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7月19日
実家で飼育しているカブトムシも、すっかり片づいて一安心している。結局、100頭近く羽化したのだが、何と飼育容器に使っていた3つある熱帯魚の水槽のうち一つが壊れていて、割れたガラスの隙間から数十頭逃げられてしまった。

 今となっては後の祭りなのだが、確かに水槽の一つは以前より壊れかけており、ガムテープで補修はしたともりであった。ところが、中に入れたマットの重みによってガラスの割れ目が広がり、大きな穴が出来てしまっていた。

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ガラスが割れて、壊れてしまった水槽

 カブトムシにとって見れば、逃げ出せてよかったのかどうかわからないだろう。何しろ周りには雑木林ひとつない市街地の真ん中である。ある意味で気の毒なことをしてしまった。 もっと、しっかり管理しておくべきであったと反省している。ただ、幸いなことに逃げ出したのが純国産カブトムシだったことだ。

 とりあえず、残りの二つの水槽から100頭近くのカブトムシを見つけることができたので、来年度の累代飼育分10頭ほどを残して、その他はテキサスさんや松本さんに引き取ってもらった。それにしても、国産カブトムシは何と弱いのであろうか.....送る準備をしている最中にも10頭近く死んでしまった。

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水槽から取り出したカブトムシ(メス)

 後に残った累代飼育分は、広々としたところで悠々と暮らせるので、そこそこ長生きしてくれると思うのだが、何度も繰り返すようで恥ずかしいとは思いつつ、自力で面倒見きれるだけを飼育するのが、ムシにとっても幸せなことだと痛切に感じている今日この頃だ。

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オオクワゼリーを食べる贅沢なカブトムシ!

 

9月26日
 何と、二ヶ月ぶりの日記である。
ちょうど一年前に目を悪くしてから、しばらく日記を書かない日が続いたが、今回は取り立てて理由があるわけではなく、サボっていたと言うのが本音である。
 そろそろ書かなくてはいけないと、いつも気にかけているけれど、なかなか実行できないところに、優柔不断な性格が現れているとおもうのだが、いかがであろう。

 例年なら、もっともクワガタ飼育&採集に忙しい時期なので、ホームページ更新どころの騒ぎではないと言ったところかも知れないが、ついに今年も採集に一度も出かけることがなかった。昨年に引き続いて不戦敗である。

 昨年は、飼育に忙しいと言う最らしい?理由があって、それなりに納得ができた。しかし、今年はその飼育すら忙しくなかった。とは言え、未だに飼育数は成虫で100頭以上いるし、幼虫もボチボチ増えだして、100頭にせまる勢いを見せている。

 しかし、昨年はその2.5倍以上飼育していたので、そのころと比較するとこのぐらいの数は屁でもないと言えるだろう。エサ交換を、週に一度と言うルールを厳密に守ったおかげかもしれない。とにかく、今年の夏は、思ったより楽に乗り越えることができた。

 しかしながら、悲しい出来事も多々起こった。外国産ヒラタ、オオクワの幼虫が軒並み死亡してしまったことだ。ユーリケファルス、アルキデス、タウルス、ライヒ、セレベス、マレー、ミンダナオ、スマトラ等自慢のヒラタは言うに及ばず、アンタエウス、クルビデンス、パリーなどのオオクワ系の貴重な幼虫80頭近くが、エアコンを入れていたにも関わらず、ほぼ全滅してしまった。

 設定温度が高かったのがのが根本原因だと思われるが、それにしてもあまりにもひどい惨状は目を覆いたくなるばかりで、これを機会に外国産クワガタの飼育は止めようと思う。 あまりにもショックが大きすぎて、立ち直れそうにない。 巷は外国産ブームで盛り上がっているときに、時代に逆行するようで間抜けな話だが、仕方ないと思う。自分で購入して飼育している分には問題ないが、里子でいただいた幼虫を死なせてしまい、ほんとうに申し訳ないと思う。どうかご容赦いただきたい。

 来年からは、国産ヒラタ、南西諸島産ヒラタ、それに国産オオクワと言う、累代飼育当初に戻って、気楽に飼育を続けて行きたいと思う。国産クワガタは、温度管理などの環境設定をすることがないので、私のような中途半端飼育者にとって、ちょうど良いのかも知れない。やはり、ほどほどにやるのが性に合っているような気がする。

10月24日
 前回が2ヶ月ぶりで、今回は一ヶ月ぶりの日記である。これでは飼育日記帳ならぬ、飼育月記帳と改名しなくてはいけないかも知れない。 最近の無精ぶりには我ながら感心するばかりだが、せめて週に一度は更新しようと思うので、ひとつよろしくお願いしたい。

 もうお忘れになったかも知れないが、この夏大阪北部では野生の熊が出没する騒ぎが起こり、連日新聞やテレビで報道された。最近は余り耳にしなくなったものの、捕獲されたと言う話も聞かないので、今も山の中に生息しているものと思われる。

 既に勘の良い方はお気づきになられているかと想像するが、熊が出没した地域というのは、実はオオクワガタが生息している地域と非常に似通っていているのである。とは言え、オオクワガタがいる地域は、熊が出没するほど自然が残っている場所とも言い難く、すぐ近くに人が住んでいるようなところなのが実状だ。

 最初は気にもとめなかったこの話題をじっくりと見直すうちに、ある仮説が浮かんできた。もしかすると、この熊と思われた動物は、実はオオクワガタを追い求めて野山を駆けめぐっている人間だったのではなかろうか。

 と言うのも、個人的に熊と見間違われるような人物に心当たりがあり、毎年夏になると、オオクワガタを求めて大阪北部、つまり能勢地方を歩き回っていると言う確かな情報も得ている。目撃情報からすると、人里周辺に出てくるものの、人間に危害を加える様子もなく、悠然と山に戻って行く生態をうかがう限り、ますます疑いが深まるのだ。

 疑う事実はまだある。一時期、熊の目撃情報が減った期間があったと思うが、ちょうどその期間にこの人物は国外へ逃亡していたと言う情報を入手した。あまりにもタイミングが一致するこの事実を皆さんはいかが思われるであろう。

 実は先日、この人物と会う機会があったのだけれども、さすがに恐ろしくて聞き出すことができなかった。しかし、私は確信を持っている。彼こそが、今年の夏大阪北部住民を不安に陥れた人物に間違いないことを。

 と、このままで終わると、本人の名誉にも関わることなので、少しフォローしておくと、熊と間違われた(勝手に断定している!)この人物は、その外見からは想像もつかないほど気配りの効く、誠実で心優しき人であることに間違いない。当方も、飼育や採集についてこれまで幾度となく技術的指導を受けており、尊敬している。

 一ヶ月ぶりの日記帳と言うのに、またまた飼育に関係のないことを書いてしまった。これに懲りず、今後ともよろしく。 

 


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