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5月23日

 とうとう自宅のパソコンがコンピュータウィルスに感染してしまった。 信じがたいことだが事実である。 昨夜、いつものようにパソコンを起動し、メールを読み込んだところ、発信元不明のメールが届いていた。いつもなら、そのままゴミ箱行きなのに関わらず、魔が差したとでも言ったらよいのだろうか、添付ファイルを何気なくクリックしてしまったのだ。

 激しくディスクがアクセスする音をぼんやりと聞きながら、ハッと我に返ったときはすでに遅く、思わずネットを切断してみたものの、ウィルス情報よりメールのサブジェクトを見て愕然。 今はやりのWORM_KLEZ_Hであった。 やられた。

 インストールしているウィルスバスターも、一部のファイルが削除されてしまい、正常に動作しない。インストールはもちろん、アンインストールすらできない状態で、起動させるとリセットがかかるといった状態だ。 悲惨である。

 こうなれば、もうどうしようもない。以前にバックアップしていたイメージファイルをリストアして元に戻すしか方法はなさそうだ。

 幸い、メールに個人用アドレス帳を設定していなかったので、皆さんのところへ二次感染メールが配信されることはなかったと思われるが、もしそうでなければ、大変申し訳ないことをしてしまった。今後は、このようなことが起こらないよう、くれぐれも注意するつもりであるので、なにとぞご容赦していただきたい。

 しかしながら、会社でシステム管理の仕事をしておきながら、ほんとうに恥ずかしい話である。今でも、なぜあのときクリックしたのか、まったく理解できない。

 得てして、失敗するときはこんなものなんだろうと思うが、これが人体に感染するウィルスであれば一巻の終わりである。そう考えてみると、実に恐ろしい。

 賢明なる皆さんは、十二分にウィルス対策をされておられると思うが、くれぐれもご用心を! パターンファイルや検索エンジンは最新にしておくことはもちろん、リアルタイム検索や定期的な手動検索も必要かと思う。

 JavaやActiveXと言ったスクリプト実行環境やアプレットも無効にしておくのが良いのだろうが、現実には難しい。

 マイクロソフトのIEやOEを使用されておられる方は、セキュリティ対策用モジュールも更新されておかれたほうが良いと思う。 

 http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/default.asp

くれぐれも、ご用心を!!

 

5月24日

 昨日は、ほんとうに悲惨な目にあった。ウィルス削除プログラムをダウンロードし、検索を行ってみたところ、それはそれは恐ろしいほどのファイルがウィルスに感染していることが判明し、問答無用でディスクをフォーマットした。

 今までは人ごとであったウィルスの被害に自分が遭って、その恐ろしさを実感した次第である。勉強になったと言えば聞こえはいいが、できることならもう当事者にはなりたくないと言うのが偽らざる心境だ。参った、参った。

 ところで、最近は恐ろしいペースで日記帳を更新している。「暇なのか!」と言われればおしまいであるが、それもあるけれども、書きたいと思うような出来事が最近はあまりにも多すぎる。先日の北朝鮮出身家族の亡命事件もそうだ。

 日本と中華人民共和国(以下中国)政府の公式発表見解のズレはともかく、信じられないのは亡命の意思を示した手紙を日本の領事館職員に渡したにも関わらず、突き返されたということだ。日本(外務省)の見解によると、英語で書かれていて読めなかったとあるが、ほんとうだろうか。

 領事館に勤める職員、つまり外交官である。恐ろしく難関な試験を突破した人しかなれない、正真正銘のエリート階級なんだし、仕事をこなす上でも英語の文章を読めないなんて到底考えられない。 もし、ほんとうにそのような実力の人が領事館に勤めているとしたら、大変恥ずかしいことだと言える。はっきり言って、日本の恥だ。

 ネイティブイングリッシュならまだしも、北朝鮮の人が書いた英語の文章ぐらい読むことは朝飯前のはずだろう。このような理由が対外的にも通用すると思って公に発表してしまう、いや発表できてしまう感覚がすでに外務省のおめでたき体質を具現化しているのではなかろうか。ある意味で、日本国民を非常にバカにしていると思う。

 そう考えてみると、一見信じがたい中国政府の見解にも正しい事実がいくつもあると考えるのが正当のようにも感じる。もしかしたら、本当に追い出してくれと頼んだのではないだろうか。

 そして、このような事件が、実は今回が初めてではなく、これまでにも幾度となく発生していたのかもしれないし、そのような日本の領事館の行動に対して、世界中に告発する意味を込めて、一部始終をビデオや写真に記録すると言う周到な準備をしていたと考えられるようにも思うが、いかがであろうか。

 日本政府は、明らかに中国政府に軽く見られていることが、これではっきりした。しかし、それは自分自身のせいであって、相手が悪いのではない。そのように認識されるような行動をとり続けてきた代償なのだろう。

 しかしながら、人を押しのけて勝ち上がってきた人たちに、我が身を振り返って反省する殊勝な気持ちなど、露ほどもないだろう。だから、いつまで経っても世の中なんてよくならないのだ。そのような幻想は早めに捨て去って、クワガタ飼育でもしていたほうがよっぽど健康に良いと思われるがいかがであろうか。

 ちなみに、私は生まれながらにしてのペシミストです。(笑)

 追記:

 新聞を見ていたら、W杯に出場するアイルランドのロイ・キーンが首脳陣と対立(キャンプ地の設備不足が原因らしい)して帰国させらたそうだ、これで、アイルランドの決勝トーナメント出場は絶望的であろう。日本よりアイルランドを応援する当方としては、ほんとうに悲しい。

 それより、このような事件が直前に起こるなんて、まるでアイルランドと言う国の生い立ちそのものではないか。悲しいの一言に尽きる。

 イングランドと言うオオクワガタに立ち向かう、ヒラタクワガタ的存在であるアイルランドの命運も、これで風前の灯火だ。

5月29日

 

 少し前の話になるが、いわゆる大食い、早食いを競うテレビ番組がここ数年人気を呼び、複数の番組が数ヶ月に一度放送されるようになっているのをご存じの方も多いと思う。ところが、この番組を見て刺激を受けた中学生が、学校の給食時間に早食い競争をまねて死亡するという悲惨な事件が起き、それが原因でテレビ局側は、それに関する放送を自制する措置を講じざるを得なくなった。残念ながら、スポンサーからの収入で成り立っている主なメディアは、人々の記憶が薄れるまで必然的に自主規制せざるを得ないだろう。

 大食い、早食い番組を楽しみにしていた当方としては、非常に悲しいというか、腹立たしい気持ちでいっぱいだ。もちろん、腹立たしさの矛先は、この事件が起こった原因はテレビ局にあるとした教育委員会や、番組の内容をくだらない偽善的な道徳感でもって糾弾する評論家達である。

 だいたい、そのような番組を見てまねをしてみようとすることぐらい、好奇心旺盛な人(中学生に限定されない)であれば誰でも試してみるだろうし、そのこと自体何も悪いことではないはずだ。たまたま、不幸にしてそのような能力のない中学生が、分をわきまえず実行した結果起こってしまっただけのことである。

 責任は誰にあるかと問われれば、まねをして死亡した中学生にあるのが当然だ。

 もし、中学生に責任能力がないと規定するのであれば、責任を取れないと考えられるありとあらゆる行為に対して規制を設けなければならなくなる。もちろん、テレビを見る権利もなくなるだろう。

 事件を起こした原因や背景をメディアに求めること自体、お門違いもいいところである。殺人事件や暴力シーンなどを取り入れたドラマは放送しても良いというのか。それをまねて人を殺したと主張する人間が出てきたとしたら、そのような内容のドラマをすべて規制(禁止)するのだろうか。

 じつにくだらない。

 メディアが発信する情報には、良いものも含まれているが、悪いものや害になるものも含まれているものであり、それが自然な姿であると思う。よって、それを見極める力を付ける(教える)ことが教育ではないのか。

 あまりにもバカバカしくて反吐が出そうだ。

 そう言えば、国際捕鯨委員会の決定とやらで、今年も商業捕鯨が再開できないと言う悲しむべきニュースがあったのを思い出した。

 鯨を捕りすぎると絶滅するから禁止にすると言う思考パターンは、オオクワガタの採集にも適用できそうな気がする。

 アホらしくて話にならない。

そんなことで自然環境が守れると思っていたら大間違いだ。思い上がるのもいい加減にしてもらいたい。

 テロの標的になるのももっともな気がしてならない今日この頃だ。 

5月31日

 

 いよいよ、ワールドカップ開催の日が来た。サッカーなんか興味ない人も大勢おられると思うが、初めてアジア(恐らくこれが最初で最後?)で開かれるとともに、4年に一度の世界一決定戦でもあり、やはり興味深いことに変わりはない。

 当方は、どちらかというとサッカーよりラグビーのほうが好きであるけれども、ラグビーの場合、ほとんど体格で勝負が決まってしまう悲しさがあり、いくら日本人が練習しようとも、欧米人のスピードを兼ね備えた体格と体力にはとてもかなわない。よって、いくら努力しようが最初から勝負にならないのである。

 しかしながら、サッカーの場合は思わぬ番狂わせが起こる可能性を秘めている。アトランタオリンピックで日本がブラジルに勝ったことも記憶に新しい。そこが、サッカーの魅力でもあるような気がするが、いかがなものであろうか。

 日本人として、日本代表を応援するのは間違いないが、それだけでは物足りない。やはり、以前も書かせてもらったように、今回はアイルランドを日本以上に応援するつもりだ。監督との確執によってロイ・キーンが帰国し大幅な戦力ダウンは否定できないが、そこは持ち前のアイリッシュ魂でカバーして欲しい。

 そう言えば、アイルランドの監督が、ロイ・キーンの代わりに選手の追加登録をFIFAに申請したけれども却下されたらしい。もっともであるとも言えるし、少し哀れな気もする。そのあたりがアイルランドらしいと言えば言えるのかも知れない。実に人間くさくて好きだ。

 それに引き替え、申請をあっさりと否定したFIFAは、強気を助け弱気をくじくと言う悪代官振りを存分に発揮してくれていて、実に頼もしい(はずがない。)

 ブラッター会長を筆頭に、今後も胡散臭さをまき散らし、弱いものいじめをして欲しいものだ。

 ところで、当方がなぜアイルランドを好きになったかというと、やはり予選でオランダを破ったことも一つの理由に挙げられるだろう。オランダには、プレーオフででもいいから何としてでも出場してほしかった。

 覚えておられるだろうか。4年前のフランス大会準々決勝で、オランダは優勝候補のアルゼンチンに2対1で勝った。終了間際に放ったベルカンプの決勝シュートこそ、世界最高レベルの芸術品であったと記憶している。

 そのオランダの出場を阻んだのがアイルランドなのである。よって、アイルランドにはオランダの分も頑張ってもらわないと、あまりにも悲しい。カメルーンは手強いが、ドイツには勝てるのではないだろうか。もちろん、サウジアラビアにも。

 何はともあれ、今日は早めに帰って開幕戦を、そして明日はアイルランド対カメルーン戦を心して見ることにしよう。

 

 


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