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2月5日

 一昨日、昨日とヒラタ、オオクワ幼虫の入れ替えを行ったのだが、何と入れ換えた次の日にオキナワヒラタ幼虫が★になってしまった。ああ〜、なんたることだ。
オキナワヒラタは、幼虫の数が数えるほどしかいないというのに....

 埋め込んだマットがよくなかったのだろうか! 念には念をいれて自家製マットを使用したが、それが裏目に出たようだ。悲しい、まったく悲しい...(泣)
乾燥気味のマットだったので、水分を補給したのがまずかったのかも知れないし、温度差のあるマットに入れ換えてしまったのが問題だったのかも知れない。それにしても、ビンの底に自力でもぐって行ったのに....

 他にも、オキノエラブが2頭と、台湾ヒラタが1頭未だに顔を出してくれない! マットをカチンカチンに詰め込んだから、中でじっとしていると考えたいが、こちらも危ない状況だ。きっと、ダメだと思われる!冬場のマット替えで、これまでも痛い目に遭っているというのに、経験がまったく生かされていない。高い代償を支払ってしまったと、あきらめるしかないが、それにしても悔いが残る一件である。

 昨日入れ換えたオオクワは、菌糸ビンの交換だったので、それほど心配はしていないが、一部違う種類の菌糸ビンに交換しているため、成長具合が懸念される。とは言え、すでに同様の交換を10頭以上に渡って行っており、幸い★になった個体はいないため、このままで良いと考えている。中には20gを超えている個体もいるが、これ以上大きくなるのを期待するよりは、無事に羽化してくれるほうに気を使ってしまう。
最終的に、あと一度交換することになると思うが、菌糸ビン飼育はお金がかかることを実感した。今年は、規模を縮小しなければ、お金が続かない。

 ところで、明日は久しぶりに京都まで朽ち木割り採集に行こうかと考えている。
いつも、買い物ついでに立ち寄るポイントだが、昨年の台風7号の被害でそうとう樹が倒れたり、シイタケ栽培用に切り倒されてしまった場所だ。
夏場、ヒラタを採集したこともあるので、何とか幼虫を確保したいと思うが、家族連れで出かけるため、どうしても時間に制約があり、集中するのは難しいだろう。
しかし、家族サービスを兼ねているので、それもしかたあるまい。
採集した幼虫は、コクワであろうがコメツキであろうが、片っ端から採集して帰ってこようと思う。コクワ、コメツキが大量に羽化した暁には、鉄人さんに送りつけてやろう! きっと、大喜びしてくれるハズ!! しめしめ。

2月8日

 予定通り、6日の日は京都まで朽ち木割り採集に出かけてきた。
お昼前に出発して、買い物を済ませてから立ち寄ったため、午後2時頃になってしまったが仕方あるまい。パンとコーヒーで昼食を取り、家族3人でさっそく出発したが、最初のポイントは、既に木が切り倒されてから数年経ってしまい、しかもそのまま植林せずに放ってあるためブッシュで足下がまったく見えないにも関わらず、いきなりここに突っ込んだため、手が傷だらけになってしまった!

 いつも思うことなのだが、どうして軍手等の手袋を着けてから出発しないのか、自分でもよく解らない。気が付いたら手遅れと言うパターンが日常茶飯事だ。そのくせ、怪我をしたときの傷薬等は必ず持参していると言う...
今度は、自宅を出る時から手袋をして行こうと思うが、果たして実行できるだろうか!

 最初のポイントでは、かろうじていくつか切り株を見つけたので、ピッケルで叩いてみたが、まだまだ堅すぎて歯が立たない。根っこを掘ってみる真似をしてみたが、根が生きているようで、まったく手に負えないことがわかったため、30分ほどであきらめて次のポイントへ移動することにした。

 ところが何か様子が変だ。いくら冬場で葉が落ちているといるとは言え、すっきりし過ぎている。疑問に思いつつ近づいてみると、何と樹液の出ている絶好のクヌギ林が伐採されているではないか!(愕然)
この詳細は、「朽ち木割り採集報告in Kyoto」を見ていただきたいと思うが、それにしてもあまりにも無惨な姿である。農家の人がシイタケ栽培用に切り倒したようなので、文句も言えないが、せめて樹液の出ている木だけは残して欲しかったと思うのが人情である。現実の厳しさを目の当たりにして、寒風が身にしみた日であった。

 結局、コクワらしき幼虫を見つけたのは、第三のポイントだったのだが、この場所も荒れてきているので、今年限りかもしれない。何しろ、成虫が生きて行く環境が失われつつあるため、どうしても自然に減少して行かざるを得ないだろう。
今年は、新たな採集ポイントを目指して活動しなければ、夏の樹液採集と言う楽しみが奪われてしまうため、また新規ポイント開拓に頑張らないといけないが、前途多難だ。

 昨日は、しゃーぷさんから里子にいただいたセレベスオオヒラタ幼虫のマット入れ替えを決行した。幼虫入れ替えについては、ここのところ失敗が続いているため、正直なところやりたくなかったのであるが、昨年の10月半ばにいただいてから一度もマット交換していないため、さすがに餌が無くなって来つつあったので、やむを得ず行った。
終令になっているのがせめてもの救いであるが、今のところ元気にしているようなので、今回は大丈夫だと思われる。しかし、ヒラタの鉄人さんにいただいたスマトラと、松本さんにいただいたダイオウについては、残る一頭も風前の灯火になってきた。毎日観察するのが怖い。それ以外に、アマミヒラタやオキノエラブについても、初令〜2令幼虫が数頭姿を見せないので、おそらく★になっていると思われる。

 それにしても、何百頭と幼虫を飼育しているにもかかわらず、★になってしまった幼虫をみると辛い。単なるケチなのだと思うが、できれば100%羽化して欲しいと常々思っている。今後も、限りなく100%羽化を目指して飼育技術を向上させなければと考えている今日この頃だ。

2月14日

 先週は12日に有休を取ったため、11日から4連休であった。これは、かねてから計画していたものであり、主要目的はクワにあることは言うまでもない。
11日は、夜遅くから家族と共に嫁さんの実家にお邪魔した。目的は、翌日の奈良オオ直販部襲撃にある。セールがあるわけではないので、特に前日から泊まり込みで準備する必要はなかったのだが、朽ち木割り採集などの予定も組んでいるため、貴重な時間を有効に使おうと考えた末の結果である。

11日は、日本中天気が悪かったようだが、奈良も同様で、午前10時頃から雨が降り出し、お昼頃には雪に変わっていた。
嫁さんと息子を引き連れて、奈良オオには午前11時ごろ着いたのだが、すでに10人ほど先客があり、何やら飼育材やマットを大量購入している人もいて、あいにくの天気にも関わらず大した人気だと感心してしまった。
当の私は、さすがに買うものが見当たらなかったが、オーナーの奥さんと話をする機会があって、少しの間話し込んでしまった。話をするのは、直接自宅にお邪魔したとき以来だったが、向こうも覚えていてくれて、非常に感激してしまった。

 当時は、自宅の裏庭を囲って、所狭しとペアリングケースが並んでいたものであったが、振り返ってみるとほんとに立派になったものである。人ごとながらうれしくなってしまった。今後も、いろんな業者とトラブルもあると思うが、全国のクワファンのために、良心的なお店であってほしいと思う。決して、クワガタ業界のマイクロソフトのようにはならないでほしいものだ。(さすがに、それは無理だと思うが!)

 前回のセール時に較べ、生き虫の数もぐっと少なくて心なしか寂しい気がしたが、やはり通信販売と違って、確かめながら買うことができるのがうれしい気がする。
お店には飼育材料などもたくさん置いてあり、前回はじっくり見ることができなかった分、ひとつひとつゆっくりと品定めさせてもらったが、飼育、産卵木は昔より質が良くなっているように思えた。

 以前、奈良オオで購入した飼育材がろくなものでなかったので、それ以来飼育材は一切買わないようにしているのだが、今回見たものだと十分購入価値があると感じた。
とにかく品揃えが豊富で、ゼリーやクヌギ大王等のメーカー定番品は言うに及ばず、採集ビデオや月間むしのクワガタ特集号などもそろえてあり、さながらクワガタ飼育材料の百貨店と言った感じだが、取引先とのつき合いもあってか、仕入れていないメーカーのものもいくつかあった。

 ここで取り扱っている菌糸ビンは、例の悪名高きGポットだが、大容量のものが売り切れていた。私は未だ使用したことがないので、どれほどのものなのか評価できないのだけれども、勇気を出していつかテストしてみたいと思う。見た目は、他の菌糸ビンと取り立てて変わったところがないのだが...
問題は、中身よりもそれほど安くないことかも知れない。他に、もっと安くて実績のある菌糸ビンがあるのを知っているだけに、わざわざと言う気がするのだ。

そうそう、忘れないうちに書いておこうと思っていたのだが、先日の奈良オオのプライスリストの表紙右下に何と私の車がドアップで写っていたことをご報告させていただきたいと思う。ちょうど、バイパスを挟んで、奈良オオの向かい側警備員の制止を振り切って強引に路上駐車してやったのだが、見事に写っていたので、何の意味もないがお知らせした次第である!

 さて、最初の計画では奈良オオ見学後に、朽ち木採集に出かける予定だったのだが、折からの大雪でさすがに断念せざるを得なくなり、やむなく実家に戻って、この日は午後からミキシングに精を出した! 相変わらず、ミキシングは楽しくてしようがない。この季節、外で作業をするには厳しいものがあるが、ミキサーを見つめていると、煩わしいことが忘れられて非常に集中できる。無我の境地に到達したかと、自画自賛している今日この頃だが、あほらしく思われるだろう。 もっともなことだ!

 翌日は、前日より天気は持ち直して来たが、風が強くなってきたようで、昨日と変わらないぐらい寒く感じる。さすがに、この天気では息子を連れて行くわけには行かず、嫁さんと2人で採集に出かけることにした。昨日の奈良オオと言い、連日に渡って引っ張り回される嫁さんもたまったものではないと思うが、一人では心細いので付いてきてもらっているのが正直なところだ。まさに保護者同伴採集というべきだろう。

 現場は、昔ヒラタクワガタを採集したことがある雑木林なのだが、夏場は入って行くのが大変だったのに、この季節はさすがに何の苦労もなくたどり着けることができた。
以前、目を付けておいた倒木を、さっそくピッケルで削ってみると、いきなり食痕が出てきたため、これはいけると確信したが、その後は削っても削っても、なかなか見つけられない。
「こっちの根本を掘ってみたら!」と言う嫁さんの指示に従い、倒木の根本を掘り起こしてみると、いきなり穴が空いて中にクワガタの幼虫が姿を現したのには驚いた。
「おおっ! やった〜!」とばかり、大喜びしつつも、慎重に幼虫を取り出すことに成功! 終令であったが、明らかにコクワとは雰囲気が違う。木の根っこでもあることから、これはヒラタかも知れないが、いかがだろうか? ノコギリかな!

 その後、倒木を裏返して土の中に埋まっていたところから、5頭ほど割り出したところで約1時間15分が経過し、さすがに寒くなってきたので、残りの一部を切り取って持ち帰ることにした。
実家の玄関先で、持ち帰った朽ち木を割ってみると、中からあと9頭も出てきたのだが、大半はコクワだろうと思われる。結果は、初夏になって見ないとわからないが、できるだけヒラタが含まれていることを祈るばかりだ!
それにしても、この玄関先朽ち木割りは寒かった。季節風がまともに吹き付ける中、1時間45分ほどかかって割り出したのであるが、よっぽど途中で止めようと何度思ったことか。おかげで、風邪を引いてしまったかと後悔したが、これで風邪を引いていては、ほんとにしゃれにならないと思い、気力を振り絞って抵抗したため、ウィルスも退散してくれたようだ。何はともあれ、一安心!

 金曜の夜遅くに自宅に戻り、土曜日にさっそくマット入れ替え作業を行った。幸い、15頭とも元気にしているようだ。
よくよく考えてみると、1月の能勢採集で7頭、先週の京都採集で8頭、今回の採集で15頭取ってきたため、幼虫が一気に30頭も増えた勘定になる。
まあ、コクワならもとの場所に返せばよいので気が楽であるが、それではつまらないので、やはりここは鉄人さんに送りつけるのが得策だろう。どちらに転んでも、楽しい話と言える。

 日曜日は、久しぶりに自宅でゆっくりと幼虫を観察して、落ち着いた楽しい時間を過ごすことができたのだが、テキサスさんから里子にいただいたタイワンオオクワの幼虫が大きいので、そろそろ入れ換えようかと思って体重測定したところ、何と27gもあってビックリ! 早速メールを入れて報告したら、「うまく行けば75mm行くのでは!」とのテキサスさんからの返事に期待が益々膨らむのであるが、同時に、大型個体は蛹化、羽化時に不全が多発する可能性が高くなるので、今度はそれが心配になって来た。
大きければ大きいで、心配のタネは尽きないものだ。 ヤレヤレ!

 楽しみな話もあるが、悲しいニュースもある。松本さんから里子にいただいたダイオウと、鉄人さんから里子にいただいたスマトラが★になってしまった。(泣)
貴重な幼虫をいただいたにも関わらず、最悪の結果になってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。次回、飼育に挑戦する時は、マットでなく菌糸ビン飼育にしてみようかと考えている。使用したマットや温度管理に問題があったのかもしれないが、原因が良くわからない。とにかく、外国産飼育の難しさを実感した一件であった。

2月21日

 一週間ぶりの日誌である。最近、日誌を書く時間が取りにくくなって来た。言い訳かも知れないが、とにかく野暮用に追われてなかなか書けない。
帰宅して子供が寝静まった後で、PCに向かうのだが、最近は晩御飯を食べた後、そのまま寝てしまうクセがついてしまい、気が付いたら午前1時前というパターンもしょっちゅうだ。風邪も引きやすそうなので、気をつけなければと思っているが、とにかく気持ちよい睡魔には勝てそうにない!

 さて、昨日はharukaさんから、タイオオヒラタと因島産クワガタの幼虫が送られて来た! 寒い季節なので少し心配したが、幸い元気にしているようなので、タイについてはネスカフェビンに、因島産についてはワンカップに入れ換え、簡易温室に入れた。
タイについては菌床飼育したほうがよいのかと思い、事前に確認したところ、マット飼育で育てていたとのことなので、私も迷わずマットに入れた。
ここのところ、外国産についてはダイオウ、スマトラとマット飼育で立て続けに★にしているため心配な面もあるのだが、すでに終令になっていることでもあり、何とかなると思う。
因島産についても、どう見てもコクワでなさそうな幼虫が2頭いるので、密かに期待しているのだが、果たしてどうなるのだろうか!

 そう言えば、土曜日は実家で先日の採集で採ってきた幼虫のチェックを行ったのだが、こちらもコクワに混じって、それとなく趣の違う幼虫が混じっているような気がする。
自宅にいるヒラタ幼虫にもにているし、ノコギリ幼虫にも似ている。いずれにせよ、夏になれば分かることであるが、コクワ以外であることを祈りたい。間違っても、オオクワの幼虫でないことは確かだ!

 今日(日曜日)は、オオクワ幼虫2頭を新しい菌糸ビンに入れ換えたが、1頭は11月末に測定した体重18gとまったく変化なく、これ以上成長しないものと思われる。もう一頭は、16gだったのが20gになっていたので、なかなかうれしかった!
ところでこれらの幼虫は、もともとヒラヤマビンに入っていたのだが、今回は思い切って別の菌糸ビンに入れ換えることにした。と言うのも、なかなかヒラヤマビンが思うように入手できないのがその真相である。菌糸ビン飼育は、交換する時期を見計らって、前もって予備を用意しておかなければならないが、それが以外と難しいことを痛感した。
ねばり強く待つことの出来る忍耐力がないと、菌糸ビン飼育は続けられない。とにかく、私のように辛抱が出来ない人間には無理かと思うのだ。良い飼育方法だというのは分かるのだが、待つあるいは並ぶと言ったことが何よりも嫌いな性格では、絶対に成功しないのも事実だと思う。とかく、短気は損気だが致し方ない!!

 それにしても、大きく育った幼虫を見ながら一杯やるのは非常に楽しい! ここ数日、胃の調子がよくなかったので控えていたのだが、昨日はついつい飲んでしまった。この世の極楽とはこのことかも知れないが、いつまで見ていてもキリがないので、そろそろ寝ることにしよう。

 


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