原爆も従軍慰安婦の問題、靖国神社参拝の問題も、すべて戦争と言うルールのない戦い、何でもありの戦いがなせる業だと思っています。そのことばかりをとらえて、肝心の戦争の悲惨さを後世に伝えて行くことを怠るのは、『木を見て森を見ず』に等しいと思います。

 構造主義生物学者の池田清彦さんも著書で述べておられますが、自衛隊が日本国憲法第9条に違反していることは、日本国民なら誰でも知っていることだと私も思います。だからと言って、困る人がいるのでしょうか?諸外国から、「お宅の自衛隊は憲法違反だから、憲法を改正しなさい」などと言われたことなど、一度も聞いたことがありません。日本国憲法のたたき台を作ったアメリカ合衆国ですら、何も言って来ません。

 では、なぜ憲法を改正する必要があるのでしょう?違憲状態だからといって、景気が低迷して失業者が増えるわけでもないのに、わざわざ我が国が世界に誇るべき憲法を改正する必要など、どこにもないはずです。今のままで十分です。

 憲法を改正したがっているのは、いざ戦争になっても自分は戦地に赴かなくても良い人間(政治家)ばかりです。殺される恐れがない対岸に立っている人ばかりが、この国をコントロールする権力という欲に魂を売り渡しているだけだと思っています。

 自宅でクワガタムシを飼育できるなんて、何て自分は幸せなのかと、つくづく思います。これ以上何を求める必要があるでしょうか。もちろん、何もありません。この幸せな生活が未来永劫続いて行くことを願って止みません。

 ところで、私は真夏であるにも関わらず、河川敷で朽ち木採集に明け暮れております。それは、自分の手でヒラタクワガタを捕まえたいと言う、ささやかな望みが原動力になっていることは言うまでもありません。

 不思議なことに、この時期でも朽ち木の中には幼虫がいると言うことです。もちろん、さなぎや成虫にも巡り会いますが、幼虫がいるのです。しかも、初令から2令、終令までバラエティに富んでいます。実に興味深いと考えておりますが、皆さんはどう思われるでしょうか? ぜひまたご意見を お聞かせください。


真夏(8月)でも採集されるクワガタムシの初令、2令、終令幼虫

 

 


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