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1月20日

 先日、オキノエラブとアルキデスのオスが逃げだそうとしていたことを書いたが、玄関先に移動したため現在はおとなしくしているようだ!
しかし、せっかくこの時期に活動してくれていたので、記念撮影を行うことにした。撮影を始めた時間は、すでに午前0時を回っている。これからお風呂に入って寝ようかと言う時間だが、気にしないでおこう。私と同じようなことをしている人はたくさんいるはずだ。少なくとも一人、東京の府中にいることは承知している。

 私が使用しているデジカメは、例のDC−3だが接写がやりやすくて便利だ。しかし、近接撮影するほど照明が重要な意味を持ってくることがはっきりしてきた。
フラッシュを使えば、その反射が写り込んだりしていまひとつ調子がよくないし、画面が白っぽくなりすぎる。デジタル画像なので、後から修正も可能なのだろうが、できるだけオリジナルのクオリティを高めておくに越したことはないので、簡単な蛍光灯スタンドを照明代わりにして、フラッシュなしで写すことにした。

 ところが、今度はカメラの影が被写体に被さってしまい、うまく撮れない。このカメラは特に液晶表示部を本体から90度以上開けて撮影しなければならないため、なおさら影になる部分が多くなってしまう。うまく撮影する方法を知っている人がいれば、すぐにでも教えてほしいものっだが、いろいろと苦心して撮った結果が、クワガタギャラリーの画像である。オキノエラブの上翅が赤っぽく撮れているところが気に入っているのであるが、いかがであろうか?
この時に、オキノエラブとアルキデスの他に、タカラも強引にたたき起こして撮影したが、越冬中であったためか、寝ぼけているように見え、ちょっと気の毒な感じもした。
この次は、スジブトとオキナワヒラタあたりを写そうかと考えているところだ。

 昨日は、ヒラタの鉄人さんより原稿が2件郵送にて送られてきたので、編集して更新作業をしたが、一度に2件更新するのはもったいない気がしたので、1件だけに止めておいた。と言う、もっともらしい理由ではなく、2件編集する時間がなかったのが本音でもある。しかし、コンテンツを提供していただけるので非常にありがたい。時間がないなどと泣き言を言ったらバチがあたるというか、罰としてクワガタが飛んできそうな気がする。

 一昨日は若令幼虫の様子を観察したのであるが、松本さんより里子にいただいたダイオウの成長が良くない。どうも、観察した様子では、一頭は確実に★になってしまっているようだ。ああ、もったいないというか、申し訳ないというか、責任を感じてしまう。外国産ヒラタは難しい! これまで羽化させた実績は、テキサスさんからの里子のスマトラのオスだけだ。 我が家では、今現在、ダイオウ以外にスマトラ、ラオス、セレベス、台湾の外国産ヒラタ幼虫をマットにて飼育しているが、果たして大丈夫であろうか! 非常に行く末が心配になってきた。

1月23日

 本日は、午後から実家にクワの世話をしに行った。いつもなら、幼虫飼育マットの入れ替えを行ったり、飼育状況のデジカメで撮ったりするのが日課である。本日も、クワガタギャラリー用の写真を何枚か撮った。本来なら、この程度で作業終了なのだが、ムシの知らせと言ってよいかどうかよく解らないけれども、この日は越冬させている成虫の飼育ケースもチェックしてみることにした。

 ペアリングしているケースは、すべておとなしく越冬モードに入っていたが、ミニ飼育ケースに入れて、個別に越冬させている個体のうち、飼育部屋の天井近くに積み上げている10頭近くが、何と死んでいるのを発見!
飼育ケースの中に入っている餌はもちろん無く、マットも吹けば跳ぶようなほどパサパサに乾燥している。これは間違いなく餓死と言うものではないだろうか!

 ショックだ! 目の前が真っ暗になったが、気を取り直して、どうしてこのような大事故が起こったのか冷静に考えてみたところ、室温の問題に違いないと確信した。
実は、実家は両親が寒がりなせいか、石油ストーブ2台によって暖房がガンガンに効いており、そうとう暑い。この日も妙に暑く感じたので、試しに室温を計ってみたところ、床面は12度ぐらいなのであるが、天井付近は何と23度にもなっている。これではいくら冬場と言えども、成虫が活動していたのではないだろうか。飼育部屋は普段立ち入ることが無い上、ほぼ締め切っているので暗い。気温さえ十分であれば、昼間でも活動できる可能性は十分だ。

 やられた! ここまで気が付かなかった私がバカなのだが、実に死んだクワガタには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。かろうじて生きながらえている成虫には、直ちにゼリーを放りこんで飢えをしのいでもらうことにしたが、20個ほど入れたところで、ふと気が付いた。「なぜ、真冬の1月にもなって、成虫の餌替えをやらなければならないのか!」よくよく考えてみると、非常にバカらしい。しかも、それだけに止まらず、実質上成虫の寿命が縮んでしまうことも明らかだ!こんなことをしている場合ではない。今からでも遅くない。早く越冬させないと!
 とっさにそう思った私は一大決心し、飼育部屋のレイアウト変更を行うことにした。と言えばたいそうだが、単に部屋の上部に置いていた成虫飼育ケースを、室温の最も低い床に並べて置くことにしただけである。

 しかし、一頭一頭チェックして、乾燥気味のケースには水分補給を行い、乾燥を防ぐためにラップを被せたりする作業を繰り返した結果、午後3時より始めた作業が終わったのは午後8時を過ぎていた。この間、お茶を飲んだだけである!!
こちらの不注意によって、亡くならせてしまったクワガタに対する私のペナルティーと思ってがんばったつもりだが、それでも、正直なところ疲れ果てた! 腰が痛い!!
 明日は、朝からクワ仲間との朽ち木割り採集があるというのに、こんなに疲れてよいのだろうか。明日の採集が危ぶまれるが、もう手遅れだ。 とにかく、明日は明日で何とか絶え凌ごう!!

 朽ち木割り採集の模様は、きっと疲れているので日曜日は書けないと思う。よくて月曜日になるかと予想される。月曜日は会社の仕事の関係で遅くなりそうだし、火曜か水曜になると可能性が高いが、また読んでいただきたいと思う。
 そう言えば、えりーさんから送られてきたクワガタギャラリー用画像アップも滞っている! まずい! えりーさん、勘弁してください。

1月26日

 先週の火曜日、東京のテキサスさんから大阪出張GO!の連絡が入った。25日(月曜日)に大阪で納品の立会いがあることだ。ここぞとばかり、前泊で出撃願うこととなったが、頼みの綱である菅野支部長の都合が悪い。かといって、オフミを企画する時間的余裕もないので、「さてどういう予定を組んで迎撃しようか」と悩みかけていたところに、今度は福ちゃんからメールが入り、「23日の日曜日にS.B.さんと能勢に採集に行くので、ご都合よければご一緒しませんか!」とのお誘いを受けた。

 24日に採集に行き、24日にテキサスさんを迎撃するとなると、これは大変だ。あまりにもハード過ぎる。また倒れてしまうかも知れないと思った私は、通い慣れた会社の道順を間違えるほど悩んだ結果、両方のタスクをリンクさせてしまおうと企んだ。

 そう思うが早いか、翌日に会社から福ちゃん、S.B.さんに連絡、その旨を伝えたところ、快く了承していただいたため、能勢採集を24日に変更して貰うことにした。やれやれ、これでひとまず問題解決だ!! よかった、よかった。あとは、当日4人で採集に行くプランを練るだけだったのだが、あれこれ考えているうちに、金曜日になってしまった。

 その日の午前中に支部長からメールが入り、テキサスさん迎撃の件について問い合わせがあったため、その旨を連絡すると、何と「都合をつけて自分も参加する」との返事が返ってきた! あまり大きな声では言えないが、支部長の都合とは、娘さんの受験の件だったため、さすがに今回ばかりはテキサスさん襲撃と言えども仕方ないと、あきらめていたのだ。ところが、「車を使わなければ外出しても良いよ!」との許可が奥様より下りたらしい。う〜ん。まったくどうしようもない人だ! こんな大事な時に、一家の大黒柱である立場にありながら、留守にしてしまうとは!きっと、家にいても役にたたないだろうと判断されたのだろう。賢明な選択だ。

 こうして、私を含め総勢5人で採集に行くことになり、いよいよ当日、午前9時に福ちゃんに我が家まで来てもらい、午前10時に新大阪でテキサスさんと落ち合ったあと、午前11にS.B.さん、支部長と現地にて合流したが、あいにく当日は午前中から雨が振り出したため、この状況では採集は不可能と判断し、近くのレストランでしばらく様子を見ることにした。

 少し早めの昼ご飯を食べてクワ談義をしていると。ようやく雨も上がったので、S.B.さんの判断でクワ採集に出発する事にしたが、「下半身ビショビショを覚悟してください!」とのこと。うう、この季節に濡れてしまったら風邪を引いてしまうではないか! 採集に出かけて風邪を引いていては目も当てられない。これは私よりテキサスさんのほうが深刻だったであろう。何しろ、テキサスさんときたら、インフルエンザでダウンしている奥さんと息子さん、娘さんを放ってまで、東京から採集に駆けつけているのだ。聞くところによると、息子さんは40度の高熱にうなされているらしい。前日、この報告を聞いた私は、絶対に来ないと確信していたが、当日の早朝電話があった時は、既に新幹線からであった。まったく、支部長と言い、テキサスさんと言い、とんでもない大馬鹿者と言えるのではないだろうか!さすがの私も、今回の件については一歩引くものがあった!!

 そんな諸事情のもと、いよいよ採集が始まった。なかなか良さそうな倒木や朽ち木が見つからないまま、最初の場所をあきらめて、次のポイントに移動して再挑戦したが、コクワやノコギリ、ネブト幼虫が見つかった以外、オオクワの幼虫は見つからない。支部長とテキサスさんがヒラタの幼虫らしきものを見つけたものの、ヒラタ幼虫を探して、ひたすら気の根っこを掘り返していた私は、結局コクワの幼虫を7頭見つけた以外収穫なしに終わった、。

 時間も午後5時を回ったので、悔いを残しつつも全員撤収し、帰りに近くの焼き肉屋で祝杯ならぬ残念会を開いて本日の採集を振り返ったのだが、まだまだ能勢にはオオクワがいるとのことで意見が一致! また、機会を見つけて再度攻撃しようと約束してお開きとした。なお、詳細は別途採集報告にて紹介する。

1月29日

 ここ数日、仕事の都合で帰宅が遅くなり、クワの様子を満足に見れない日々が続いている。今日は、いつもより早めに帰れたので、初令〜2令幼虫の様子を観察してみたのだが、昨年末に20頭近く採れた台湾ヒラタの幼虫が続々?と★になっている。一体どうしたことなのだろう。飼育温度が低いせいなのか飼育マットが良くないのか、はっきりした原因がよくわからない。昨年、松本さんからいただいたダイオウ、鉄人さんからいただいたスマトラもすでに2頭★にしてしまった。外国(東南アジア)産クワガタの幼虫飼育方法が間違っているのだろうか?全くもって、飼育に自信がなくなってきた今日このごろだ。これまで、離島産クワガタの飼育の場合、悪くとも70%ぐらいは成虫になっていたように思うが、外国産については、このまま行くと30%ぐらいがいいところかも知れない。サキシマヒラタは、冬場も元気に育つのにかかわらず、お隣の台湾にいるヒラタがどうして育たないのだろうか?
 結局、残りの8頭あまりを全力で育てるしか方法がない。後は運を天に任せるしかないと思う。今年は、外国産ヒラタの飼育方法が課題になりそうだ。
幸い、台湾ヒラタ以外はそこそこ元気に育っているようで、オキノエラブの3頭と、熊本産本土ヒラタ1頭、それにアマミヒラタ1頭とダイトウヒラタ1頭のマットをを入れ換えた。冬場にマットを入れ換えると、ショックで死んでしまう個体がこれまでにもあったため、心配であったが、終令幼虫をワンカップに入れたままにしておくのは成長にもよくないと判断し、思い切って交換した。
明日は、先日の奈良オオのセールで購入したタウルスヒラタとライヒヒラタのペアに、産卵木を入れる予定にしている。この時期に産卵木を入れるのは初めてなので心配であるが、東京のHeroさんによると、「すぐにでも入れなさい」とのことであったため、失敗を覚悟で入れてみることにしている。失敗しても、後悔しないように、産卵木の質を通常時より落としているところがセコいと思われるが、やむを得ないだろう。
そう言えば、先日の能勢採集で取ってきたコクワ幼虫の埋め込みもしなければならないのを忘れていた。さっそく、この日記をアップしたら作業に入りたいと思うが、能勢採集報告もアップしなければならないし、本日も夜遅くまで寝られそうにない! 風邪を引かないように用心しなくては。 

2月2日

 来た! 奈良オオからのリストが!! 昨日、帰宅すると机の上にあの黄色い封筒が置いてあるではないか。年賀状を除くと、今年最初のリストだ!
とりあえず、着替えをして身支度を整えてから開けることにするが、いつもながら単なるリストひとつ見るのにどうしてこうも身構えなくてはならないのか?
まったく自分でも馬鹿馬鹿しくなるが、性格なので仕方ない。

 開けてみると、何とカラー印刷されている! 「とうとうここまで来たか」と驚くと共に感心してしまった。即売会、直販店舗、カラーリストと、手を替え品を替えて購買意欲をかき立てる奈良オオの商売熱心さには脱帽だ。経営者のK氏の赤ら顔が目に浮かぶ。まったく大した馬力だと思う。

 表紙には、いきなりバカでかい幼虫が、あの名門ブランドTANITAのデジタル計りの上に鎮座している。何か言い訳がましい注釈が付いているが、要は国産のオオクワ幼虫といいたいのだろう。それにしても35g余りとは恐れ入る。相手が奈良オオでなくても「外国産と違うんか!」と、突っ込みを入れたくなるのは当然だろう。
成虫にする自信がないから、幼虫の時に公開したらしいが、羽化したらいったい何ミリの成虫になるのか!奈良オオのプライドにかけても羽化させてほしい。
まあ、これも話題づくりのひとつかもしれないが、それにしてもビックリした。

 オープンセールは折からの寒波のため、生体は7000頭用意したにも関わらず、1000頭ほどしか売れなかったようだ。あの天候とこの季節では、仕方ないと思う。それより驚いたのは、当日の露店(模擬店)の経費の8割を奈良オオが肩代わりしていたことだ。たしかに、たこ焼き10個100円なんてものが、今日存在するはずもないだろう。実際は500円らしいが、まあそんなものだと思う。

 生体が売れなかった分、飼育材料が売れたため収支はトントンらしいが、小心者の私にはできかねる大盤振る舞いだと感じた。これだけ目立ってしまえば、他の業者のやっかみや嫉妬、恨みも買うだろうが、そんなことは気にせず、ドンドンやっていただきたいと思う。出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打てなくなるものだ。

 お祭り好きな性格をくすぐる奈良オオにはやられっぱなしだが、今回はグッとこらえて電話することは止めておくことにした。飼育限度オーバーにも関わらず、先月のセールで2ペア買ってしまったばかりか、菅野支部長やテキサスさん、福ちゃんから里子までいただいている身である。嫁さんは、私が電話したい気持ちと葛藤している様子をみて、楽しんでいる様子であったのが憎々しい! クソ〜! 

 が、しかし、今月中に一度は奈良の実家に里帰りするので、その際に必ず立ち寄ろうと思う。何しろ、車で10分ほどのところだ! そこまで来て、黙って帰れるはずもない。ところが、次回の奈良ツアーでは朽ち木割り採集も行う予定なので、そうとうハードスケジュールになりそうな気配濃厚だ。あくまでも目的達成のため、インフルエンザにかからないよう、注意しようと思う。

 それはそうと、奈良オオに行ったとしても、今度こそ何を買うつもりなのか、さっぱり見当もつかない。埋め込みマットも、置き場所がオーバーフローした。もちろん、生体は論外だ!単なる冷やかしで帰るのはもったいないし、どうしようか?
ノギスでも買おうかと、真剣に考えてしまう今日この頃である。

 


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