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8月22日

 

 高校野球が終了すると、今年の夏もそろそろ終わりのような気がする。今大会は、四国勢の活躍が目立ったが、明徳義塾が優勝してほんとうに良かった。

 明徳と言えば毎年甲子園に出てくる常連校だけれども、特に今年のチームは投打にバランスが取れていて、他のチームより1ランクほど上の実力があったように思う。

 実際に優勝して一番うれしかったのは、選手よりも監督だったのではないだろうか。馬淵監督と言えば、10年前の大会で松井(現読売巨人)がいた石川県の星陵高校と対戦した際に、高校野球史上始まって以来の5連続敬遠を指示して、内外からひんしゅくを買った監督である。

 その作戦に対して、フェアでないと言う否定的な意見もあると思うが、敬遠と言う手段が合法的なルールとして存在する限り、それを利用して勝ちに行った馬淵監督の選択は正しいと私は思う。

 逆に考えれば、松井と言う選手の実力を最も正確に認めていたのが、馬淵監督だったとも言えるだろう。

 当時は、「勝負をしてもらえなかった松井がかわいそう」と言う同情的な意見が大勢を占めていたが、それはとんでもない誤りだ。相手側にとっては、敬遠と言うこれ以上撰びようのない屈辱的な手段で勝負してくれたのである。

 松井にとって、当時は悔しかったに違いないだろうが、きっと今は誇りに思っているのではないだろうか。実際、そのような大打者は出ていないし、今後も出る確率は恐ろしく低いだろう。

 あのとき、一番かわいそうだったのは松井ではなかった。かと言って、敬遠を指示された明徳の投手でもない。それでは、いったい誰なのか。

 言うまでもないが、明らかに松井の次の打者(5番バッター)である。

もし、彼がその行為に対して闘志を燃やし、実力を発揮したならば星陵は勝ったかも知れない。しかし、結果は敗れ去った。5番バッターは、相手の思うつぼにはまり、勝利に貢献できなかったのである。

 勝負の世界は厳しい。それは、何も野球に限ったことではない。我々が生きてい行く限り、あらゆる場面で競争と言う戦いが行われ、好むと好まざるに関わらず勝ち負けが決する。 

 勝ちもするが負けもする。それが勝負である。 

 クワガタ飼育や飼育も同じ。採れもするし、採れないときもある。その時は、自分に運がなかった。実力がなかったと思って、素直にあきらめよう。

 それから、最近は仕事が忙しくなり、ホームページ(特に掲示板や飼育相談室)の管理ができなくなったので、一時休止することにした。どうか、ご了承いただきたい。

 

9月 2日

 9月になった。まだまだ暑い日が続いているとは言え、朝晩は涼しい風が吹くようになり、確実に秋が近づいている気配を感じる。特に、空になったカブトムシの飼育ケースを見ると、夏の終わりを実感し少し寂しい気持ちになるが、みなさんはいかがであろうか。

 ペアリングしているクワガタムシにも幼虫が産まれる時期となり、減りかけた数が再び増加に転じるのもこの頃で、うれしくもあり、悲しくもある複雑な心境に陥る。飼育頭数を減らす努力をしながら、一方でペアリングをしていると言う矛盾。良識ある方には理解できないと思うが、これはまさにクワガタ飼育中毒者の典型的な症状であると理解していただきたい。

 まだ見通しははっきり立たないが、このままで行くと今年産まれる幼虫は100頭前後になりそうで、新成虫と合わせると200頭以上になる。飼育数を減らす努力をここ数年続けているにも関わらず、その効果は思うように現れない。これはすべて本人の性格というか、意志の弱さに帰結するものだ。我ながら情けないと思う。

 変えようと思っても、変わらない(正確には変われない)のが人間の性格なので、何か天変地異でも起こらない限り、このままで推移して行くのだろう。それでも、昔に較べればずいぶんと飼育にかける時間も手間も減って、楽になったと思う。

 以前は週末ともなると、夏場は成虫の餌交換、そして冬場は幼虫の餌交換に使える時間をほぼ全て注ぎ込んでいた。事実、それが楽しみでもあったし満足できる至福の時間でさえあった。しかし、最近は成虫の餌交換も週に一度ゼリーを機械的に入れ替えるだけだし、幼虫用の発酵マット作りも市販のもので間に合わせる程度だ。

 特に、ゼリー等は種類を撰ばず、とにかく一番安いものを与えることを心がけ、発酵マットに至っては成虫飼育用の埋込マットを利用している。こうなると、クワガタ飼育が趣味なのか、それとも単に義務感(何の?)で飼育し続けているだけなのか良く解らなくなってくるが、クワガタ飼育だけにすべての時間をかけられなくなった今日、この方法が自分に最も適していると思えるのである。

 それに、国産普通種であったとしても、たくさんのクワガタムシに囲まれた生活は楽しいものである。価値観の多様化が叫ばれている今日、クワガタムシ飼育もいろんな形態があっていいと感じる今日この頃であるが、いかがであろうか。

12月30日

 

今年もあと1日で終わるところで、9月2日以来の日記更新である。何と、4ヶ月ぶりだ。恐ろしい。これでどこが日記といえるのだろう。

 もともと、日記を書くようなまめな性格でないので、なるべくしてなったと言えるのだが、いろいろと都合があって、実際のところこれ以上どうすることもできなかった。

 言い訳はこのぐらいにして、今年最後の日記になると思われるので、おきまりであるが今年一年を振り返ってみたい。

 今年は、やはり何と言っても年明けから雑用に追われ続けた一年であった。雑用を効率的にこなすためには勉強することが不可欠なため、必然的にホームページの更新頻度が下がってしまったと結論付けられる。

 この状況は、来年以降も変わりがないので、これまでのように頻繁な更新は不可能となるだろう。掲示板等の管理もできないほどの状態になったのは、本当に不本意であったが、仕方がない。

 とりあえず、年明けから掲示板を再開する予定にしているので、またよろしくお願い申しあげる次第である。

 ホームページのことについてはこのぐらいにして、やはり何と言っても今年もっとも印象に残った出来事はワールドカップであった。もう、元気なうちに二度と自国開催はないと思うと、ダフ屋の力を借りても試合を見に行けばよかったと後悔している。

 優勝候補のフランスやアルゼンチンが予選で敗退するなど、波乱に富んだ大会であったが、個人的には応援していたアイルランドが素晴らしいアイリッシュ魂を見せてくれたので、たいへん満足している。

 今でも、時々ドイツ対アイルランドやスペイン対アイルランドのビデオを見ると、当時の感激と興奮が思い出され、ため息ばかりが出る始末である。

 残念ながら、2004年の欧州選手権予選では早くも2戦2敗で出場が苦しくなってしまったが、ここからもう一度あの不屈の粘りを見せて、ぜひとも予選を勝ち抜いて欲しいものだ。

 いろいろと得るものと同時に失うものもあった一年であったが、おおむね平和で幸せな一年であったと思う。

 来年はどのような年になるのか、何となく想像がつきそうな気もするが、アイリッシュ魂を見習って、何事も最後まであきらめずに最善を尽くそうと思う。

 それでは、みなさん、どうぞ良いお年を!

 


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