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6月 3日

 

 いよいよ、ワールドカップが始まった。しかも、いきなりフランスが敗れると言う番狂わせで.... 「素晴らしい!」の一言に尽きる。

 この土日、皆さんもTV観戦されたことと思うが、スタジアムの独特の雰囲気が、こちらまで伝わってくるようで、Jリーグとはスケールがまったく違う。

 私が応援しているアイルランドは、善戦してカメルーンに引き分けた。闘将ロイ・キーンなしで、よくやったと思う。これでE組は、ドイツが1位で突破することが確実になり、2位をアイルランドとカメルーンが争うことになるだろう。

 それにしても、ドイツの強さはいったい何なのだろうか。敗れたサウジアラビアに対して個々の強さも桁違いだし、最後まで手を抜かないところが見事だ。ドイツ恐るべしである。そう言えば、次回はドイツでW杯が開催されるはずだった。いよいよ、強いドイツが復活しそうな気配もするが、いかがであろうか。

 今後の展開として、アイルランド、カメルーンともにサウジアラビアに勝つと予想されるので、両チームともにドイツとの勝敗が一次リーグ突破の鍵となりそうだ。6月5日(水曜日)はアイルランド対ドイツの試合がある。これがまさしく正念場になりそうである。

 それはそうと、TV中継をご覧になられた方は、すでにお気づきと思うが、スタジアムに意外と空席が多いのが目立つ。ニュースでも放送されているが、外国向けのチケットに対応したシートとのことで、そうとう売れ残ったようだ。その状況を見て、FIFAがネット上で当日券の発売を始めたらしく、ネットに注文が殺到し、つながらない状態が続いている。当方もひたすらアクセスしているが、全くダメだ。

 なぜ、このような事態になったのであろう。これはやはり、最初の読みが甘かったのではなかろうか。いくらサッカー好きと言えども、高い旅費を払い休暇を取ってまでヨーロッパや南米、アフリカからアジアの小国まで出かけてくるほど余裕のある人たちは、実際のところそういないのだろう。小金を持った日本人が外国旅行に行くのとは訳が違うのである。

 これで、如何に日本や韓国がFIFAから軽く見られているか、よくわかったのではないだろうか。彼らにとって、今回のワールドカップは気分転換のひとつでしかなかったのだ。悲しいが、これが現実だろう。次回からは、また実力のある国が主催するようになるだろう。

 しかし、ある意味で今度の大会は、強豪国から見ると、どちらにとってもホームでもないし、アウェイでもない。まさに、世界一を決めるのにふさわしい地理的条件にあるとも言える。その意味をFIFAに理解してもらって、今後もアジアでの開催を真剣に考えて欲しいものだ。

 アジア地域に住む人間として、自国のチームの出場はともかく、あの雰囲気を味わうだけでも価値があるような気がする。

 明後日は、いよいよ日本対ベルギーの一戦がある。盛り上がりを持続するためにも、やはり日本に勝って欲しいものだが、ホームのアドバンテージを差し引いても引分けに持ち込むのがいいところではないだろうか。ヨーロッパ予選を勝ち抜いてきたベルギーは強い。甘く見ると、サウジアラビアほどにはならないと思うが、悲惨な結果もあり得る。

 ベルギーに引き分け、ロシアに惜敗し、チュニジアに勝って一勝一敗一引き分け。そして、得失点差で2位に滑り込めれば御の字だと思う。4年前のフランス大会でも、そのような皮算用をして、見事に全敗した。今度のチームは実力が違うのかも知れないが、それは他の国も同様かも知れない。

 とにかく、やってみないとわからないと言った状況が続くだろう。 

6月 5日

 

 昨日は、日本対ベルギー戦があった。後半開始早々の失点でピンチに陥ったが、よく盛り返したと思う。逆転してリードした時は、「これは勝てるかも」と思った人が多かったのではないだろうか。相手も疲れが目立っていたし、早く試合が終わってくれることを祈ったが、さすがに欧州の予選を勝ち抜いてきたベルギーもしぶとかった。

 次は、いよいよロシア戦だ。勝てれば言うことはないだろうが、ベルギーより強いことは確かだろう。ここは日本にとって決勝リーグへ進むために、何としてでも引き分けに持ち込みたい。

 ところで、売れ残ったチケットによる空席が問題になっている。多いときには、一試合で一万席も空きがあったそうだ。まったくもってひどい話である。国際映像で中継されているTV映像を見て、世界中の人はどのように思っているのだろう。

「日本と韓国と言う国は、何とサッカーに対する関心が薄い国なんだろう。ワールドカップに対する認識がこの程度の国なんて、面白みのない国だ!」等々、マイナスイメージを与えているのではなかろうか。国としての評価もそうとう下がることだろう。

 こういう結果を招いた元凶は、日本や韓国とFIFAを組織している欧州との間にあるお互いの認識の違いにあると思われる。

 こちら側としては、「ようやく、我々もワールドカップが開催できる国として評価される実力を身につけてきた」と考えるだろうが、相手にとっては「やってもらっているのではなく、やらせてあげている。」と考えているにすぎないのだ。要は、見下されていると言うことに他ならない。

 こういうことは、日常の一対一の人間関係でも頻繁に起こっている。相手に感謝されるだろうと思ってした行為が、相手にとっては「別に頼みもしないのに。よくやるよ。まあいいか。損をした訳でもないし。」等と受け取られることは、よくあることだ。

 このような、お互いの認識の違いは避けがたい。人間は、あくまで自分本位でものを考えるようにできている。たから、争いごとも耐えないのだ。

 歴史も実力も劣っている(と勝手に思い込んでいる)相手に行動を批判されて、素直に反省する人がいれば一度お会いしたいものだ。FIFAの態度と行動は、それを如実に表していると思う。悲しいが、彼らにとって我々日本と韓国とは明らかにランクが低い国の一つと認識されていることに間違いがない。

 4年後のドイツでのワールドカップでは、このような事態はまず起こらないであろう。

 空席問題は、お情けで開催させてもらった大会の悲しさが象徴的に出ている事件だと感じる次第である。

 何も欧州に肩を並べる必要などない。能力も体格も、明らかに劣っているのだから仕方がない。背伸びをすることのみっともなさを感じて、劣等感を持ち続けるより、弱い者は弱いなりに全力を尽くして戦えば、それで良いと思う。

 いくら頑張ってみても、誰もが100mを9秒台で走れないのと同じように、できないことなど山のようにあるのだ。

 「やられても、決してへこたれない、ひたむきさ」こそ、価値がある。

 さて、今日はいよいよ我がアイルランドがドイツと戦う日だ。気合いを入れて見守ることにしよう。

6月 7日

 

 水曜日に行われたアイルランド対ドイツの試合、実に感動的であった。これぞまさしくアイリッシュ魂の神髄ではないだろうか。やられても、決して最後まであきらめず、自分達の力を信じてねばり強く戦い抜く精神力。素晴らしい!

 決勝トーナメント進出には、サウジアラビアに勝つことはもちろんだが、ドイツとカメルーンが引き分けることも考えると、2対0以上で勝たなければならないだろう。

 アイルランドの実力からすると、やはり最後まで全力で戦わないと難しそうだが、きっとやり遂げてくれることと思うし、そう信じている。

 ここのところ、毎日ワールドカップ中継を見続けているため、どうも寝不足気味で疲れがたまって来たように思う。いつもなら、帰宅後は食事をしてごろ寝しているのが関の山なのに、この一週間は力を入れながらテレビを見続けているので肩が凝るし、興奮して夜の寝付きも悪い。勢い、寝酒の量も増え気味だ。

 出社しても、試合のことばかり気になって、仕事が手につかない。頭の中でいろんな場合を想定してシミュレーションし過ぎたおかげで、危うく通勤電車を乗り過ごすところだった。

 このような生活があと数週間続けは、過労で倒れるのではないだろうか。サッカーの見すぎで過労死しては大変だ。以前、クワガタ飼育のし過ぎで過労死しかかった経験もあるので、健康維持には十分注意したいと思う。

 と言いつつ、もちろん今日のイングランド対アルゼンチン戦は万難を排して見るつもりにしていることは言うまでもない。

 あまりクワガタ以外のことばかり書いていると飽きられそうなので、少し近況報告しておくと、掲示板にも書いたが今年は五島ヒラタの大型個体が羽化したことが非常にうれしい。昨年は、51mmが最高だったように思うのでなおさらだ。

 しかも、自家製自然発酵マットにて飼育した個体なので、結果に満足している。何がよかったのかと問われても、さっぱりわからない。ただ、昨年より飼育数が減った分、マットの入れ替えをこまめに行えたことがよかったのではないだろうか。

 菌糸ビンでも交換が必要なのだから、マット飼育も入れ替えが必要なのは当たり前かと思う。しかし、昨年までは飼育数が多くてそれすら出来ないような状態だった。大型個体が羽化しないのももっともだと言える。

 「最後まであきらめず、自分の力を信じてやり抜くこと」

 クワガタ飼育にも当てはまることではないだろうか。

6月11日

 

 先日の日本対ロシアの一戦は素晴らしい試合だった。格上のロシアに一勝してほんとうにうれしい限りだ。モスクワでは、敗戦の憂さ晴らしのためフーリガンが暴れたらしい。ざまあみろと言いたい気持ちだ。ロシアに取ってみれば、まさか日本に負けるとは思ってもみなかったことだろう。何が起きるかわからない。それがワールドカップというものだろう。

 その証拠に、とうとうフランスの一次リーグ敗退が決まった。これまた驚くべきことだが、その原因がジダンの負傷欠場にあるとしたら、何と粘りのないチームなのかと情けなく思う。

 中心選手がいなくなった時にこそ、そのチームの真価が発揮されるものではないのか。後に残ったメンバーは何をしているのか。

 ジダンのせいにしているようでは、4年後の復活も望めないだろう。

 それに引き替え、我がアイルランドは本当にねばり強い。開催直前になって、中心メンバーのロイ・キーンが監督と対立して帰国してしまい、22人で戦わざるを得なくなったのだが、マッカーシー監督以下、サポーターも含めて全員で戦ってここまで持ちこたえてきた。今夜のサウジアラビア戦に勝てば、決勝トーナメント進出も夢ではないのだ。

 結果はどうなるか判らない。サウジアラビアも意地を見せるだろう。しかし、主力抜きでここまで戦って来たアイルランドの姿は感動的だ。TV中継がないのが残念だが、心の中で全力を尽くして応援したい。

 最後まで決してあきらめないと言う、自分たちの力と意志を信じて!

 


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